パーキンソン病 16大澤、40佐野、64寺田 88平松、112山田 症状 • 運動減少 akinesia • 筋緊張 rigidity • 静止時振戦resting tremor 疫学 • 日本では人口10万人当たり100~150人 • 発症年齢のピークは50歳代後半から60歳代 • 発生頻度は男女同数 機序 中脳の黒質の変性によって ドパミン減少 ↓ 線条体から放出される アセチルコリンとの バランスが崩れる ↓ うまく体を動かせなくなる 病理 ・黒質や大脳基底核の 神経細胞変性 ・神経細胞の数の減少 ・Lewy小体 手術療法 • 定位脳手術 凝固術 脳深部刺激療法 薬の作用部位 比較的初期で振戦が目立つ場合 アーテン錠 trihexyphenidyl セルシン錠 diazepam 薬の作用部位 アーテン錠 trihexyphenidyl アーテン錠 trihexyphenidyl • 抗コリン薬 • 副作用 吐き気、口渇、便秘、尿閉、悪性症候群、 精神錯乱などの神経障害、閉塞隅角緑内障 • 併用注意 抗コリン作用を有する薬剤、中枢神経抑制剤、 他の抗パーキンソン病薬 アーテン錠 trihexyphenidyl • 禁忌 緑内障、重症筋無力症患者、 過敏症の既往歴のある患者 • 慎重投与 前立腺肥大等尿路に閉塞性疾患のある患者、 不整脈・頻拍傾向のある患者、 肝または腎障害のある患者、高齢者、高血圧患者、 胃腸管に閉塞性疾患のある患者、 動脈硬化性パーキンソン症候群の患者、 脱水を伴う身体的疲弊・栄養不良状態を伴う 身体的疲弊等のある患者 セルシン錠 diazepam • BZP系抗けいれん・抗不安薬 • 副作用:薬物依存、痙攣発作、不安、不眠、 幻覚、呼吸抑制 セルシン錠 diazepam • 禁忌 急性狭隅角緑内障、重症筋無力症患者、 リトナビル(HIVプロテアーゼ阻害剤)投与中の 患者 • 慎重投与 心・肝・腎障害のある患者、 脳に器質的障害のある患者、 乳幼児、高齢者、衰弱患者、 中等度または重篤な呼吸不全のある患者 比較的初期で無動が目立つ場合 パーロデル錠 bromocriptine ナウゼリン錠 domperidone シンメトレル錠 amantadine 薬の作用部位 パーロデル錠 bromocriptine パーロデル錠 bromocriptine • ドパミンアゴニスト • 副作用 ショック、突発性睡眠、悪心、嘔吐 • 併用注意 マクロライド系抗生物質、 HIVプロテアーゼ阻害剤、 フェノチアジン系薬剤、 他の抗パーキンソン病薬 パーロデル錠 bromocriptine • 禁忌 妊娠中毒症、産褥期高血圧、心エコーで 心臓弁膜の病変が確認された患者および その既往のある患者 • 慎重投与 妊婦、肝障害、消化性潰瘍、レイノー病、 腎疾患 ナウゼリン錠 domperidone • ドパミンD2拮抗薬 • 副作用 アナフィラキシー、肝機能障害、 女性化乳房 • 併用注意 抗コリン剤、制酸剤 ナウゼリン錠 domperidone • 禁忌 妊婦、消化管出血、 機械的イレウス、消化管穿孔、 プロラクチン分泌性下垂体腫瘍 • 慎重投与 小児、肝・腎障害 シンメトレル錠 amantadine 薬の作用部位 シンメトレル錠 amantadine • ドパミン作用薬 • 副作用 不眠、幻覚、心不全 • 併用注意 チアジド系利尿剤、抗パーキンソン病薬 シンメトレル錠 amantadine • 禁忌 透析患者、妊婦 • 慎重投与 心血管疾患又は末梢性浮腫、腎障害、 肝障害、低血圧、精神疾患、 閉塞隅角緑内障、高齢者 中等度以上の場合 ネオドパストン錠 levodopa,carbidopa パーロデル錠 bromocriptine ぺルマックス錠 pergolide アーテン錠 trihexyphenidyl シンメトレル錠 amantadine 薬の作用部位 ネオドパストン錠 levodopa carbidopa ネオドパストン錠 levodopa,carbidopa • levodopa:ドパミン前駆体 • carbidopa:ドパ脱炭酸酵素阻害薬 • 副作用 悪性症候群、錯乱、嘔吐、動悸、 消化性潰瘍、突発的睡眠 • 併用注意 レセルピン製剤、抗精神病薬 ネオドパストン錠 levodopa,carbidopa • 禁忌 閉塞隅角緑内障、 非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤 投与中の患者 • 慎重投与 肝・腎障害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、 重篤な心疾患・重篤な肺疾患、 気管支喘息又は内分泌系疾患、糖尿病、 慢性開放隅角緑内障、精神症状 薬の作用部位 ペルマックス錠 pergolide ペルマックス錠 pergolide • ドパミンアゴニスト • 副作用 心弁膜逆流障害、心肺後腹膜線維症、 突発的睡眠、妄想、せん妄 • 併用注意 血圧降下剤、ドパミン拮抗剤、 蛋白結合に影響を及ぼすことが判明 している薬剤 ペルマックス錠 pergolide • 禁忌 心エコーで心臓弁膜の病変が 確認された患者及びその既往のある患者 • 慎重投与 精神病、不整脈、胸膜炎、胸水、 胸膜線維症、肺線維症、心膜炎、 心膜滲出液、後腹膜線維症、肝障害、 腎障害、高齢者、レイノー病 参考文献、URL • • • • • • • • • http://www.amahosp.amagasaki.hyogo.jp http://product.novartis.co.jp/plo/pi/pi_plo.pdf http://www.kksmile.com/druginfo/tenpupdf/nau_t.pdf http://product.novartis.co.jp/sym/pi/pi_sym.pdf http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/671450_11 69001F1024_2_02.pdf http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/400256_11 24017B1129_1_09.pdf http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/430574_11 69101F1120_1_02.pdf http://www.kksmile.com/druginfo/tenpupdf/pmx.pdf パーキンソン病 治療ガイドライン2011 医学書院
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