電子・情報技術ロードマップ成果報告会 2005.5.11 コンピュータ分野のロードマップ コンピュータ技術戦略検討WG委員長 早稲田大学理工学部 コンピュータ・ネットワーク工学科 笠原博徳 コンピュータ技術戦略検討WG <委員長> 笠原 博徳 早稲田大学 理工学部コンピュータ・ネットワーク工学科 教授 <委員> 雄城 嘉史 富士通(株)サーバシステム事業本部IAサーバ開発統括部 プロジェクト部長 清水 徹 (株)ルネサステクノロジ システムソリューション統括本部 システムコア技術統括部 統括部長 千葉 滋 東京工業大学大学院 情報理工学研究科 数理・計算科学専攻 助教授 中田登志之 日本電気(株)インターネットシステム研究所 研究統括マネージャー 松岡 聡 東京工業大学 学術国際情報センター 教授 横川三津夫 (独)産業技術総合研究所 グリッド研究センター 副研究センター長 <執筆協力> 大久保 栄 早稲田大学 理工学研究科情報ネットワーク専攻 客員教授 喜連川 優 東京大学 生産技術研究所 教授 橋田 浩一 (独)産業技術総合研究所 情報技術研究部門 副研究部門長 山名 早人 早稲田大学 理工学部コンピュータネットワーク工学科 教授 ロードマップ項目 コンピュータ分野(Ⅰ.産業競争力比較) 1. サーバの市場規模、市場シェア 汎用コン ピ ュータ サーバ PCサーバ (M$) 25,000 <サーバ市場シェア> 出荷台数 (’03/1Q) 20,000 その他 29% HP 29% 15,000 10,000 Sun 5% 5,000 IBM 15% Dell 20% 0 02 03 04 05 出典:IDC ’03/12 ◆サーバマーケット全体は、ほぼ横ばいの状況。汎用 コンピュータが減少する一方、PCサーバが伸長。 出典:Gartner ’03/4 ◆ヒューレットパッカード、デルを中心に海外勢が 市場を席巻。 2. PCの市場規模、市場シェア <PC市場シェア> (M$) 150,000 デスクトップ ポータブル 出荷台数(’03) Dell 15% 100,000 HP 14% IBM 5% 50,000 その他 59% 富士通/Simens 4% 東芝 4% 0 02 03 04 05 06 07 08 出典:NOMURA ’03/11 ◆価格の下落が激しいため、出荷金額は減少傾向にある。 出典:Gartner ’04/1 ◆デル、ヒューレットパッカード、IBMで市場シェアの3 4%を確保している。 スーパーコンピュータ, サーバー, PCクラスタ 分野構造 スーパーコンピュータ 科学技術計算用サーバー 評価パラメータ 処理速度 (FLOPS) 高信頼化技術 ハイエンドサーバー 2007 2008 1PFLOPS (Cellベース Zebra) 360TFLOPS (Blue Gene/L) 2010 3~10PFLOPS (HPCS: アプリケーション性 能1PFLOPS) 1PFLOPS (Blue Gene/P) HW障害完全検出 冗長による継続 運転 2009 プラットフォーム (OS、ハード) 障害完全隠蔽 256 512 1024 モジュール間インターコネクト 1GHz 5GHz 10GHz TPC-C:3MtmpC 可用性:99.999% TPC-C:8MtmpC 可用性:99.999% TPC-C:30MtmpC 可用性:99.9999% Multiple 10CPU/U 消費電力:30W/U 高機能ブレードサーバ (上位サーバとの中間領域) 高集積小型化、低消費電力 化 高密度・低消費電力サーバ (ブレードサーバ・PCクラスタ) 2006 スケーラビリティ (メモリ共用プロセッサ数) トランザクション処理能力 可用性 サーバー、PCクラスタ 2005 100TFLOPS (ASCI、SGI) PCクラスタの規模:大規模ク ラスタ・(パーソナル)デスクサ イドクラスタ TPC-C:1MtmpC 可用性: 99.999% Dual CPU Core搭載 20CPU/7U 消費電力:280W CPU Core対応 小型化:78CPU/U 消費電力:30W/ U 大規模クラスタ 大規模クラスタ 2000-4000CPU 4000-10000CPU 20-60TFlops 10-20TFlops (デュアルコア化) デスクサイドクラス デスクサイドクラス タ タ 32-80プロセッサ 64-160プロセッサ 2-4CPU/1U 300-600GFlops 160-400GFlops 4-8CPU/1U (デュアルコア化) インタコネクト 1-10Gbps 1Gbps = GigE, 4Gbps = Myrinet, 10Gbps = Infiiband, Quadrix ミドルウェア・テクノロジ マネジメント・ SSI・RAS 高速化 10-40Gbps 10Gbps = Infiniband, 