情報的相互作用

「ミーム論とIT化」
ミームを鍛えるIT化
2015年12月吉日
ネットワーク
IT化に対する基本的な考え方
あたしの身の上ばなし
これだ
け
きっかけはデジタルなコミュニケーション
楔の仕事
コミュニティの自己拡大化
「楔」自らが所属する
他のコミュニティ
「楔」と「あたし」のコミュニティ
ソーシャル・キャピタルの芽生え
楔(くさび)と呼ばれる方々
デジタル
F2F
共感とコミットメントの連鎖
営業のない営業
クラスター化された社会
アルバート=ラズロ・バラバシ,「新ネットワーク思考」,p77 2002年12月20日
出版協会
日本放送
広くて弱い紐帯の存在
http://www.asahijobplatz.com/column/?id=2
5 日本放送
アルバート=ラズロ・バラバシ,「新ネットワーク思考」,p66 2002年12月20日
現実は
現実はクラスター
では説明できない
現実はスケールフリーネットワーク
ベキ法則
=パレートの法
則
=80対20の法
則
アルバート=ラズロ・バラバシ,「新ネットワーク思考」,p103
2002年12月20日 日本放
スケールフリー・ネットワーク
・成長
・優先的選択
・複雑な系の中で行われる競
争
→適応度
→友人を作る能力
→消費者を魅了し、消
費者を捕まえる能力
古株が勝者となるわけ
でもない
なにが魅力
的なのか?
アルバート=ラズロ・バラバシ,「新ネットワーク思考」,p103
2002年12月20日 日本放
リンク
多くのリンク
を持つには?
若しくは
自分自身が
ハブとなるに
は
商品
商品
「公共工事
という産
業」の限界
売っているも
のが魅力的
じゃなくちゃ
いけないのは
当然だけれど
も・・・
共感とコミットメント
ソーシャル・キャピタル
コミュニ
ティ
ソリュー
ション
結びつける
力
コミュニティ・ソリューションの秘密
ミームによって運ばれる
感動と
人間性に対する
信頼感の伝承が
コミュニティ・ソリューションの秘密
である
ミー
ム
(金子郁容 『コミュニティ・ソリューション』,2002,p160)
現場のIT化
イントラネット
現場のIT化
建設業を特徴付けているもの
「現場で稼ぐから建設業」
現場のIT化とは
現場にかかわるすべての方々が
インターネット社会への適応能力を
自らのものにしようとする活動である
その意味で我われはITを利用する
建設業のIT化=現場のIT化
現場こそIT化実践の場
現場
現場
営業
現場
現場
営業
営業
本社
現場
現場
現場のIT化を
最優先に考えた
ネットワークの構築
現場からのアクセス
社内LANではない
現場・作業所
The Internet
支店・グループ企業等
ルータ
社内LAN
クライアント
クライアント
クライアント
クライアント
イントラネットを使うということ
IT化の為の基本インフラ
・全集団的な相互作用と共進化の場
→すべての構成員が対象
・インターネットとのシームレスな関係(広くて薄い紐帯への誘
い)
→社会的知性・信頼・信頼性=キャパシティ=マリアビリティの
共進化
・「反省」の場としてのミーム培地(プール)
現場
現場
インターネット
エクストラネット
CALS
現場
現場
現場
本社
現場
イントラネッ
ト
イントラネット=フリーハンドの表現の
場
情報の共有から「反省」の場
の共有へ
イントラネットは眼鏡である
反省の場としてのミーム培地(プー
ル)
つまり、我われはITを使うことで
今まで見えなかったものが見え始めて
くる
それは相互作用の場で進化する自集団
現場
現場
のミームである
現場
現場
インターネット
エクストラネット
CALS
現場
本社
現場
イントラネッ
ト
IT化論
信頼のIT化
IT化のキーワード=「信頼」
「信頼」は社会的・経済的取
引の重低音である
・信頼される業界
・信頼される会社
・信頼される社員
インターネット社会というもの
生物学的観察
インターネット社会
工業社会
IT革命
産業革命
領地革命
農業社会
狩猟社会 「農業技術」
「狩猟技術」
石斧
弓矢
発火術
言語
農耕具
灌漑
天文学
文学
「動力技術」
産業機械
自然科学
印刷技術
「情報技術」
・クラウド
・コンピュータ
・通信
・ソフトウェア
・データベース
インターネット社会というもの
情報の持つ価値のウエイトが大きくなる時代
工業社会
農業社会
狩猟社会 「農業技術」
「狩猟技術」
石斧
弓矢
発火術
言語
農耕具
灌漑
天文学
文学
「動力技術」
産業機械
自然科学
印刷技術
インターネット社会
「情報技術」
・クラウド
・コンピュータ
・通信
・ソフトウェア
