【実験6】について 正確な実験をすることが出来たか。 正確なグラフを書くことが出来たか。 物理現象を読みとれるグラフになっているか。 縦軸の省略は絶対にダメ! 誤差についての論理的な議論と説明がなされて いるか。 相対誤差を出した意味は?正負の意味は? 誤差の原因とその見積もりをしているか。 実験は誰がやっても同じ結果が出なくてはならない。 分かりやすい文章で,説明不足なっていないか。 どのグラフのことを言っているのか。どの数値のこと を言っているのか? 物理量には単位をつける。 表1:実験結果 有効数字は3桁!! 始めの高さ 2.50 5.00 10.0 15.0 20.0 𝑑1 [cm] 2.70 1.90 5.50 7.45 7.65 𝑑2 [cm] 2.79 2.00 5.75 6.80 8.15 𝑣[m/s] 0.675 0.975 1.40 1.78 1.98 𝐾[J] 0.0752 0.157 0.326 0.523 0.647 𝑈[J] 0.0809 0.162 0.323 0.485 0.647 7.99 0.00 𝐾−𝑈 × 100[%] 𝑈 -7.02 -3.00 誤差の絶対値ではなく,相対誤差を 取った意味を考えてみよう。 0.860 直線? 2.5 速さ [m/s] 2 1.5 1 0.5 0 0 5 10 15 高さ[×10-2 m] 20 基準位置からの高さと最下点の速さの関係 25 1 𝑚𝑣 2 = 𝑚𝑔ℎ 2 2.5 ここの測定値が ポイント 速さ [m/s] 2 1.5 1 𝑣= 2𝑔ℎ 0.5 0 0 5 10 15 高さ[×10-2 m] 20 基準位置からの高さと最下点の速さの関係 25 4.5 速さの2乗([m/s])2 4 𝑣^2=2𝑔ℎ 3.5 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 0 5 10 15 高さ[cm] 20 25 基準位置からの高さと最下点の速さの2乗の関係 0.70 運動エネルギー [J] 0.60 運動エネル ギーの最大値 この線からの ずれが誤差 0.50 0.40 𝐾 = 0.976𝑈 0.30 0.20 𝐾と𝑈の比例関係を 表したグラフではない 0.10 0.00 0.00 0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 位置エネルギー [J] 0.60 振り子の運動エネルギーの最大値 と位置エネルギー最大値の関係 0.70 位置エネル ギーの最大値 【誤差の見積もり~高さがずれていた場合】 始めの高さ 𝑑1 [cm] 2.50 2.70 5.00 1.90 10.0 5.50 15.0 7.45 20.0 7.65 𝑑2 [cm] 𝑣[m/s] 𝐾[J] 2.79 2.00 5.75 6.80 8.15 0.675 0.975 1.40 1.78 1.98 0.0752 0.157 0.326 0.523 0.647 𝑈[J] 0.0809 0.162 0.323 0.485 0.647 𝐾−𝑈 × 100[%] 𝑈 高さのずれ[cm] 0.860 7.99 0.00 -0.170 -0.150 0.860 4.85 10.9 実際の高さ(推定)[cm] 2.33 1.20 16.2 0.00 20.0 この程度のずれなら 十分にあり得る -7.02 -3.00 𝐾の方が小さいので摩擦 の影響も考えられる 相 対 誤 差 か ら 計 算 𝐾の方が大きいので摩擦 の影響はあり得ない 【手を離したときにおもりを押した?】 1.0N(100g相当)の力で1.0mmだけ押してしまったと仮定 (おもりのされた仕事)=(おもりの運動エネルギーの増加分) 𝑊=1.0N × 1.0×10-3m =1.0×10-3 J (0.001 J) おもりの高さが2.5cmの時の位置エネルギーは 𝑈=0.0809 J よって,誤差に占める割合は 0.001 0.0809 𝐹 = 1.0N × 100=1.24% あまり影響ない 1.0mm 【空気抵抗の影響の見積もり】 球が受ける空気抵抗𝐷[N]の大きさ 1 𝐷 = 𝐶𝐷 𝜌𝑣 2 𝑆 2 今回の場合は0.44 𝐶𝐷 :効力係数 𝜌:空気密度 𝑣:速さ 𝑆:断面積 直径5.0cmの球,𝑣=1.0m/sとすると, 𝐶𝐷 = 0.44 𝜌 = 1.29kg/m3 𝑆 = 3.14 × 2.5 × 10−2 2 = 2.00 × 10−3 m2 𝐷 ≈ 5.6 × 10−5 N 空気抵抗は全く影響ない
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