「日本の核物理の将来」レポート作成に ついて ーハイパー核・ストレンジネスWGー 2010/12/3 高橋俊行 レポート作成の目的 ー中村さんの資料よりー • 日本の核物理は、21世紀に入りRIBF、J-PARC という世界の拠点となる巨大研究施設の建設 により飛躍的な発展を遂げようとしている。こ うした転換期に、5年後、10年後、20年後、さ らには、より先の将来を見据えて、核物理を どう展開し発展させるか(させたいか)につい て、若手を中心とした議論の場を設け、それ をもとにレポートにまとめることを目指す。 趣旨 • 日本の核物理の将来について、その方向性を示す。 • 核物理の将来像について、特に若手研究者が各自っじっくり 考え議論する機会を設ける。 • 日本の核物理に今どんな研究テーマがあって、それが今後 どうなっていくのかを、研究者が互いに知る機会とする。 • RIBF, J-PARC, RCNP, ELPHなどの国内拠点施設や、その他の 加速器施設の将来計画を合わせて考える機会ともする。 • このレポートはあくまでも自分たちのためのレポートであり、 外部向けのレポートではない。もちろん外部向けのレポート 作成の材料とはなりうる。 2011年の夏までに完成をめざす(来年の秋の学会で報告) 8 Working Groups 分野 :現在の施設 世話人 • 不安定核(超重元素を含む): RIBF/TRIAC • ハイパー核、ストレンジネス: J-PARC,Jlab • ハドロン: J-PARC, RCNP-LEPS(SPring-8),ELPH • 高エネルギー重イオン: PHENIX, ALICE • 精密核物理(刑イオン分光、ガンマ分光、3体力など) RCNP, RIBF • 基礎物理(EDM,反陽子物理、ダブルβ等): 各大学、CERN, RCNP,J-PARC • 核子構造: RHIC, COMPASS(CERN), Fermi-lab, J-PARC • 計算核物理: スパコン 最終レポート章建てもこの枠組みで 中村 永江 中野 早野 野呂 岸本 斉藤 大西 Schedule • 2011年2月 代表者会議 • 2011年3月or4月 全体会議 • 2011年6月頃 ドラフト0次案? このあたりで必要なら軌道修正? • 2011年8月末 最終ドラフト提出 • 秋の学会 シンポジウムで報告 ハイパー核・ストレンジネスWG • 高橋俊行(KEK,代表)、中村哲(東北、副代表)、永江知文 (京都、世話人) • 味村周平(RCNP)、佐久間史典(理研)、鈴木隆俊(東京)、 三輪浩司(東北)、藤岡宏之(京都)、高橋仁(KEK)、谷田 聖(ソウル) • 肥山詠美子(理研)、土手昭伸(KEK) メンバー以外の参加も歓迎 ML: [email protected] URL:http://nexus.kek.jp/np_strange_wg/ ハイパー核・ストレンジネスWG • 第1回 2010/11/3 @理研 • 第2回 2010/12/3(Fri.) 19:00 @KEK Panel Discussion on 12/4 • 第3回 2011/1/16(Sun.)PM@KEK • 第4回 2011/2/19(Sat.) PM • 第5回 2011/3/12(Sat.) PM • 第6回 2011/4/16(Sat.) PM 議論の進め方 中村さんからの提案 まず手始めに次の問いに答える Q1. あなたの5年後の研究テーマは何か? 次に10年後を想定して Q2. あなたが現在拠点としている研究施設について、どのようなアップグ レードを行いたいか、行うべきか? Q3. そのアップグレードによりどのような物理が展開できるか? Q4. あなたの10年後の研究テーマは何か? Q5. あなたの分野について10年後に鍵となっているQuestionとは何か? Q6.ーQ9. 次に20年後を想定して、Q2.ーQ5.に答える ドラフトの内容 • 物理の目的や目標、これまでの経緯など、当 該分野の簡単な紹介 • 現在進行中~約5年後までの研究計画 • 中期的な(およそ10年後の)研究の展望 • 長期的な(およそ20年後の)研究の展望 – 加速器施設、大型装置の更新・新設も – 予算、必要人員、タイムテーブルも 高橋の回答 • Q1 – ハイパー核特にS=-2ハイパー核のミッシングマス 分光を行っている。 – その検出器系の開発・改良とそれを用いた関連 実験(ガンマ線分光、 高橋の回答 • Q2:ハドロンホールの拡張・ビームライン増設 – 2GeV/c程度のSeparated charged beamline – High-resolution Expと強度や汎用性を重視したも のに分ける • Q3: S=-2の物理 • Q4: 分光実験を中心にしていると思う • Q5: バリオン間相互作用は理解できたか? – 現象論的パラメータは決定したか? – Lattice QCDなどで完全に記述できるか? 高橋の回答(20年後) • ΛΛ核のガンマ線分光 – レベル構造 • ΛΛΛ核 – パウリ原理が働く中でのΛ間(有効)相互作用 • 重イオン衝突でのハイパー核生成・同定
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