・データベース
情報が価値を持つとは
情報はただ流れている
問題は、それが
見えるか、見えない
か、
である
情報が見える能力
「バカの壁」流にいえば
「脳内の一次方程式」
y= ax
aという係数=「現実の重み」(養老猛司)
社会的知性=信頼=信頼性(山岸俊男)
キャパシティ
マリアビリティの可能性
情報が見えるということ
情報が見える能力(信頼)
共進化
情報を発信する能力(信頼
性)
共進化
マリアビリティ
IT化はイントラネットから始めよう
現場
現場
現場
エクストラネット
インターネット
現場
CALS
現場
本社
現場
イントラネット
情報を発信する
イントラネットはここから始まる
ITを使って、
自分自身のことを語ろう
現場
現場
「反
省」
エクストラネット
インターネット
CALS
現場
現場
現場
本社
現場
イントラネット
「反省という行為」
思想の自由への衝動(村上泰亮)
自らの抱く世界イメージを常に乗り越え、
作り変えようとする働き
自己超越の衝動 自己言及(self-reference)
人間を他の生物から区別するのは、
この「反省」の働きである。
『反古典の政治経済学要綱』村上泰亮(著) 中央公論社 1994年8月15日
心の自由
村上泰亮
マズロー的欲求
自己実現の欲求
自我の
欲求
親和の欲求
安全の欲求
生理的欲求
ITを使った反省
「反省」
「経験」を振り返り、徹底的に「追体験」することによって、
そこで学んだ「智恵」を可能な限り言葉にしようとする方法
「反省」を通じて、そこで学んだことを言葉で表そうと極限
の努力をするとき、「言葉で語れる知識」だけでなく
「言葉で語れない智恵」も掴みやすくなる
『これから知識社会で何が起こるのか』 田坂広志(著) 東洋経済新報社
2003年7月17日
反省の
自分自身のことを語ることから始めよう
共有化
IT(イントラネット)を使って
現場
現場
インターネット
エクストラネット
CALS
現場
現場
現場
本社
現場
イントラネット
イントラネット=反省の共有化
類
種
共深化
共進化
共震化
共進化
する
個
IT化への視点
つまり、IT化する、
とは
事務処理の効率化
だけではない
環境認識の誤り
今まではOA化(事務処理)
集計,転記が早くなる
事務処理が早くなる
今までの前提
仕事→ある
OA化→ある仕事を効率よく処理する
これから
仕事→ない
IT化は
IT化→仕事をつくるための
なにをす
るのか
IT化への視点
そして、
マニュアル化や標準
化のことだけでもな
い
フォーマット(IT化の大問題)
マニュアル化
人の行為のモルタル化
型枠
フィードバック
正→典型的な不安定を引き起こす
負→一定状態が安定に存在する
Plan
計画
Action
Do
改善・実施
実行
Check
点検・評価
フリーハンドで自らを語ろう
反省の行為の共有へ
きっかけとしての協会イントラネット
発注者と
の共生
ミーム
ミームとしての競争力
ITが扱う情報とは
ミーム
(文化子)
人間は複製子の乗り物
遺伝子
文化子
(gene)
(meme)
遺伝子という複製子
もも父
子1
もも母
子2
子3
遺伝子:生物学的な特徴を複製する複製子
ミームとは(遺伝子からのアナロジー)
たとえば方言の伝播
もも父
もも母
江戸弁を
喋る
江戸弁を
喋る
江戸弁を
喋る
江戸弁
を喋る
江戸弁を
喋る
ミームの存在
生まれてすぐにニューヨークへ里子に
だされた子供は江戸弁を話すのだろう
か
江戸弁はダメ
でも英語はOK
遺伝子には「江戸弁」や「英語」を喋るという情報はない
文化的な情報を複製する複製子が存在する
=ミーム :meme (文化子)
人間はミームの乗り物である
たとえば日本語を話すというこ
と
伝承
日本語
文化的な情報を複製する複製子が存在する
ミーム :meme (文化子)
ミームの特徴1
たとえばよくある話
江戸弁を喋る
いつのまにか関西弁
になったりする
けれど、江戸弁のイ
ントネーションが
時々でる
ミームの特徴2
たとえばよくある話
また江戸弁を
ミームはアナログ
遺伝子はデジタル
喋ったりするけ
(ATGC)
れど、ちょっと
ミームは変化しやすい
変だったりする。
一応、関西
弁
完全な複製というのもない
文化のダイナミズム
動的
dynami
c
ミームの特徴3
進化
短期的な環境変化に対
応するのはミーム
遺伝子による環境変化への対応
環境変化への遺伝子とミームの対応
たとえば・・・横浜の年間平均気温が氷点下になったとして
も
・・・皆さんは遺伝子的には対応はしない
遺伝子的に対応する
とこうなる・・・
遺伝子的に
対応するに
