高エネルギー実験とは? 素粒子とは何か?

高エネルギー実験とは?
素粒子とは何か?
素粒子 = 物質を構成する“最小”の単位
クォーク
レプトン
第3世代
ボトム
ストレンジ
トップ
タウ
原子
陽子
+反粒子
窒素・酸素
電荷 : -e
ミューオン
二酸化炭素
ミューオン
ニュートリノ
質量 : me
水蒸気
ダウンクォーク
電子
etc・・・
第1世代
電荷 : +e
アップクォーク
チャーム
アップ
ニュートリノ
第2世代
原子 = 原子核 + 電子
ダウン
分子タウ
電子
陽子
アップクォーク
電子
ニュートリノ
陽電子
質量 : me
世界の根源に潜む、
『素粒子』と『相互作用』
強い力
弱い力
電磁気力
重力
 物質を構成する最小要素・その間にはたらく相互作用を
表現する最小要素、その2つを理解できれば世界の全
ての仕組みがわかる!
素粒子とは物質を構成する最小の粒子
 そんな小さい素粒子を“見る”為にはどうしたら
いい?どうやって物質の内部を覗けばいい?
エネルギーを上げる!
高エネルギー物理
・・・具体的にどうやって?
粒子加速器を用いる
世界各地で新しい大強度の加速器が
建設中
 高エネルギー実験は新たな領域に・・・
J-PARC @東海村
LHC @スイス
『粒子』 と 『反粒子』
 この世界には通常の『粒子』と対を成す『反粒子』が存
在する。宇宙の創世初期には2つは同量存在していた。
 この2つは対称であるはずなんじゃないのか?
 今現在、見ての通り『反粒子』は少ない。
・・・なんで片方だけが生き残ったの?
CP対称性の破れ
粒子
反粒子
実はまったく対称ではなく、
わずかにその対称性は”破
れ”ている。この非対称性ゆ
えに片方だけが生き残った。
『不確定性原理』に潜む高エネルギー
Heisenbergの不確定性原理
量子論の領域では、エネルギーと時間
との両方を正確に決められなくなる。
・ ΔE ~ h
時間が短い
ほど・・・
高いエネルギーが見えてくる!
 10-10以下という滅多に起こらない崩壊、『稀崩壊』の探
索という高エネルギーへのアプローチから、粒子・反粒
子対称性の破れの探求を行っている。
検出器
 高エネルギー反応で出てきた粒子をつかまえ、その性
質を調べるための装置
 実験目的に即した検出器を“手作りで”作成している
高エネルギー実験はここがおもしろい!
 この世界が一体何から構成されているのか?も
のの根源には何があるのか?という人類の昔か
らの純粋な疑問に答えられる
 実験で証明されたものは疑いようがない!
まだまだわかっていないことはいっぱいあります。私達
と一緒にこの世界の謎を(紙と鉛筆ではなく)自分達の
手で解明しましょう!