戦争戦略と企業戦略

2013-6-27
MR1223 0
 はじめに
 ソニーとアップル
 ソニーの敗因
 戦争戦略に当てはめて考える
 結論
 参考文献
 主張
戦争戦略と経営戦略は
似ているのではないか
戦争・・・・・命を奪い合う。
マイナスイメージ
経営・・・・・会社を運営する。
プラスイメージ
しかし!
戦う、という本質は同じ
[他企業と戦う、消費者と戦う(買ってもら
う!)]
 「戦略とは、戦争の目的を達成するために
戦闘を使用することである」
プロイセン陸軍少将
カール・フォン・クラウゼヴィッツ
言い換えてみれば、
「戦略とは、企業競争の目的を達成するた
めに経営を行うことである」
 過去の戦争を、今の企業経営を例に、置き
換えてみよう
ソニー・・・日本を代表する
大手電機メーカー
代表製品) プレイステーション、
ウォークマン
アップル・・・インターネットや
デジタル関連製品を扱う、
多国籍企業
代表製品) iPod , iphonなど
1946年に設立され、
オーディオ、テレビ、ウォークマン・・・
全盛の時代を歩んできたソニー
しかし2003年、ソニーショック(決算株価大
暴落)以降、衰退を始める
 一方、アップルは
ソニーの開発したウォークマ
ンをヒントにして、
iPodを発表
以降、ソニーの十八番は完全に
アップルに奪われてしまう
 1.当時、MDの開発に熱心だったソニーは、
アップルの存在を気にも留めなかった。
 2.デジタル製品の波に完全に出遅れた。
 3.肥大化した縦社会が意思決定を遅らせた
などなど
 ある戦略レベルでの過度の成功は、結果的
に他のレベル、あるいは全体としての失敗
を導くことになる
例)日清戦争
多くの勝利を重ねた日本
しかし、戦争目的が肥大化し、外交で失
敗を犯してしまう(三国干渉)
 出る杭は打たれる。
ソニーもそれまでは市場の未来を予測し、
栄華の道を歩んできた。
それ故に、過剰な自信と組織全体の慢心
が、アップルに反撃のチャンスを許した。
 アップル視点で考える・・・
あるレベルで敗れた相手が別のレベルに着
目し、そこに努力を集中すること
あるレベルの相手の圧倒的な優位に対して
は、それとは別のレベルで対抗することが
できる
 英国政治学者
コリン・グレーの埋め合わせ
ある特定の位相が劣っている場合
↓
他の位相の優越によってそれを埋め合わせ、
全体として優位に立つことができる。
 アップルは、
技術の面では日本に劣っていた。
しかし、ソニーが気付かなかったウォー
クマンの有用性に焦点を当て、成功した。
アップルの戦略
多くの音楽会社、アーティストと契約し、
iPodで聞けるようにした (ソニーは傘下の
みだった)
自分の会社を持たず、細かな技術は、自分
たちより優れた日本を頼りにした。
 戦争戦略と経営戦略はとてもよく似ている
 どちらもが、利益を持つために戦略を駆使
して争いあう
戦争戦略は経営戦略で、
経営戦略は戦争戦略で、
その戦略を表すことが可能である
 戦略の本質
野中郁次郎ほか
2005年8月5日 1版1刷発行
 経営学史事典 第2版 経営学史学会編
2002年6月1日 第1版1刷発行
 ソニー ホームページ
http://www.sony.co.jp/