10GigE 40Gbps = Infiniband 8-16x 大規模高信頼性・マ ルチコア最適化・グ リッドとの融合 大規模クラスタ 16000040000CPU 80-250TFlops (マルチコア化) 大規模クラスタ 60000-100000CPU 300TFlops-2PFlops (マルチコア化・ベクトル化・ 高密度化) デスクサイドクラスタ 200-500プロセッサ 1TFlops-2TFlops 12-32CPU/1U (省電力・高密度化) デスクサイドクラスタ 500-1000プロセッサ 3TFlops-10TFlops 24-100CPU/1U (超省電力・超高密度化) 省電力インタコ ネクト (1040Gbps、1-5W/ ノード) 超省電力インタコ ネクト (100GBps, 1W/ノード以下) 大規模自律構成・ HW/SW省電力化 超大規模自律構 成・HW/SW超省電 力化 2011 2012 2013 2014 スーパーコンピュータ・ピーク性能 Earth Simulator (http://www.es.jamstec.go.jp/) • Earth Environmental simulation like Global Warming, El Nino, PlateMovement for the all lives onr this planet. •Developed in Mar. 2002 by STA (MEXT) and NEC with 400 M$ investment under Dr. Miyoshi’s direction. (Dr.Miyoshi: Passed away in Nov.2001. NWT, VPP500, SX6) 4 Tennis Courts Mr. Hajime Miyoshi 40 TFLOPS Peak (40*1012 ) 35.6 TFLOPS Linpack Architecture of Earth Simulator •5120 Single Chip Vector Processors: 8processor SMP node * 640 •Inter node crossbar : Bi-Sect. Band Width: 16GB/s*2*320=10TB/s, 1800 miles of copper cable • Distributed shared memory Processor Board (0.15um CMOS) Memory Board (512MB FPLRAM) http://www.top500.org 現時点での世界最速コンピュータ (低消費電力マルチコアプロセッサベース) IBM BlueGene/L Lawrence Livermore National Laboratory2005/04稼動予定 低消費電力チップマルチプロセッサ をベースとしたスパコン 65,536-プロセッサチップ (128Kプロセッサ 360TFLOPS =毎秒360兆回の キャビネットあたり 1024プロセッサチップ 浮動小数点計算) 1プロセッサチップ上に2プロセッサ集積 5 HPCクラスタの市場規模 HPCクラスタ市場規模 HPC市場(2003)≒$5B(6000億円) HPC市場平均成長率=6% 2002年度、HPCクラスタ売上は、 HPC出荷 ($5,798.4M)の6%(3億4800万ドル)。(IDC) CAGRは2005年度までを40%程度、その後を 30%程度とし、2003-2009年度を推定 HPCクラスタ出荷高予測 (億円) HPCクラスタ(512ノード/1024CPU) (NEC 筑波研) 3500 2005年予測 3000 国内HPCクラスタ市場推移(億円) (IDC) HPCクラスタ 世界:1146億円 日本:143億円 2500 2000 150 100 HPC全体 世界:6600億円 国内:700億円 1500 1000 109% 50 500 0 度 H2 1年 度 H2 0年 度 H1 9年 度 H1 8年 度 H1 7年 度 H1 6年 度 H1 5年 度 0 H1 4年 49% H14年度 H15年度 H16年度 H17年度 国内市場の実績でも 当初予測に合致して拡大 プロセッサ内蔵SoC 分野構造 評価パラメータ ハイエンド 動作周波数、ベンチマーク 低消費電力 アプリケーション アクセラレータ 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 CPU: 8GHz 3000 specint2000 CPU: 15GHz 6000 specint2000 CPU: 19GHz 9000 specint2000 CPU: 50MHz 1GIPS, 100mW CPU: 1GHz 2GIPS, 100mW CPU: 2GHz 