卒業後のあれこれ

本年
改訂
研究テーマを決めること
研究テーマを自分で決めることは
挑戦的であり、成功の暁には達成感がある
2012年4月10日
後藤研ゼミ
早稲田大学 基幹理工学部 情報理工学科
目標を知る
• (卒業)論文の構成
三段構造、サンドイッチ sandwich
問題(課題)の説明
↓
新奇(新規)の方法の提示(originality)
↓
課題の解決(測定、比較、実働)
問題(課題)を見つける
• 当該分野の調査が必要
• 「調査研究」という用語がある。しかし理系の
論文としては「調査」で終わると弱い weak
• プロの研究者でも新分野の勉強に半年を必
要とする
• ただし卒論のために半年を勉強に費やすの
では時間が不足してしまう
課題を見つける(2)
• 解決できる課題を見つける必要がある
• 一般に書籍(教科書、参考書含む)を読んで
も課題は見つけにくい
• 論文を読むと、未解決の課題が書いてあるこ
とが多い
• 先達(=先輩)の助言が極めて有効
新奇(新規)の方法
• オリジナリティが重視される
• ある意味で芸能界と同じこと。二番煎じで
は評価されない
• (研究室の秘密は守ること)
• 自分で新しいと思っても既存の研究と同じ
と言われることがある
• その分野に詳しい先輩に相談する
課題の解決
• 課題を解決したと結論に書く
• 新奇の方法は瞬間には理解されない
説得する工夫が必要
• 本当に動くのか→実装する
• 既存の方法よりも優れているのか→測定
• 実機で実験をしたりシミュレーションする
には先輩の経験を活かす
研究は社会活動である
• 研究は他人が評価する
卒業論文の審査も同じことです
• 研究のライフサイクルの随所に先輩の助
言が有効である
• 研究は社会活動であり他力本願である
ただし全部を他人任せという意味ではない
• 先輩の後追いをするだけでは研究テーマ
がジリ貧になってしまう
研究の一連のサイクル
• 自分で研究テーマを設定するという経験
大いなる達成感
• いわゆる「成績」が良い学生が、必ずしも
研究テーマの設定が得意とは限らない
• その人の性格によっては、研究テーマを
自分で設定するのが不得意な人がいる
(旅行先を自分で決められない人)
• 最後にはテーマ設定の指導も考えます
夏休みの合宿までが最初の段階