平田健太郎助教授 - 情報科学研究科

NAIST 海外FD研修 in UNCC 報告
-FCTeLの活動を中心に-
応用システム科学
平田 健太郎
UNCCでの研修で学んだことのひとつ:
FDは設備,規約,人材,サービス,財源等を伴う
包括的なシステムである.
FDを単に各自の教授法に関する「自助努力」
としてとらえるのには限界がある.
Faculty Center for Teaching and e-Learning
http://www.fctel.uncc.edu/index.html
FCTeL:
Faculty Center of Teaching & e-Learning
組織:
教育学,心理学関連の各学科のスタッフの
兼任による. (e-Learning部門は専属)
オフィス:
How to teach が Science として扱われる理由
図書館の1階に専用のオフィスを構える.(naistの
1講座分ぐらいの占有面積) PCを10数台設置した
e-Learning の演習スペースも備える.
この規模のアメリカの大学では標準的な組織
FCTeLの提供するサービス:
• 教授法に関するもの:
- 学内向けワークショップ,
コンサルテーション,サポート
e-ラーニングに関するもの:
- トレーニング,コンサルテーション,
サポート
synchronous
e-Learning
asynchronous
e-Learning tool (1):
Course Management System
WebCT/Blackboard
米国ではdefacto standard, 日本での採用例 ⇒
学生の講義用ポータル
これだけでもe-Learningの講義が可能(UNCの事情)
提供する機能: シラバス,受講科目の時間割,
教員・学生のスケジュール管理,
講義資料(スライド,ビデオ),
科目毎掲示板,教員との電子メール,
オンライン小テスト,採点・集計
学生からのフィードバック
e-Learning tool (2):
Distant Learning System
Centra
遠隔授業に用いる.(UNC systemの事情)
提供する機能: ビデオ配信,電子黒板,
学生・教員間の双方向コミュニケーション
(音声,アンケート投票,laugh!)
感想: 教員側で見学したが,遠隔地の学生が時々
教員とモゴモゴ話しているだけで期待はずれ
⇒ 授業には臨場感(VR)が必要
e-Learning tool (その他):
盗用チェッカ
アンケートシステム
音声ツール
PowerPointファイル圧縮・上映ツール
Services Provided by FCTeL
While all of our services impact teaching
and learning, we stress a blend of best
practices and methods, as opposed to
simply either e-learning or instructional
solutions.
情報科学研究科における課題:
• いかにFD を継続的な活動として定着させるか?
-規模,構成から考えてFCTeLのような機構を
自前で持つことは困難.(cf. シンポジウム,海外研修)
• 現行の電子シラバスシステムの拡充,
-学生ポータルとしてのフロントエンド機能,
双方向性,図書館との連携
• 同期/非同期型e-ラーニングへの取り組み
-多様な受講形態の提供,得意分野での差別化
 担当講義での取り組み
第Ⅳ期: システム工学Ⅱ ネットワークの数理・最適化
 Student-Centered Learning:
数値計算言語 Octave を用いた演習
(GPL software, mandara上で利用可)
 IT Utilization:
講義のweb page (連絡用)
 Formative Assessment: (Cf. Summative)
minute paperの採用