4GIPS, 50mW CPU: 4GHz 10GIPS, 50mW ハイエンド 1GHz 8GMACs ハイエンド 3GHz 24GMACs ハイエンド 5GHz 40GMACs ローパワー 500MHz 500MMACs, 30mW ローパワー 1GHz 1GMACs, 20mW CPU: 3GHz 1500 specint2000 Dual CPU Core搭載 汎用プロセッサ プロセッサ内蔵SoC (System on Chip) 2005 動作周波数、命令数、消費電 力 DSP MOPS、消費電力 メディア プロセッサ GIPS、GOPS、消費電力、 SIMD数 ネットワーク プロセッサ GOPS、処理性能 グラフィック プロセッサ 処理ポリゴン数、 処理浮動小数点演算数 コンフィギュラブル・ リコンフィギュラブ ル・プロセッサ チップマルチプロセッサ チップ内インタコネクト プロセッサ・エレメント数、 演算性能、 主な適用分野 ローパワー 200MHz 200MMACs, 30mW 2GIPS, 20-30GOPS, 100mW, 16 SMID 100GOPS 40Gbps 400Mポリゴン 200GFLOPS 演算アレイ 200PE 30GOPS 500GOPS 100Gbps 800Mポリゴン 1TFLOPS 3.2Gポリゴン 4TFLOPS 演算アレイ 400PE 120GOPS 演算アレイ 800PE 240GOPS 画像・メディア処 理 音声・通信処理 プロセッサ数/チップ バンド幅 4GIPS, 40-60GOPS, 50mW, 32 SMID 16プロセッサ メディア複合処理 64プロセッサ 64Gbps 256Gbps 1024Gbps Embedded Memory Bus 1Tbps Embedded Memory Bus 4Tbps Embedded Memory Bus 16Tbps 2014 デジタル民生機器の市場規模 W/W市場規模 16兆円 携帯電話 14兆円 市 場 12兆円 規 模 ( 出 2兆円 荷 額 1.5兆円 ) 薄型テレビ デジタルカメラ デジタルビデオ 1兆円 DVDレコーダ 5千億円 カーナビ 0 `02 `03 `04 `05 `06 IBM Power4 Chip Multiprocessor http://www-1.ibm.com/servers/eserver/pseries/hardware/whitepapers/power4.html J. M. Tendler, J. S. Dodson, J. S. Fields, Jr., H. Le, and B. Sinharoy, " POWER4 system microarchitecture", IBM Journal of Research and Development, Vol46, No. 1, 2002 IBM pSeries690 RegattaH • Up to 16 Power4: 32 way SMP Server – – – L1(D) : 64 KB (32KB/processor, 2 way assoc.), L1(I): 128 KB (64KB/processor, Direct map) L2 : 1.5 MB (shared cache with 2 procs., 4~8 way assoc.) L3 : 32 MB (external, 8 way assoc.) [x 8 = 256 MB] GX Sl ot GX Slot Mem Slot Mem Slot L3 Mem Slot L3 L3 L3 GX L3 L3 P L3 L3 P P P L3 P P P P P P P P P L3 L3 P P P L3 L3 L3 L3 L3 L3 L3 L3 GX P L2 P P L2 P P L2 GX P L2 P L3 P L2 GX L3 P GX MC M 0 GX Mem Slot P L2 L2 L2 P L2 MC M 1 L3 GX Sl ot GX L2 L2 P Mem Slot L3 MC M 3 P L2 GX Mem Slot P L2 L2 GX L3 P L3 GX MC M 2 GX L3 L3 GX L2 GX L3 L3 GX GX GX L3 P L2 L3 L3 Mem Slot GX Slot Mem Slot Four 8-way MCM Featur es Assembled into a 32-way pSer ies 690 http://www-1.ibm.com/servers/eserver/pseries/hardware/whitepapers/p690_config.html IBM @server pSeries690 Configuring for Performance 