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等価関係を用いた気分の
機能転移についての再試
および手続きの検討
武藤ゼミ 4回生
1661030202‐9 藤井麻由
刺激等価性
(stimulus equivalence)
環境条件によって、様々な刺激間に特定
の恣意的な関係が形成される場合、環境
は機能的なまとまりをもって個体の行動を
制御する。物理的類似性のない2つ以上
の刺激間で機能的に同一であるとする反
応が形成され、かつ、それらの刺激間で
直接訓練されていない派生的関係が成
立する場合、この刺激間関係を「等価性」
とよぶ。(山本,1992)
機能転移(transformation of
stimulus function)
ある刺激(X)と、別な刺激(Y)が等価関係
になる場合、Xを制御していた反応がYも
制御するようになること。
目的
ある特定の刺激(B)の元で,ある気
分が誘発させられることは,その刺激
がレスポンデント条件付けを媒介に気
分生成機能を得て,別の刺激(C)と
の等価関係をとおして気分が機能転移
するかどうかを,先行研究の手続きを
ベースに検討する。
手続き
・実験計画 : グループデザイン
・被験者:大学生15~18名
・実験場面 : 実験室のPC上で条件性弁別訓練
・独立変数/介入:Bと気分誘発音楽を対提示し,
情動反応(レスポンデント反応)を誘発させ,そ
の時の気分を評定
・従属変数:Bと等価関係が形成されたCが提示さ
れた場合の気分評定
Phase 1:条件性弁別訓練
A = B,B = C の関係を訓練
A1
A2
A3
B1 B2 B3
B1 B2 B3
B1 B2 B3
B1
B2
B3
C1 C2 C3
C1 C2 C3
C1 C2 C3
Phase 2:対称,推移,等価テスト
①対称テスト : B = A ,
C=B
②推移テスト : A = C
③等価テスト : C = A
Phase 3:気分機能訓練
Bと気分誘発音楽を対提示
B1 → happy♪
(先行研究では“Divertimento 136” by Mozart)
B2 → sad♪
(先行研究では“Adagio in G Minor” by
Albinonis)
B3 → ×
Phase 4:気分機能テスト
Bがあるときの気分評定
B1 → ?
B2 → ?
B3 → ?
気分を評定する尺度(未決定)を用いる
Phase 5:気分の機能転移テスト
Cがあるときの気分評定
C1 → ?
C2 → ?
C3 → ?
直接対提示されていないCに
機能転移しているか!?
結果予想
60
B1/high → C1/high
40
happy
B2/low → C2/low
sad
no
20
B3/ → C3/
0
B Stimuli
C Stimuli
参考文献
浅野俊夫・山本淳一 日本行動分析学会(編)
2001 ことばと行動―
山本淳一 1992 刺激等価性―認知機能・言語機
能の行動分析― 行動分析学研究,7,1-39.
言語の基礎から臨床まで
Yvonne Barnes-Holmes & Dermot Barnes-Holmes,
Paul M. Smeets, Carmen Luciano 2004 A
derived transfer of mood functions through
equivalence relations. The Psychological Record,
2004, 54, 95-113