増毛町さくらんぼの結実確保

ま し け
増毛町果樹協会
会長 仙北清孝
Ver.7
全国さくらんぼ大会 平成25年5月13日
増 毛 町 の 位 置 と 概 要
札幌-増毛
約120km
増毛-稚内
約200km
人口
約5,000人
暑寒別岳
1492m
日本海に
面している
増
増毛の開拓は宝永3
年(1706年)松前藩
士・下国家がマシケ
領を知行
北海道開拓でもかな
り古い歴史
「ましけ」の由来は
アイヌ語で「かもめの
多いところ」という意
味の「マシュキニ」が
転じた
毛
町
の
歴
史
増
毛
果樹の始まりは
明治初期
りんごが主であり、
桜桃も古くから栽培
果樹園の面積は
約100ha
果樹農家大小合わせ
約60件
冬期の積雪は
約1.5m程度
町
の
果
樹
の
概
要
増
毛
町
の
果
樹
の
概
要
増毛町における果樹面積(ha,%)
りんご
おうとう
なし
ぶどう
プルーン
その他
計
36
34
15
6
3
6
100
サミット
5%
増毛町さくらんぼ品種別面積(%)
南陽
15%
その他
11%
佐藤錦
36%
参照: 北海道
紅秀峰
15%
北光
18%
増 毛 町 に お け る 気 象 災 害
雪 害
凍 害
風 害
霜 害
結 実 確 保 の た め ミ ツ バ チ 導 入
1982年(昭和57年)から
まつやま養蜂園より開花期にミツバチ導入
当初は九州からの輸送代程度を支払う
↓
りんご開葯場閉鎖・人工受粉が不要になった
まつやま養蜂園
夏場~増毛にて採蜜
冬場~鹿児島県南薩摩市
(旧知覧町)
主にアカシア蜜の採取
結 実 確 保 の た め ミ ツ バ チ 導 入
青年部を中心に園地へ巣箱を搬入
毎年約200箱を約20ヶ所に設置
さくらんぼ落花後一時搬出し、防除
後、再びりんごへの受粉のため搬
入する
結 実 確 保 の た め ミ ツ バ チ 導 入
道内他産地との平年における結実数の比較(短果枝あたりの果数)
水 門
佐藤錦
南 陽
増毛
3.5
3.3
2.1
旭川
2.6
2.6
1.4
余市・仁木
3.2
2.3
0.8
壮瞥
2.7
1.4
0.9
近 年 、 開 花 期 に 低 温 傾 向
近年の5月最高気温
15℃以下をマイナスで表示 (2008年~2012年)
近 年 、 開 花 期 に 低 温 傾 向
過去5年間(2008-2012年)の5月平均気温と平年(過去30年)との差
2.0
平均℃平年比
1.5
最高℃平年比
1.0
0.5
近年、5月中下旬は気温が低下
0.0
-0.5
-1.0
-1.5
-2.0
5月上旬
(1~10日)
-1.19℃
5月中旬
(11~20日)
5月下旬
(21~31日)
「佐藤錦」着果数やJA出荷量も減少傾向
「佐藤錦」着果数とJAの「さくらんぼ」出荷量
80
6
着果数
出荷量(t)
60
5
4
灰星病多発
40
3
2
20
開花期の冷害
1
0
0
H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24
去 年 2 4 年 の 特 徴 的 状 況
ミツバチは低温に弱い事が露呈
30
25
ミツバチ設置
20
15
1
2
3
4
5
6
7
8
9
2012
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
10
5
0
終始気温が低く日射もなく、ミツバチ活動が緩慢であった
マメコバチは、活動していた
野生のマルハナバチが例年より多く飛来していた
「僅か数キロの範囲でも園地により極度の着果格差
「マメコバチ」の導入や人工授粉の再認識
ミツバチを主にしながらマメコバチも補完
増 毛 町 さ く ら ん ぼ の 結 実 確 保
ミツバチはりんご等の樹種にも有効、ミツバチなしでは考えられない
ミツバチを基軸とした結実確保
近年の気象変動に対応して
マメコバチ導入や人工授粉の実施による結実確保に万全を期す
今年度みつばち到着 2013年5月3日
ミ ツ バ チ の お か れ る 状 況
・近年、ミツバチ絶対量の低下、採蜜量の不安定化(国産ハチミツの注目)
・交配ミツバチが注目され、需要が全国的に高まっている
・交配ミツバチの価格高騰
ミ ツ バ チ の お か れ る 状 況
・近年、ミツバチ絶対量の低下、採蜜量の不安定化(国産ハチミツの注目)
・交配ミツバチが注目され、需要が全国的に高まっている
・交配ミツバチの価格高騰
行政への要望
・料金高騰により、行政的支援
・ミツバチを増やすような政治的・
行政政策
・ダニの農薬が無い
・群生崩壊とネオニコチノイドとの
関連解明
増 毛 町 さ く ら ん ぼ の 今 後
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ミツバチを中心として、さらなる結実確保
品種の検討(新品種、受粉品種)
病害虫予防の防除適正化
観光果樹園としての知名度向上
販売面の向上により所得の向上
最北の果樹産地として、活気あふれる産地作り
ま し け
増毛町果樹協会
会長 仙北清孝
全国さくらんぼ大会 平成25年5月13日