携帯電話向けアプリケーションプロセッサ:MP211 快適なインターネット・アクセス環境をモバイル機器で ねらい デジタル放送、高性能ダウンロードアプリなどを携帯電話で実現 するための高速低電力アプリケーションプロセッサ MP211(’04発表) -130nm -8.9mm角 成果/革新性 HW DSP ・オンチップ並列処理(タスク並列型) ARM926(200MHz)×3, DSP(200MHz), ネットワーク Graphics Engine, Image Processor, サービス 基本機能 追加機能 Security Engine ゲーム ゲーム ビジネス ・マルチコア仮想化ソフトウェア アクセラ 携帯 DTV ゲーム DTV ゲーム DTV ゲーム 電話 レータ ・高性能バスアーキテクチャ Multi-Core Abstraction Layer ・電源制御による低電力化 Linux Linux Linux ・デジタル放送のようなリアルタイム CPU CPU CPU 処理をCPU分離し、性能確保 セキュアゲート ・ダウンロードアプリをCPU分離 することによるセキュリティ確保 FR-Vマルチコアプロセッサ FR550 VLIW プロセッサコア FR-Vマルチコアプロセッサ FR550 core Local BUS IF FR550 core DMA-I DMA-E 高速接続機構 (クロスバ) FR550 core I-cache 32KB Mem. Cont. 外部 メモリ Mem. Cont. 外部 メモリ D-cache 32KB 整数演算ユニット 命令 0 命令 1 命令 2 命令 3 GR 命令 4 命令 5 命令 6 命令 7 FR メディア演算ユニット FR550 core IO Chip コア1 コア2 コア1 コア2 × スイッチ スイッチ 高速外部入出力バス •メモリバス: 64bit x 2ch / 266MHz •システムバス: 64bit / 178MHz (周波数は現FR-Vの2倍) メモリ メモリ バス接続 メモリ メモリ クロスバ接続 (本プロセッサ) FR-Vチップ写真/諸元 FR550 プロセッサ コア SDRAM コントローラ FR550 プロセッサ コア 内部DMA コントローラ システムバス コントローラ FR550 FR550 外部DMA プロセッサ コントローラ プロセッサ コア コア 方式 1チップ・マルチプロセッサ (4プロセッサコア内蔵) プロセッサコア 8並列VLIW方式 32KB 命令&データ分離キャッ シュ方式 システムバス 64bit 178MHz ピーク性能 8530MIPS / 8530MFLOPS / 51.2GOPS プロセス 90nm CMOSテクノロジ 総トランジスタ 数 約8300万トランジスタ クロック周波数 533MHz 電源 2.5V(外部)、1.2V(内部) 消費電力 3W パッケージ FCBGA 900pin CELLプロセッサ概要 (1/2) • Power Processor Element (PPE) – PowerコアはOS及び制御集中タス クを処理 – 2-wayマルチスレッド • Synergistic Processor Element (SPE) – 8つのSPE が優位な演算性能を提 供 – Dual issue のRISCアーキテクチャ – 128bit のSIMD型(16‐wayまで) – 128 x 128bit General Registers – 256KB Local Store – 専用DMA engines SPE Synergistic Processor Elements for High (Fl)ops / Watt SPU SPU SPU SPU SPU SPU SPU SPU LS LS LS LS LS LS LS 16B/cycle LS 16B/cycl e EIB (up to 96B/cycle) 16B/cycle 16B/cycle 16B/cycle (2x) PPE L2 MIC BIC 512KB 32B/cycle PPU L1 16B/cycle 32KB+32KB 従来の演算処理のためにVMXを持つ64bitのPower Architecture Dual XDRTM RRAC I/O CELLプロセッサ概要(2/2) • デュアルXDR DRAMチャネル • 柔軟性のあるI/Oインターフェー ス – 複数のシステム構成が可能 – 2つの設定可能なインターフェース – 2つのインターフェース間の柔軟性 のあるバンド幅 • Element Interconnect Bus – リングバス – 96B/cycle ピークバンド幅 Synergistic Processor Elements for High (Fl)ops / Watt SPU SPU SPU SPU