口腔ケアに関する 歯科介護・医療保険の 基本的な算定方法 〜クラウド活用の優位性〜 喰らうど 作成委員会 まず、はじめに確認すること! ① 場所 患者さんが寝泊りしている場所が 施設か居宅のどちらであるか? ➁ 介護 介護認定(介護保険被保険者証)が あるかどうか? ③ 人数 同じ建物、同じ在宅で複数を診るのか? 単数(一人のみ)を診るのか? 介護認定を受けている利用者の負担金は 患者負担金= 訪問診療 施設 在宅 介護認定なし 医療保険 医療保険 + 治療費 + 指導 介護認定あり 医療保険 介護保険+医療保険 指導の費用を在宅では介護保険で算定しなければ ならないため、介護と医療が同時に発生することが前提 場所 <施設> ● 介護老人福祉施設 (特別養護老人ホーム:特養) ● 介護老人保健施設(老健) ● 介護療養型医療施設 ● 歯科のない病院(医療機関) ● 療護施設(入所) ● 更生施設(入所) <居宅・居宅等> ● 居宅(一戸建て住宅) ● マンション・アパート等集合住宅 ● グループホーム・有料老人ホーム ● 軽費老人ホーム(ケアハウス) ● 高齢者専用賃貸住宅(高専賃) ● 養護老人ホーム ● 小規模多機能ホーム(宿泊) ● サービス付き高齢者住宅(サ高住) 訪問診療(人数とレセプト病名) <施設・居宅等ともに医療保険は同じ点数を算定> ● 一人のみ(20分以上) 訪問1:866点 +急対応170点+訪補助110点@歯援診=1146点 ● 2〜9人 (20分以上) 訪問2:283点 +急対応 55点 +訪補助45点@歯援診 ● 10人以上(または20分未満) 訪問3:143点 +急対応55点 +訪補助45点@歯援診 ☞集合住宅やマンションでは「棟」が異なれば訪問1はそれぞれに算定可能 <レセプト病名> ● P関係 ● 義歯関係(Dul・不適等) ● その他治療に対する病名 ●摂食機能障害(障碍者・脳血管障害のみ算定がある) ● 口腔乾燥症(算定は無いが記載) 指導 <医療保険(施設)> <介護保険(居宅等)> ● 歯科疾患在宅療養管理料 歯在管 :140点(一般は130点) 機能評価加算 :50点(一般は不可) ※3か月に1回は再評価 ● 歯科医師居宅療養指導 :503単位 歯科医師居宅療養複数 :452単位 ※少なくとも3か月に1回は再評価 と医療保険による算定が必要 ● 訪問歯科衛生士指導料 訪衛指 :360点 ●歯科衛生士居宅療養指導:352単位 歯科衛生士居宅療養複数:302単位 本来の医療指導が在宅では介護算定となる 介護認定を受けている利用者の負担金は 訪問診療 患者負担金= 人数 866点・283点・1 43点 急対応 (170点・55 点) 訪補助 (110点・45 点) 施設 在宅 介護認定なし 医療保険 医療保険 + 治療費 <50 /100 加算> Pul・Per Ext 切開 義歯修 理 + 指導 歯在管140点 機能管理50 点 503・352単 位 介護認定あり 医療保険 介護保険+医療保険 外来診療と在宅訪問診療@歯援診の診療対価比較 866点+170点+110点+介護503単位+352単位=2001点 <施設> ● 介護老人福祉施設 (特別養護老人ホーム:特養) ● 介護老人保健施設(老健) ● 介護療養型医療施設 ● 歯科のない医療機関 ● 療護施設(入所) ● 更生施設(入所) <人数> <医療保険> ● 一人のみ(20分以上) 訪問1: 866点 急対応170点 +DH診補助110点 ● 2〜9人 (20分以上) 訪問283点+急対55点+補助45点 ● 10人以上(20分未満) 訪問143点+急対55点+補助45点 ● 在宅患者歯科治療総合医療管理料 在歯管 :140点(一般は130点) 機能評価加算 :50点 ※3か月に1回は再評価 ● 訪問歯科衛生士指導料(20分以上) 訪衛指 :360点 訪問診療 指導 <居宅・居宅等> <人数> <介護保険> ● 居宅(一戸建て住宅) ● マンション・アパート等集合住宅 ● グループホーム・有料老人ホーム ● 軽費老人ホーム(ケアハウス) ● 高齢者専用賃貸住宅(高専賃) ● 養護老人ホーム ● 小規模多機能ホーム(宿泊) ● サービス付き高齢者住宅(サ高住) 医療保険算定は上記と同様 ● 歯科医師居宅療養指導:503単位 歯科医師居宅療養複数:452単位 ※少なくとも3か月に1回は再評価 と医療保険による算定が必要 ●歯科衛生士居宅療養 :352単位 歯科衛生士居宅複数 :302単位 場所 <病名> ● 摂食機能障害 ● 口腔乾燥症 ● 義歯関係(不適)● P関係 ● その他治療に対する病名 本来の医療指導が在宅では介護算定となる その他の口腔ケアに関わる医療保険 • 在宅かかりつけ歯科診療所加算(訪問1の加算)➡+100点 直近3か月の歯科訪問診療の実績が、月平均5人以上あり、そのうち、8割以上 が訪問Ⅰ(866点)を算定していること。 • 在宅緊急時等カンファレンス料➡200点 いわゆる「サービス担当者会議」のことで、歯科衛生士単独でも算定可能。 • 退院時共同指導Ⅰ@歯援診➡600点(一般診療所は300点) 退院前に病院での共同指導に参加し、説明・文書提供した場合に算定。 歯科衛生士単独でも算定可能。 • 摂食機能療法➡185点(月4回まで) 摂食機能障害を有する患者に、診療計画書にもとづき30分以上 訓練指導を行った場合、月4回算定可能(ただし3か月以内は別途算定可) • その他(医科の算定項目)➡+100点(歯科医療機関連携加算) 在宅療養支援診療所が歯援診に情報提供をした場合算定する。 医療保険と 介護保険算定の流れ 歯科訪問診療1(居宅) 一般診療所 介護保険 病名:Dul(主訴:義歯が合わない) P(12歯) 居宅 理由 :○○病のため歩行困難(不能・寝たきり)☞歩行が不全・不能な理由が必要 ① 急対応(一人)+基本検査+口腔リハ1 866+170+110+100 ☞Drは、義調だけでなく保清と食べるための口腔リハの説明を行い、次回義調時への居宅療養の理解を求める ➁ 急対応+SC 歯科医師居宅療養指導 866+170+66 503単位 ☞歯科衛生士は事前にケアマネと連絡をとり、居宅療養算定前に利用者家族に納得できる説明(営業)を行う 別日:歯科衛生士居宅療養指導 352単位 ☞初回の歯科医師503単位と352単位は同時算定しないほうが望ましい 在宅療養支援歯科診療所では歯科訪問診療補助加算(110点)がとれる ① 急対応(一人)+訪補助+基本検査+口腔リハ1 866+170+110++110+100 ➁ 急対応+SC 866+170+110+66 歯科医師居宅療養指導 503単位 歯科訪問診療1(施設) 一般診療所 介護保険 病名:リソウ P(6歯) 理由 ○○施設 :認知症・脳血管障害・リウマチ・骨折・○○病のため歩行困難・不能・寝たきり) ① 急性対(2-9名)+補診+リソウ+リハ1+基本検査 歯在管(歯科疾患在宅療養管理料) ➁ 急対応(1名のみ)+SC 後に口腔ケア(訪衛指複) 283+55+100+480+100+50 130(3か月1回以上) 866+170+66+360 ☞同じ内容でも、人数等点数が異なるため、翌月レセプト提出後に前月の請求をしている診療所も多い 訪衛指複(歯科衛生士単独口腔ケア) 訪衛指複(歯科衛生士単独口腔ケア) 訪衛指複(歯科衛生士単独口腔ケア) 360 360 360 (月に4回まで) 在宅療養支援歯科診療所では訪補助(110点)が算定でき、かつ歯在管が140点 となり、さらに機能評価加算50点が、3か月に1度以上は提供できる(月1回限り): 歯在管130点➡140点+機能評価50点+訪補助110点 居宅療養管理指導とは • 利用者もしくは、その家族等に対する居宅サービスを利用する 上での留意点、介護方法等についての指導及び助言を行う ☞ 義歯取扱い・口腔ケア方法・咀嚼回復・食形態・栄養・嚥下 ☞ 食べるため・肺炎予防のための指導・全身管理を行う • 計画的かつ継続的な歯科医学的管理に基づき、介護支援専 門員(ケアマネジャー)に対する居宅サービス計画の策定等に 必要な情報提供を行う • 歯科医院が算定する居宅療養指導は、歯科医師の判断で必 要に応じて実施する 義歯チェックリスト 食事観察チェックリスト ケアマネジャー様へ ① 歯科医院が算定する居宅療養指導は、歯科医師の判断で 必要に応じて実施するため、ケアプランの対象とはならない。 ➁ 居宅療養指導は介護保険の支給限度額の枠外となる。 ③ 介護報酬の請求は直接歯科医院から国保連合会へ行うため、 給付管理表への記入は不要。 ④ 訪問診療が終わった後に、「診療情報提供書」をお届けする。 ご利用者の病状や経過、介護サービスを利用する上での 留意事項などが書かれているので、ケアプラン作成のための 情報にはなります。 