トドロフの「認識」 I

トドロフの「認識」 I
「認識」の軸
1.「他者」を知るために、
自分の言説に合わせるような他者
の要素を求める・構築する・強調する
2.「他者」を知るために、
他者との(都合の良い)関係をつくろうとする
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トドロフの「認識」 I
認識の3つの軸とその例:
1. メキシコでの宣教師
ラス・カサス ~ インディオを「愛」す
2.征服者(スペイン人)~インディオの「他者性」を強調する
3.同一化政策をつくる植民地者~インディオの劣等性を
強調する
認識は言説に構成されるから・・・
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トドロフの「認識」 I
インディオの「野蛮さ」を
代弁するラス・カサス
(「野蛮さ」のあかし=いけにえ)
ラス・カサスが指摘するのは、神に(人間の)
いけにえを捧げる伝統は西洋諸国にもある。
これは人類学ならびに外交関係の
「相対的な視野」の起源。
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トドロフの「認識」 I
これらの要素に、
「他者」の構築
・
他者として定義付けられた者への
相対主義
が生み出される
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