q q 情報セキュリティ 第3回:2005年4月28日(金) q q 本日学ぶこと 暗号系(暗号システム,Cryptosystem)の基本 q q 暗号・復号・解読 単一換字暗号 情報が増えれば解読しやすくなる実例 2 本日の授業で学ぶ語句 盗聴,暗号化,平文,暗号文,復号,暗号解読,鍵, 対称暗号,公開鍵暗号,改竄,ディジタル署名 シーザー暗号,単一換字暗号,鍵空間,頻度分析 秘密の暗号アルゴリズムを使うな 暗号アルゴリズムと鍵の分離 3 暗号系と暗号アルゴリズム 暗号系とは q メッセージを暗号化して送り復号して元の平文が得られるまで の一連の流れ(システム) 暗号アルゴリズムとは q 暗号化や復号の具体的な方法(アルゴリズム) 4 暗号化と復号の数式表現 対称暗号(共通鍵暗号)の場合 q q C = e(K, M) M = d(K, C) = d(K, e(K, M)) 公開鍵暗号の場合 q q 暗号化 復号 暗号化 復号 C = e(Kpub, M) M = d(Kpri, C) = d(Kpri, e(Kpub, M)) 復号したのち暗号化したら? q M = e(K, d(K, M)) や M = e(Kpub, d(Kpri, M)) は 一般には成立しない. しかしRSAをはじめ,多くのシンプルな暗号アルゴリズムで 成立する. 5 暗号解読の分類 目標は? q q 暗号文に対応する平文を獲得すること 暗号化に使われている鍵を獲得すること 方法は? q q q 暗号文のみ(ciphertext-only attack) 与えられた暗号文のみから,平文や鍵を獲得する 既知平文攻撃(known-plaintext attack) 与えられた平文と暗号文のペアから,鍵を獲得する 選択平文攻撃(chosen-plaintext attack) 解読者が平文と暗号文を選ぶことができ, その情報から鍵を獲得する 6 エンコードとは メッセージを,暗号化できる形に変換すること q 復号,解読された情報を読める形にするのは「デコード」 よく用いられるエンコードの種類 q q q 古典暗号:平文を英小文字,暗号文を英大文字で構成し, 数字や記号は用いない DES,AESなど:ビット列 RSAなど:非負整数値 7 歴史上の暗号 シーザー暗号 単一換字暗号 q いずれも,sedコマンドで簡単に試せる 8 単一換字暗号の応用例 顔を覚える 未知語を理解する 一つの「情報」だけで物事を判断しない q q 同種の情報を集め,比較して判断する 自分だけで解決しようとせず,専門家や既存のツールを 活用する 9
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