定期往診と介護保険の流れ 初月 2ヶ月 3ヶ月 4ヶ月 医療保険(病名 :P・摂食機能障害・口腔乾燥症・義歯不適+Dul等) 866+170 +(110)+治療費 時間記載は必要(概ね23分以上) 歯科医師居宅療養管理指導料 503単位 時間記載は不要 歯科衛生士居宅療養管理指導料 352単位 20分以上必要 記録を作成・配布し、すみやかに歯科医師に報告・カルテ保存 月にDr1回DH4回(軽い方は月1-2回)で1146点(866+170+110)+503単位+1408単位(352×4)=3057円 の患者負担となる。ヘルパーサービスと、月4回の口腔ケアサービス&Dr回診はほぼ同等の金額 月の医療は、1146点+SC=1200点程度なので、レセプト平均点の増加対象とはならない 基本形 P 7 7 7 7 初回から口腔ケア依頼で在宅介入する場合 1日目:歯科医・DH同行(初診・管理指導計画・歯周検査=18490円) 医療:866点(訪問)+170点(急対応)+110点(DH帯同) 治療費(検査)200点 介護:503単位 2-4日:歯科衛生士単独口腔ケア(歯科衛生士管理指導計画) 介護:352単位 翌月 :歯科医・DH同行(往診・管理指導計画・スケーリング=20670円) Or 医療:866点+170点+110点+SC1顎66点 3か月 介護:503単位+352単位 (DrとDH往診が相違する場合もある:実態どうり) <施設> ● 介護老人福祉施設 (特別養護老人ホーム:特養) ● 介護老人保健施設(老健) ● 介護療養型医療施設 ● 歯科のない医療機関 ● 療護施設(入所) ● 更生施設(入所) <人数> <医療保険> ● 一人のみ(20分以上) 訪問1: 866点 急対応170点 +DH診補助110点 ● 2〜9人 (20分以上) 訪問283点+急対55点+補助45点 ● 10人以上(20分未満) 訪問143点+急対55点+補助45点 ● 在宅患者歯科治療総合医療管理料 在歯管 :140点(一般は130点) 機能評価加算 :50点 ※3か月に1回は再評価 ● 訪問歯科衛生士指導料(20分以上) 訪衛指 :360点 訪問診療 指導 <居宅・居宅等> <人数> <介護保険> ● 居宅(一戸建て住宅) ● マンション・アパート等集合住宅 ● グループホーム・有料老人ホーム ● 軽費老人ホーム(ケアハウス) ● 高齢者専用賃貸住宅(高専賃) ● 養護老人ホーム ● 小規模多機能ホーム(宿泊) ● サービス付き高齢者住宅(サ高住) 医療保険算定は上記と同様 ● 歯科医師居宅療養指導:503単位 歯科医師居宅療養複数:452単位 ※少なくとも3か月に1回は再評価 と医療保険による算定が必要 ●歯科衛生士居宅療養 :352単位 歯科衛生士居宅複数 :302単位 場所 <病名> ● 摂食機能障害 ● 口腔乾燥症 ● 義歯関係(不適)● P関係 ● その他治療に対する病名 本来の医療指導が在宅では介護算定となる 介護保険算定の必須条件 ① 歯科医師管理指導計画を立案してケアマネジャー に提出(義務) ➁ 歯科衛生士管理指導計画を立案して患者宅に配布 ③ 一連の書類に関わる文書(約10枚)の作成と保存 歯科医師による居宅療養管理指導の流れ 利用者さん(ご家族) 歯科医師 ※ 訪問歯科診療 ① 指導・助言 ○ (機能評価・計画) ➁ 情報の提供 (毎回) ○ 管理指導 計画書 ○ (機能評価) ケアマネジャー ※ 介護保険の支給限度額の枠外 ※ 給付管理表への記入は不要 ※ 歯科医師の判断で必要に 応じて実施 歯科診療 情報提供書 歯科医師居宅療養指導の算定 この1枚の入力で 全ての書類(5枚)が 自動作成・保存される ● 歯科治療・口腔機能管理計画書 ● 口腔機能の評価表 ● 患者配布資料(歯と口・口腔機能の治療管理) ● 訪問歯科衛生士指示書 ● ケアマネジャーへの歯科情報提供書 歯科衛生士による居宅療養管理指導の流れ 歯科医師 歯科衛生士 利用者さん(ご家族) 管理指導 計画書 ※ 訪問歯科診療 ① 歯科医師の指示書 ○ ➁ 管理指導計画書 ○ (機能評価・計画) ③ 実地指導説明書 ○ ○④ 歯科医師へ報告書 ○ 指導内容 1対1で20分以上 歯科衛生士居宅療養指導の算定 現場入力で文書の作成・ 保存が行え、事務作業も 軽減。さらに介護保険も 自動作成 この1枚の入力で ● 訪問歯科衛生指導 管理計画書 ● 実地指導・患者配布資料 ● 歯科医師への報告書 ● 業務内容のクラウド保存と カルテ添付作成 ● 介護保険請求自動作成 ● カレンダー機能@各スタッフ管理
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