有村研究室 スライド作成ガイドライン Ver 1.0 2012.04.05 馬込 大貴,溝口 明日実,有村 秀孝 スライド作成前 いきなりパワーポイントを作らない! まずは紙or頭の中でストーリーを作る. スライドは資料であり,話がメイン 誰に対して話すのか?を考える. 発表で言いたい事を1つに絞る. それがconclusion スライド作成準備 1スライド1テーマ 可能な限り図で説明 無駄なことはスライドに載せない まず概要を説明する スライドの流れ 背景 • 関連する分野の現状を説明 • 現状の問題点を示す. • その解決策として研究の 動機を示す. 結果 • 目的に添った結果を 示す. 目的 • 目的を一言で示す. 考察 • 提案手法の利点を示す. • 今後の改善すべき点を示 す. 方法 • まずフローチャート等で 概要を説明. • 次に,手法の重要な点に 絞って詳細を説明. • 最後に,手法の評価方法を 示す. まとめ • 何をしたのか,その 結果何が言えるのか,を 簡潔に. • 一番伝えたいことを 示す. スライドの作り方① 1スライド1テーマ そのスライドで何を伝えたいのか 考えてから作成 スライド枚数は30秒/スライドが目安 7分なら14枚程度 スライドの作り方② 1スライド8行以内 文字の大きさ 表題:32p,本文:24〜28p 文字の色(黒系バックの場合) 表題:黄色or白,本文:白 ※赤文字は見難いので使わない 行間を必ず空ける スライドの作り方③ 文節の途中で改行しない 文献を引用する場合は,簡潔に 筆頭著者名 et al. ジャーナル名,巻,号,ページ,出版年のみ 記載 全スライドでフォントをそろえる 推奨:(日本語)MS P ゴシック (英語)Arial スライド内に使用する色の種類は必要最低限に スライドの作り方④ 文章ではなく要点を箇条書きにする 1スライドに複数の図,表を詰め込まない アニメーションを使用する場合はくどくならない程度に 動画を使用する場合,動かない場合があるので 静止画も非表示で準備しておく スライドの作り方⑤ 略語を使用する場合はスライド下部または文中に 注釈を入れる 注釈は頭文字を小文字または大文字にすべて統一 例: 1. ~には,CT (computed tomography) などが~ 2. ~には,CT*などが~ *CT: computed tomography スライドの作り方⑥ 文章等の表記法は一般的な方法に合わせる 一般的な表記法は自分で調べておく 例) 半角括弧の前後には半角スペース 数字と単位の間には半角スペース(但し,%は除く) など 数式の作り方 数式オブジェクトを使用 背景は透過にし,文字色を本文の色と合わせる 記号の説明を加える D: dose T: total energy released per unit mass K: dose deposition kernel 表の作り方 縦線は書かない 単位を必ず示す.単位は()で囲む MS症例 (%) 健常者 (%) P値 全例 (%) 脳実質 96 ± 1.2 95 ± 2.0 0.359 95 ± 1.6 白質 85 ± 4.3 86 ± 3.4 0.572 86 ± 3.8 灰白質 82 ± 5.6 84 ± 3.9 0.218 83 ± 4.9 グラフの作り方 縦軸と横軸の説明と単位を必ず書く 軸目盛りの文字も小さすぎない様に変更 マニュアルで求めた 肺腫瘍領域の移動量 (mm) 6 Case 2 Case 5 Case 6 5 4 3 2 1 0 70.0 75.0 80.0 85.0 90.0 提案手法で求められたパス率 (%) 95.0 100.0 グラフの作り方 凡例または矢印で各データの説明を加える 0 目盛は内向き グラフは全体を囲む 0 lateral scatter kernel (cm-2) 10 10-2 6 MV 実験 6 MV EGS5 10-4 10 MV 実験 10-6 0 lateral scatter kernel (cm-2) 10 -2 10 6 MV 実験 6 MV EGS5 -4 10 10 MV 実験 -6 10 10 MV EGS5 10 MV EGS5 10 off-axis distance (cm) 20 0 10 off-axis distance (cm) 20 スライド作成後 100回以上は練習する スライドは読まない.話が主体 いろんな人に聞いてもらう 質問されそうな事を考え,答えを用意しておく スライドの一例 肺定位放射線治療における 類似症例を用いた ビームアングルの自動決定法 馬込 大貴1, 2,有村 秀孝3,塩山 善之4,徳永 千晶1,中村 和正5 穴井 重男6,本田 浩5,大喜 雅文3,豊福 不可依3,平田 秀紀3 1九州大学大学院 医学系学府 保健学専攻 2日本学術振興会 特別研究員 3九州大学大学院 医学研究院 保健学部門 4九州大学大学院 医学研究院 重粒子線がん治療学講座 5九州大学大学院 医学研究院 臨床放射線科学 6九州大学病院別府病院 放射線室 背景 5〜10門のノンコプラナー方向を含むビーム* *Takayama K, et al., IJROBP, 61(5), 1565-1571, 2005. 背景 ビームアングルは治療計画者が経験的に決定 治療計画に時間がかかる 経験の浅い治療計画者には 適切なビームアングルの決定が困難 過去の類似症例を参考にする事で, 治療計画者の負担を削減できるのではないか? 目的 過去に計画された類似症例を基に,ビームアングルを 自動的に決定する,放射線治療計画支援システムの開発 症例 症例数 男性 女性 年齢 (歳) 中央値 Range PTV実効直径 (cm) 平均値 Range 治療計画 データベース 81 テスト症例 47 34 10 9 1 75 42 - 92 78.5 60 - 81 4.0 2.2 - 5.6 4.1 3.4 - 5.0 方法 対象症例 画像特徴量に基づく 類似症例の検索 線形レジストレーション法に 基づくビームアングルの決 治療計画データベース 定 計画者へ 提示 4種類の画像特徴量 PTV location features PTV morphological features Effective diameter of PTV PTV centroid (x, y, z) A diameter of the sphere with the same volume as the PTV Equivalent sphere Sphericity of PTV A S Lung geometrical features A: Logical AND volume between equivalent sphere and PTV S: PTV PTV