日本デイジーコンソーシアム講演会 村田真氏 発表資料ダウンロード

EPUB3.1規格の開発とアクセ
シブルな電子出版の推進
JEPA CTO
村田 真
経緯と現状認識
 EPUB3 ≒ DAISY4配布フォーマット
理想
悲観的に見た現実
楽観的に見た現実
• 一部のものをアクセシブルに
• 電子書籍ビジネスの採算のた
• 普通の電子書籍がアクセシブル
するのではなく、普通のもの
めに、アクセシビリティ関係者
になるための準備は整いつつある。
をアクセシブルにする。
のリソースが使われている?
少なくともDAISY関係者が作ってい
• アクセシビリティを必要とする
人の役に立っていない?
るepubcheckは通っている。
• EPUBTestを見ると、閲覧システム
のアクセシビリティは向上している。
電流協EPUB 3.1セミナー
2
仕様が普及するには
実装
仕様制定
利用者
電流協EPUB 3.1セミナー
3
EPUB仕様の現状と将来
最初のドラフト公開!
2016/01
2014/6
2011/11
EPUB 3制定
2015/9
EPUB 3.0.1制定
EPUB 3.1制定
2016/12?
拡張モジュール群
固定レイアウト
2014/11
ISO/IEC 技術仕様書
制定
•
•
•
•
•
•
•
•
•
辞書と索引
複数レンディション
プレビュー
マンガのコマ単位遷移
注釈
EDUPUBプロファイル
EDUPUB構造意味
頒布可能オブジェクト
対話的スクリプト
電流協EPUB 3.1セミナー
ISO/IEC 国際規格
制定
4
ISO/IECにおけるEPUB
 IDPFのフォーラム標準というだけでは国際的な普及には十分ではな
い(とくに教育での義務付け)
 現時点で、EPUB 3がISO/IECのTechnical Specifications
 EPUB 3.1を追認して、国際規格にする可能性大。
2015/7/27
デジタル教科書の世界標準EDUPUB (第6回)
5
サブグループ
 メタデータ
 既存のメタデータの整理とOpen Web
Platformのメタデータとの整合
 閲覧システム作成者へのアンケート
 Web向けの表現
 CSS
 -epub-プレフィックスをもつ
プロパティ
 仕様書分割再構成
 スクリプト




外部リソース
アクセシビリティ
コアメディア型
機能削除
 EPUB出版物作成者への
アンケート
 直列化
 HTML構文のHTMLを許す
電流協EPUB 3.1セミナー
6
最初のドラフトに含まれているもの
(アクセシビリティ関連のみ)
 NCXの削除(navigation documentを使う)
 epub:type属性からARIAのrole属性への移行
 WAI-ARIAモジュール
 WCAG 2.0レベルAAにHTMLおよびSVGが適合すること
電流協EPUB 3.1セミナー
7
追加予定項目
 メディアオーバレイのためのメタデータ
 テキストは全部あるが、オーディオでは一部しかない
 オーディオは全部あるが、テキストでは一部しかない
 アクセシブルな出版物であることを示す証明書
 点字の言語を表すメタデータ
 NCXにあるラベルをnavigation documentに導入
 オーディオプロファイル
 音声読み上げエンジンを必要とする自然言語
 ルビなし/ルビあり/総ルビの区別を示すメタデータ
電流協EPUB 3.1セミナー
8
メタデータの有力団体
 schema.org
 ブラウザの検索のためにもともと作られたメタデータ集
 IMS Global Learning Consortium(日本事務所が出来る)
 IMS Global Access for All (AfA) Personal Needs & Preferences (PNP)
Specification Information Model
Version 3.0 Specification 教育用メタデータ
電流協EPUB 3.1セミナー
9
ところで複数レンディションは?
 すべての拡張モジュールは、3.1にマージされることなく成熟を待つこ
とになった
電流協EPUB 3.1セミナー
10
複数レンディション
 一つのEPUBファイル中に、等価な
いくつかの表現を入れて、実行時
に選択させる
リフローのrendition
固定レイアウトのrendition 1
固定レイアウトのrendition 2
2015/7/27




日本語版と英語版
高解像度用と低解像度用
画像による表現とHTMLによる表現
普通の表現と点字
デジタル教科書の世界標準EDUPUB (第6回)
11