SPU SPU SPU SPU LS LS LS LS LS LS LS 16B/cycle LS 16B/cycl e EIB (up to 96B/cycle) 16B/cycle 16B/cycle 16B/cycle (2x) L2 MIC BIC 512KB 32B/cycle PPU L1 16B/cycle 32KB+32KB 従来の演算処理のためにVMXを持つ64bitのPower Architecture Dual XDRTM RRAC I/O チップ写真 90nm SOI technology with 8 levels of copper interconnects and one local interconnect layer Cellが狙う製品戦略 30nmプロセス技術 人に優しい 人口知能実験環境 デジタル 機器 45nmプロセス技術 画像認識/高画質技術 ロボット 65nmプロセス技術 性 能 Codec 人口知能技術 Home Server TV電話 人に優しいHuman I/F AI百科辞典 エージェント 機能 Human I/F技術 高性能プロセッサ 高性能Computer Graphics /Vision HD DVD デジタルTV 音声認識/合成技術 Computer Graphics/Vision 時間 リアルタイム 高度ネットワーク技術 21世紀はチップマルチプロセッサ(CMP)が市場を支配 組み込みプロセッサからスパコンまで チップマルチプロセッサ(CMP) カーナビ, 携帯電話,ゲーム,デジタルTV,スパコン Power5, Cell, Niagara, MP211, FR-V デスクトップ・ワークステーション(WS) SGI Tezro, Sun Ultra80 4プロセッサWS スーパーコンピュータ IBM Chip Multiprocessor (CMP) Power 4 processor 1チップ上に2プロセッサ集積 地球シミュレータ:5120プロセッサ・ マルチプロセッサスーパーコンピュータ 地球シミュレータ: 現在世界最速40TFLOPS, 2002年3月完成, 5120ベクトルプロセッサ IBM pSeries690: Power4ベース市販サーバ IBM Blue Gene/L: 360TFLOPS 2005年4月稼働, 低消費電力CMPベース128Kプロセッサ アプリケーションソフトの充実,短期間シス テム開発,低コスト, 低消費電力, 高機能化が 市場競争力決定 <例>携帯電話,ゲーム,自動車 システムの実質性能、価格性能比、ソフト ウェア生産性の向上を実現する自動並列化 コンパイラ協調型チップマルチプロセッサ 必要 システムソフトウェア 分野構造 評価パラメータ 汎用 信頼性、並列性能 2005 2006 256way 共有 メモリ 対応 (メモリ共有プ ロセッサ数) 機能(チップ間、チップ内) マルチスレッド プロセッサ用 共有メモリ型マ ルチプロセッサ 用 コンパイラ チップマルチプ ロセッサ用 2008 512way共有メ モリ 対応 オペレーティン グシステム 組込み 2007 1024 way 共有 メモリ 対応 スレッド数:並列動作するスレッド数、 way数:並列動作するプロセッサ数、 同種コア・チップ コア数:チップ上に集積されるプロ マルチプロセッサ セッサコアあるいはアクセラレータコ 用低消費電力・ 並列化(4コア) ア数、 ノード数:並列・分散動作するマシン 数 2011 2012 2013 2014 4K way 共有メ モリ 対応 マルチコア対応 高信頼OS マルチコア対応動的 再構成可能OS SMP OS 異種OS混載 チップ内及びチチッ プ間分散並列OS マルチスレッドアー キ用(64スレッド) SMPサーバ用並 列化 (256way) 分散共有メモリ サーバ用並列化 (256way) 異種コア・チップ マルチプロセッサ 用低消費電力・ 並列化(8コア) 同種コア・チップ マルチプロセッサ 用低消費電力・ 並列化(16コア) 異種コア・チップ マルチプロセッサ 用低消費電力・ 並列化(16コア) SMPサーバ用並 列化 (1024way) 分散共有メモリ サーバ用並列化 (2Kway) 同種コア・チップ マルチプロセッサ 用低消費電力・ 並列化(64コア) 異種コア・チップ マルチプロセッサ 用低消費電力・ 並列化(64コア) 分散共有メモリ サーバ用並列化 (8Kway) 同種コア・チップ マルチプロセッサ 用低消費電力・ 並列化(256コア) 異種コア・チップ マルチプロセッサ 用低消費電力・ 並列化(256コア) マルチ・チップマ ルチプロセッサ 用(256Kway以 上) システムソフトウェア クラスタ及びグ リッド用 2010 マルチコア対応 リアルタイム・低 電力OS マルチスレッドアー キ用(8スレッド) 