企業から自己適応システム研究の発表(粂野准教授)

企業から自己適応システム研究
の発表動向
SSR ミーティング 2015/3/16
粂野
調査範囲,調査結果
• SEAMS,SASO,MODELS,Models at runtime
– いずれも2012以降
• CAC,ADAPTIVE等も少し
• 本文を見ないと所属が分からないケースが非常に多いが,
企業からの発表は非常に稀(あるいは皆無)と推測
• 文献調査論文
– Danny Weyns他:Claims and Supporting Evidence for SelfAdaptive Systems: A Literature Study,SEAMS2012
– SEAMSの過去論文を対象に,自己適応システム・メカニズムの
有効性の根拠に関する調査分析
– 実システムレベルで有効性を示したものは存在しなかった
本格的な産業応用が始まっているとは言えない状況.
ただし,2014年以降で状況は少し変化するかもしれない
追加で分かったこと
• 自己適応システムの例題リポジトリ
https://www.hpi.uni-potsdam.de/giese/public/selfadapt/exemplars/
– 課題の明確化
– 解法,手法等の比較
– Znn.com
Overview: This is a webserver system providing a
simplified news site. The testing environment simulates
the slash-dot effect which are periods of abnormally high
traffic that overload the system.
– Automated Traffic Routing Problem (ATRP)
Overview: The automated traffic routing problem is an
autonomous vehicle routing scenario. Vehicles, each with
personal goals, attempt to travel around a map while
completing for resources and handling noisy and partial
views of the world and privacy concerns.
– これ以外も追加される予定(ただし,2015以降)
企業が関与している研究例
• Javier C´amara他:Evolving an Adaptive Industrial Software System to
Use Architecture-Based Self-Adaptation, SEAMS 2013
• http://www.criticalsoftware.com/en/homepage
• レガシーシステムには何等かの適応機能が他部分と密結合した形で組
み込まれている場合がある
• アーキテクチャに基づいた自己適応のフレームワークをそのようなレガ
シーシステムに適用することは可能か?適用すると何がうれしいか?
• 電力EMSにおけるデバイス管理システムDCAS(ネットワーク接続された複
数デバイスからデータを収集および管理を行う)
– DCASでは対象デバイスの数に応じてスケールアップが必要
– 故障機器,デバイスの数,データ収集レートに応じた適応メカニズムを組み込んでいる
• DCASとRainbow(自己適応の実装を支援するための基盤)を統合
– DCASが元来有している自己適応メカニズムと同じ機能を実現できた
– Rainbowを使い,改良版自己適応メカニズムを実現できた