グレイとシーベルト:放射能の強さを表す単位 ■グレイ:大量の放射線を浴びて現れる急性症状の 推定に使われる単位。 ■シーベルト:少量・長期の被爆による影響(癌・白 血病・遺伝的影響)を推定するのに使われる単位。 シーベルト と ベクレル グレイ(Gy):吸収線量=質量エネルギー分与の単位 ■放射線によって1キログラムの物質に1 ジュールの放射エネルギーが吸収され たときの吸収線量を1グレイと定義する。 (1グレイは100ラド、古い単位) ■J/kg:ジュールは仕事量や熱量の単位 で、4.19で割ればおなじみのカロリー (cal)へと変換可能。 シーベルト(Sv):実効線量、線量当量 ■吸収線量(グレイ)が同じ場合でも、生体に与える影 響は放射線の種類により変わる。そこで、吸収線量に 線質係数を掛けた線量当量という量を使う。単位は シーベルト。Svの次元も[J/kg]であるが、線質係数を 掛けるため、[Gy]とは別ものである。 ■線質係数:α線:20、中性子線:10、β線, X線, γ線:1 つまり、「実」際に人間に「効」果をもたらす放射 「線量」ということ。 ■放射線防護で功績があったスウェーデンの科学者の名 前(Sievert)による。 ・1シーベルト=1000ミリシーベルト=100万マイクロ シーベルト。 ・原発と環境関連では、マイクロシーベルト(μSv)に 統一して考えればいい。あるいは、毎時マイクロシー ベルト(μSv/hr)。 ベクレル(Bq):単位重量あたりの放射能 • 例:「静岡県は6月9日午後、一番茶から基準を超 える放射性物質が検出されたと発表した。・・・1kg あたり679ベクレルが検出され・・・出荷の自粛を要 請する方針。」 • ベクレル:1秒間に崩壊して放射線を出す原子の数 を表す単位。(KBq, MBq, GBq, TBq) • お茶の葉の1キロの中に1秒間に崩壊する原子核が 679コあるということ。 • 放射性物質が葉の表面についているのか、根から吸 い上げて、葉の内部にあるのかは不明。しかし近寄 らなければ、また、飲まなければ、問題はない。 • 1 Ci(キュリー) = 3.7×1010 Bq
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