並列度 2009 クラスタシステム 用(64ノード) GRID用 (64ノード) クラスタシステム 用(256ノード) GRID用 (256ノード) クラスタシステム 用(2Kノード) GRID用 (1024ノード) GRID用 (4Kノード) EJB 3.0 (軽量コンポーネ ント・フレームワーク) ミドルウェア ソフトウェア・セキュリティ 機能、生産性、仮想化技術 実現可能システム P2P対応ミドルウェア 単一マシン・レベル 仮想化 Web Service 規格 策定/対応ミドル ウェア・開発環境 プラットフォーム・レ ベル仮想化 セキュア・Web サービス セキュア・メール 国政選挙 オブジェクト指向開 発プロセスの普及 ソフトウェアエンジニアリング 生産性、信頼性、安全性、 見積もり精度 MDA (Model Driven Architecture) 普 及 プロセッサ内蔵SoC向け ソフトウェア・プラット フォーム標準化 アスペクト指向開発普及 UML2.0 普及 UMLによる組込み SoCのソフト・ハー ド協調設計 ネットワーク分散 組込みシステム開 発 アドバンスト並列化コンパイラ技術 ミレニアムプロジェクトIT21(経済産業省,NEDO) 研究共同体:早大,富士通 ,日立, 産総研, 委託先:JIPDEC 期間: 2000.9.8 –2003.3.31 再委託:東工大、電通大、東邦大 背景と課題 ①並列処理:PCからHPCまでのコア技術 ②ITにおけるソフトウェアの重要性増大 性能 ③価格性能比、使いやすさの達成が必須 理論性能曲線 カタログ性能) ( 目標 ①価格性能比の向上 ②実質性能の向上 ③使い易さの向上 技術開発項目 ①アドバンスト並列化技術の開発 ②並列化コンパイラ性能評価技術の開発 本 技 術 開 発 開発目標: 実効性能の倍増 波及効果 実効性能曲線 伸びが鈍化 (実際にアプリケーションを 動作させた時の性能) 1980 1990 2000 HPCの理論性能と実効性能の推移 年 ①国際競争力の高い次世代PC、HPCの開発 ②独創的自動並列化コンパイラ技術の実用化 ③競争力に優れた次世代プロセッサ チップの開発 (シングルチップ・ マルチプロセッサ開発)と市場獲得 ④様々の分野での研究開発促進 IT,バイオ技術、デバイス技術開発、地球環境、 次世代VLSI設計、金融,気象予測、エネルギー、 宇宙航空開発、自動車開発、電子商取引 ミレニアムプロジェクトIT21 経済産業省/NEDO「アドバンスト並列化コンパイ ラ」 APCコンパイラの最新並列コンピュータIBM pSeries690(16プロセッサ)上での性能 (5.3倍) (4.9倍) IBM XL Fortran Ver.8.1 APC compiler (10.7倍) (7.0倍) 逐次処理に対する速度向上率 概要 12.0 <リーダ> 早大 笠原博徳 <研究期間> 2000.9.8 –2003.3.31 10.0 <連携機関> 早大、日立、富士通、 産総研、日本情報処理開発協会等 8.0 <目標> 国内産業界の基幹ソフト (5.1倍) ウェア(並列化コンパイラ)技術 6.0 を、世界のトップに押し上げる。 4.0 <結果> IBM最新高性能サーバ pSeries690 16プロセッサ上で世界 標準科学技術計算ベンチマーク に 2.0 対し、IBM最新コンパイラXL 0.0 Fortran Ver.8.1に比べ平均3.5倍、 プログラム名: tomcatv 最大10.7倍の高速化に成功。 (3.4倍) (3.0倍) (4.4倍) (3.0倍) (1.8倍) (1.8倍) (1.0倍) (1.0倍) (1.0倍) swim su2cor hydro2d mgrid applu SPEC CFP95 turb3d apsi fpppp wave5 wupwise swim (1.0倍) (1.0倍) mgrid applu sixtrack apsi SPEC CFP2000 *各バーは、IBM社製最新コンパイラXL Fortran Ver. 8.1(青)とAPCが開発したコンパイラ(赤)による速度向上率(1プロセッサ使用時に対する速度向上率)を示す。 APCコンパイラの性能: 各計算の速度向上率を表す2本バーの内、 *グラフ中のカッコ内は、IBMコンパイラに比べAPCコンパイラが何倍処理速度を向上できたかを示している。 左(青)はIBMコンパイラ、右(赤)はAPCコンパイラによる性能。 評価 <世界からの評価> Stanford Univ. Univ. of Illinois, Purdue Univ. École des Mines de Paris APCプロジェクトにより、高性能コンピュータ用のソフトウェアで日本が世界一。 <内閣府IT21評価助言会議>平成15年7月18日(評価抜粋) 「米国のこの分野のキーパー スンからも評価されており、米国を凌駕する並列コンパイラ技術を構築した」 グリッド・コンピューティング 分野構造 評価パラメータ グリッド基盤(ビジネス系・ e-Science系) 2005 2006 2007 2008 サイエンス・グ リッド 3,000CPU 10-30サイト サイエンス・グリッ ド 10,000CPU以上 30-100サイト サイエンス・グリッ ド 100,000CPU以上 100サイト以上 エンタープライ ズ・グリッド エンタプライズ 内 パートナーグリッド ASPグリッド 信頼できる グリッドサービスを パートナー間 企業向けに実施 サービスグリッド 一般利用者を 対象とした サービス開始 2009 光グリッド サイト間 1Terabit/s グリッド・ コンピューティング 2011 2012 2013 セマンティック・グリッド/ Grid for Ambient Intelligence8(ユビキ タス グリッド 種別・規模 グリッドサービス プローカー事業 グリッドサービスを 仲介するサービス WSRF標準化 グリッド標準化 2010 GGF/OASISなどによる 標準制定 OGSA Architechture 1.5 光グリッド 標準化 OGSA Architechture 2.0 OGSA基本プロ ファイル標準化 グリッドサービス トレーディング標準化 OGSAサービス全 体標準化 WSRF実装 Globus 4.2 (Globus 4;.0, UniGridな ど) (オープンソースや商用化など グリッド基幹ミドルウェアおよび による) 実際のアベイラビリ その技術 ティ OGSAレファレン ス実装(一部) 上位サービス層 標準化 アプリケーション フレームワークミドル OGSAレファレン ス実装 NAREGIサイエンス ビジネスグリッド グリッドミドルv.1 成果ミドル NAREGIミドル v.2 ユビキタス自律グ リッド 100万ノード規模 ユーティリティグリッドサービス マーケット グリッドサービスにかかわるマーケッ ト セマンティックグ リッド 標準化 ユーティリティ事業に向けた 標準または規格等 サービス取引単位 (SLA)規格化 グリッドサービス マーケット基盤 高度なセキュリ ティ QoS/SLA 高度な資源管理 基盤 自律グリッド 基盤ミドル 光グリッド 基盤ミドル セマンティックグ リッド融合 ミドル ユビキタス系との 融合 グリッドミドル ペタスケール グリッドミドル 完全に透過なユーティリティ を実現する基盤ミドル 2014 アプリケーション・ソフトウェア 分野構造 評価パラメータ 情報検索対象データ規模 (Webページ数) 検索対象データの更新頻度 情報検索の多機能化 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 110億 140億 170億 3%/3ヶ月 6%/3ヶ月 9%/3ヶ月 12%/3ヶ月 垂直サーチ・パーソナラ イゼーション・ローカライ ゼーション ローカライゼー ション(限定版) 2012 2013 2014 200億 80億 リアルタイム検索 信頼性に基づい たサーチ コンテキストセン シティブサーチ 情報検索・データマイニング コンセプトマイニン グ(解析時間短 縮) データマイニングアルゴリズム 非構造化データへの対応度 次世代Web 40%以上の情 報への対応 企業名等限定 データへの対応 高機能化とユーザビリティ向 上 意味構造化によっ てコンテンツの作 成を簡単にする オーサリング支援 技術 オントロジー等によるWebの 意味構造化、ネットワーク解 析に必要な計算量 先進ストレージシ ステム並びに データベース データベース管 理系との融合 コンテンツ 60%以上の情 報への対応 ヘテロサイト センサー組込み アノマリティ検出 局所復旧 グローバル復旧 アウトバンド仮想 高速プロビジョニング、 1ペタBシステム ストレージ管理 標準化 10ペタBシステム 高性能化、多機能化、 高信頼化 大規模センサーデータ ベース問い合せ XMLを用いた認証、 権利データ管理に基 づく情報流通基盤 細粒度アクセス権 判定 センサーストリー ムマイニング AP連動 アプリケーション 融合 データベース融合 センサーストリー ムデータベース 動的センサー情 報融合 認証データ統合 型 DBMS 認証付データ流 通 権利・課金 自動交渉 セマンティック フィルタリング 制作 解像度、臨場感、適応性 環境適応 符号化 4000*2000 環境適応 フィルタリング ユーザ適応 フィルタリング 8000*4000 配信 配信ネットワーク (HDTV品質) 配信システム サーバ型放送 ホームネットワー ク (DLNA) 無線LAN/PAN アドホック ネットワーク アナログ放送 終了 管理 自動化度合、普及度合 メタデータ 