A S Spinal cord geometrical features +π 0 -π Angle from spinal cord to PTV Lung length Distance between PTV and spinal cord 方法 対象症例 画像特徴量に基づく 類似症例の検索 線形レジストレーション法に 基づくビームアングルの決 治療計画データベース 定 計画者へ 提示 ビームアングルの決定 対象症例 類似症例 線形レジストレーション 評価方法 線量評価指標を比較 放射線腫瘍医がマニュアルで作成したプラン 提案手法に基づくプラン 類似上位5症例に基づく5つのプランを作成し, 線量評価指標を用いて,最も有用なプランを選択 dplan : J: Xj : Yj : Euclidean distance Number of planning evaluation indices j-th planning evaluation index for the ideal plan j-th planning evaluation index for the plan based on five most similar cases 線量評価指標 DPTVmax: Maximum dose in the PTV DPTVmin: Minimum dose in the PTV VTV: Treated volume VPTV: Planning target volume D95 (Gy) Homogeneity index Conformity index TCP (%) V5 (%) V10 (%) V20 (%) Mean doselung (Gy) NTCPLung (%) k: α: σα: Nj: Case number Parameter Standard deviation of α Number of tumor cells in the jth voxel Dj: β/α: d j: Total dose at the jth voxel Parameter (inverse of α/β) Dose per fractions at the jth voxel Maximum dosespinalcord (Gy) NTCPSpinalcord (%) LQEDmax: Maximum dose (Gy) which are equivalent for 2 Gy fractions TD50(v): Tolerance dose (Gy) that cause 50% complication rate for uniform irradiation of the partial volume v m: Paramater 結果 Original plan Similar-case-based plan P value D95 (Gy) 45.5 ± 0.47 45.6 ± 0.76 0.815 Homogeneity index 1.13 ± 0.03 1.14 ± 0.04 0.244 Conformity index 1.70 ± 0.15 1.77 ± 0.16 0.099 V5 (%) 16.0 ± 6.30 14.9 ± 5.65 0.136 V10 (%) 9.96 ± 4.52 9.42 ± 3.45 0.260 V20 (%) 3.98 ± 1.46 4.13 ± 1.41 0.014 Lung mean dose (Gy) 3.03 ± 1.11 2.97 ± 1.04 0.299 Spinal cord max dose (Gy) 6.13 ± 3.62 4.66 ± 5.35 0.411 TCP (%) 96.0 ± 0.27 96.0 ± 0.33 0.945 NTCP_lung (%) 6.76 × 10-3 ± 1.22 × 10-2 6.29 × 10-3 ± 1.12 × 10-2 0.263 NTCP_spinal cord (%) 1.12 × 10-5 ± 1.90 × 10-5 3.76 × 10-4 ± 1.18 × 10-3 0.354 結果 Original plan D95 (Gy) Similar-case-based plan P value 45.6 ± 0.76 0.815 JCOG 0403の線量制約 (V20 < 20%)よりも十分低い. 45.5 ± 0.47 Homogeneity index 1.13 ± 0.03 1.14 ± 0.04 0.244 Conformity index 1.70 ± 0.15 1.77 ± 0.16 0.099 V5 (%) 16.0 ± 6.30 14.9 ± 5.65 0.136 V10 (%) 9.96 ± 4.52 9.42 ± 3.45 0.260 V20 (%) 3.98 ± 1.46 4.13 ± 1.41 0.014 Lung mean dose (Gy) 3.03 ± 1.11 2.97 ± 1.04 0.299 Spinal cord max dose (Gy) 6.13 ± 3.62 4.66 ± 5.35 0.411 TCP (%) 96.0 ± 0.27 96.0 ± 0.33 0.945 NTCP_lung (%) 6.76 × 10-3 ± 1.22 × 10-2 6.29 × 10-3 ± 1.12 × 10-2 0.263 NTCP_spinal cord (%) 1.12 × 10-5 ± 1.90 × 10-5 3.76 × 10-4 ± 1.18 × 10-3 0.354 結果 Original plan Homogeneity index: Conformity index: Similar-case-based plan 1.13 1.78 Homogeneity index: Conformity index: 1.12 1.86 結果 100 : Original plan : Similar-case-based plan 90 PTV 80 Volume (%) 70 60 50 40 Spinal cord 30 20 Lung 10 0 0 10 20 30 Dose (Gy) 40 50 考察 負担軽減による生産性の向上 経験の浅い計画者用の教育ツール →肺定位放射線治療の一般化,質の均てん化 今後の課題 ビームアングルの局所的な最適化を行う必要性 まとめ 過去に計画された類似症例を基に,ビームアングルを 自動的に決定する,放射線治療計画支援システムを開発した. 提案手法が,肺定位放射線治療計画に 要する負担を削減できる可能性を示した. 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