在宅医療における 対話型自動健康診断システム 福岡大学大学院 ○重田義和 鶴田直之 前田佐嘉志 はじめに 背景 高齢化社会 ・・・ 高齢者の一人暮らし、夫婦が増加 ↓ 在宅医療環境が必要 ↓ 対話型自動健康診断システムを提案 目的 ・システムを実装する ・自然で効率的な対話を実現する システムの構成 自動健康診断システム 診断 知識 ケア エージェント エージェント エージェント 高齢者 ケアエージェント システム 入力: 数値項目(体温,血圧 等) ・・・ 生態モニタ その他の項目 ・・・ 文字・音声・画像 ケア 高齢者 エージェント 出力: 文字・音声・画像 システムの構成 自動健康診断システム 診断 知識 ケア エージェント エージェント エージェント 高齢者 診断エージェント 熱 胸の痛み-息 SpO2 胸の痛み ・・ ・ 病名 感冒発熱 >=37.0 - - なし ・・ ・ >=37.0 - >=90 - ・・ ・ 感冒発熱 >=37.0 - <90 あり ・・ ・ 心筋梗塞疑い <37.0 - - なし ・・ ・ 健康 - あり - あり ・・ ・ 胸膜炎疑い - なし - あり ・・ ・ 頻脈 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・ ・ ・・・ ‐入力情報‐ 熱 = 36.1 ケア エージェント 診断エージェント 熱 胸の痛み-息 SpO2 胸の痛み ・・ ・ 病名 >=37.0 - - なし ・・ ・ 感冒発熱 感冒発熱 >=37.0 - >=90 - ・・ ・ >=37.0 - <90 あり ・・ ・ 心筋梗塞疑い <37.0 - - なし ・・ ・ 健康 - あり - あり ・・ ・ 胸膜炎疑い - なし - あり ・・ ・ 頻脈 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・ ・ ・・・ ‐入力情報‐ 胸の痛み-息 = あり ケア エージェント 診断エージェント 熱 胸の痛み-息 SpO2 胸の痛み ・・ ・ 病名 >=37.0 - - なし ・・ ・ 感冒発熱 感冒発熱 >=37.0 - >=90 - ・・ ・ >=37.0 - <90 あり ・・ ・ 心筋梗塞疑い <37.0 - - なし ・・ ・ 健康 - あり - あり ・・ ・ 胸膜炎疑い - なし - あり ・・ ・ 頻脈 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・ ・ ・・・ ‐入力情報‐ 胸の痛み = あり ケア エージェント 診断エージェント 熱 胸の痛み-息 SpO2 胸の痛み ・・ ・ 病名 >=37.0 - - なし ・・ ・ 感冒発熱 >=37.0 - >=90 - ・・ ・ 感冒発熱 >=37.0 - <90 あり ・・ ・ 心筋梗塞疑い <37.0 - - なし ・・ ・ 健康 - あり - あり ・・ ・ 胸膜炎疑い - なし - あり ・・ ・ 頻脈 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・ ・ ・・・ ケア エージェント 問題点 ‐問診手順‐ 熱→胸の痛み-息を深く吸う→SpO2→胸の痛み・・・ “胸の痛み” ↓ “胸の痛み-息” -自然な対話- 熱 胸の痛み-息 SpO2 胸の痛み ・・ ・ 病名 感冒発熱 >=37.0 - - なし ・・ ・ >=37.0 - >=90 - ・・ ・ 感冒発熱 >=37.0 - <90 あり ・・ ・ 心筋梗塞疑い <37.0 - - なし ・・ ・ 健康 “胸の痛み=なし” ↓ “胸の痛み-息” を質問する必要がない -効率的な対話- システムの構成 自動健康診断システム 診断 知識 ケア エージェント エージェント エージェント 高齢者 知識エージェント ---高齢者とのコミュニケーションを自然に行うための情報-- 一方向関係 ・・・ 包含関係にある診断項目 痰 → 痰の色、痰に血液 胸の痛み → 胸の痛み-咳、胸の痛み-息を深く吸う *“痰=なし” の場合、“痰の色=なし” “痰に血液=なし” を追加 双方向関係 ・・・ 強い相関関係にある診断項目 吐き気 ⇔ 胸の痛み 咳 ⇔ 痰 対話実験 知識エージェントなし 『胸の痛み-息を深く吸う』をいきなり問診している 知識エージェントあり 『胸の痛み』→『胸の痛み-息を深く吸う』、 『胸の痛み』→『吐き気』 と問診している 自然な対話を実現 効率実験 質問回数の比較(質問項目数:34個) *例1~3:ある病名を想定し、その症状を入力 例1 知識エージェントなし 知識エージェントあり 例2 例3 14回 18回 19回 13回 15回 16回 効率も良くなった おわりに 結果 ・ システムを実装した ・ 自然で効率的な対話を実現した 今後の課題 ・ システムを高齢者に使ってもらい、評価をもらう ・ その評価より、システムの改良を行う
© Copyright 2025 ExpyDoc