準自動生成 ローカルな DRM共通化 メタデータ 自動生成 少数企業の DRM共通化 古典MD:数万原子 粒子系シミュレーション 科学技術計算 連続系シミュレーション たんぱく質の電子状態計算 数100億自由度 20% 20倍 10% 9倍 ホモジニアス ノブ縮小 80%以上の情 報への対応 セマンティックWeb 電子メールやブロ エンタープライズシ セマンティックWeb グに代わるセマン ステム、B2B、B2C P2Pのセマンティッ とユビキタスコン とソフトウェア工学 ピューティングの クWebサービス ティックWebベース でのセマンティック との融合 Webサービス 融合 のグループウェア Webサービスの標 準化(BPEL4WS、 OWL-Sなど) 5% 4倍 超高スループット トランザクション 処理と自立管理 機構 アプリケーション・ ソフトウェア ユビキタスマイニング・超大規模デー タのリアルタイムマイニング(超大容 量データへの対応) 古典MD:1億原子 三次元映像 通信・放送統合 グローバルな DRM共通化 HF-MD:百万原子 有機材料機能・反応予測 数10兆自由度 古典MD:100億原子 たんぱく質構造解析、創薬 30% 30倍 コンピュータ技術相関図 ハードコンポーネント テクノロジ ソフトコンポーネント テクノロジ ハイエンド汎用プロセッサ システムテクノロジ コンピュータ プロダクト/システム アプリケーション 汎用OS スーパーコンピュータ 情報検索 データマイニング オンチップバス MP-OS(性能指向) 次世代Web ハイエンドサーバ 筐体間インターコネクト マルチプロセッサ技術 Lowパワー技術 データベース グリッド コンピューティング (含ビジネスグリッド) コンパイラ 高密度・低消費電力 サーバ (ブレード、PCクラスタ) コンテンツ 科学技術計算 MP-OS(Low-P指向) ディジタルAV アクセラレータ技術 ミドルウェア ソフトウェア エンジニアリング 組み込みシステム (含むマルチコアSoC) モバイル・携帯 自動車・産業・通信 Lowパワー汎用プロセッサ 組み込みOS コンピュータ分野(Ⅰ.技術力比較) 1.コンピュータに関する特許動向 <特許出願件数推移> <特許登録件数推移> コンピュータ 6,000 12,000 5,000 10,000 コンピュータ 2,500 2,000 出 願 4,000 件 数 出 8,000 願 件 数 6,000 ( 世 界 4,000 ) ( 3,000 日 米 欧 2,000 中 韓 ) 1,000 2,000 0 1993 出願人国籍: 日本 1994 1995 米国 0 1997 1998 1999 2000 2001 2002 優先権主張年 欧州 中国 韓国 その他 世界 1996 出典:平成16年度経済産業省委託調査「産業技術競争力分析調査」 ◆出願件数では日本は世界のトップ。米国、欧州、韓国が 続く。 2.コンピュータに関する論文動向 出典:平成16年度経済産業省委託調査「産業技術競争力分析調査」 登 1,500 録 件 数 1,000 500 0 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 登録年 権利者国籍: 日本 米国 欧州 中国 韓国 出典:平成16年度経済産業省委託調査「産業技術競争力分析調査」 ◆出願件数では日本が世界のトップであるものの、登録 件数は米国が日本を大幅に超えている。 出典:平成16年度経済産業省委託調査「産業技術競争力分析調査」 ◆米国と欧州で80%を越えており、日本は12%。特許とは異なったシェアとなっている。 コンピュータWGまとめ • • • • • • • 情報家電からハイエンドコンピュータ分野に至るまで、低消費電力技 術、マルチコア技術などがキーテクノロジー 安全・安心及び使い易さ、開発期間の短縮、アプリケーションソフト ウェアの生産性向上のためシステムソフトウェアの重要性がさらに高 まる 地球規模で高性能かつ使いやするコンピュータ機能を提供するため のGRID技術の必要性 ユーザが望むサービスを提供するアプリケーション技術の実現のため のハード、システムソフトウェア等の要素技術との密接な協調必要 国際競争力強化のためには、標準化も含めたハード、ソフト、応用各 技術に対するバランスの良い研究開発戦略の立案重要 今後も我が国において安全・安心で豊かな生活を維持するためには、 オリジナリティの高い、高付加価値情報化機器の創出が必要 付加価値に基づく利益を国内産業界にもたらすためにはコアとなるコ ンピュータ技術で常に世界を一歩リードしていくこと、そのためには従 来にも増した産官学一体の世界最先端技術開発、それを持続的に支
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