は時間がか
かる
ミームによる環境変化への対応
環境変化への遺伝子とミームの対応
でも、ミーム的には対応してい
る・・・
こんなのもミーム
旋律、アイディア、キャッチフレーズ、服の流行、
ティーポットのつくり方、橋のつくり方(by リチャー
ド・ドーキンス)
建設技術もミーム
つまり、皆さんや会社が持ってい
る技術(力)というのも「ミー
ム」である
人間は複製子の乗り物
遺伝子(ジーン)
文化子(ミーム)
乗り物はDNA
乗り物は脳みそ
変化しにくい
変化しやすい
デジタル(ATGC)
アナログ
生命を伝達
文化を伝達
物的相互作用
情報的相互作用
複製子とは情報である
「IT化」が扱う情報の主体は
「ミーム」である
あなたもミームの乗り物である
と同様に
組織や企業にもミームが存在する
適合と淘汰
組織文化
主流のミーム
社風
種の論理
類
種
個
個は種のミーム
の中で育ち、ま
た種は個の変化
によるミームの
変化を内包して
いる
フィードバック
正→典型的な不安定を引き起こす
負→一定状態が安定に存在する
Plan
計画
Action
Do
改善・実施
実行
Check
点検・評価
複雑系
ミームの伝播=相互作用
人間社会とは複数の主体(個人や複合主体)が相互作用で結びついたもの
相互作用
A
物的相互作用
B 情報的相互作用
身体的直接干渉・事物のやりとり
言語,表情,身振り,画像,音楽
第一種の情報的相互作用,超越論的な枝の情報
手段的
第二種の情報的相互作用,解釈学的な蔓の情報
本質的
手段的情報
何かの他の目的のために役立つ情報
本質的情報
それを持つこと自身が値打ちをもつ情報
(出典:村上泰亮『反古典の経済学要綱』1994年,中央公論社)
売買(経済的交換)とは
市場を「売り手」と「買い手」の立場から鳥瞰すれば
売り手
買い手
情報的相互作用
技術のミーム
商品力
消費のミーム
技術・組織力
顧客の持っている
ブランド・アイデンティティ
買いたいという気持ちの束
信用
「空気」
and etc.
物的相互作用の成立
我われが売っているものとは
技術のミーム
市場は情報の相互作用の場
経済的交換(exchange)を構成する情報とは
物的相互作用
情報的相互作用
価格と量の情報
第一種の情報
経験と解釈と
信頼の情報
第二種の情報
メタ情報としての信頼という情報
「能力」に対する信頼
ふぐの調理免許
「意図」に対する信頼
夫は浮気をしない
交換の底辺に流れる重低音
(出典:山岸俊男『信頼の構造』1998年,東京大学出版会)
意図に対する信頼二分類
けん制装置付の
相手の人格的な
「意図」に対する信頼
「意図」に対する信頼
安心
信頼
大切なの
はこっち
ね
(出典:山岸俊男『信頼の構造』1998年,東京大学出版会)
信頼をメタ情報とした商品=のれん
技術のミーム
のれん
(人質としての信頼の担保)
のれん
(人質としての信頼の担保)
【暖簾分】
その店に長く勤めた店員に、
同じ屋号の店を開くことを
許す(し、物心両面に相応
の支援をする)こと。また、
そうして出来た店
消費のミー
ムからの暖
簾分
公共工事という産業の
かつての「のれん分け」
・建設業許可
・技術職員の数
・経審の点数
・営業年数
中小建設業の
能力の信頼
意図の信頼
発注者
=
能力の信頼
意図の信頼
・ISO9000’s,14000
等々,お役所さんから言われ
た,まあそんなもの…
消費のミー
ム=発注者
市民社会の台頭
G大
第Ⅲ象限
第Ⅰ象限
グローバル指向
グローバル指向+
コミュニティ指向
市民社会
(CALS)
C小
C大
第Ⅳ象限
の台頭
第Ⅱ象限
ノングローバル指
向+ノンコミュニ
ティ指向
コミュニティ指向
G小
金子郁容「新版 コミュニティ・ソリューション」2002年4月22日,岩波書店,p86の表を修正
信頼の射程
市民社会という
消費のミーム
発注者
中小建設業
の
能力の信頼
意図の信頼
民間も
公共も
おなじ
市民社会に向けて
・建設業許可
・技術職員の数
・経審の点数
・営業年数
中小建設業の
能力の信頼
意図の信頼
・ISO9000’s,14000
等々,お役所さんから言われ
た,まあそんなもの…
=
発注者の
能力の信頼
意図の信頼
市民社会とい
う
消費のミーム
ご清聴ありがとうございました。
情報システムコンサルタント
桃知 利男
E-mail [email protected]
URL http://www.momoti.com/
ご面倒でも私宛の連絡はメールでお願いいたします。
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