「IP化等に対応した電気通信分野の競争評価手法に関する研究会」報告書(案)の概要 必要性 目 的 ①IP化・ブロードバンド化等の進展 ②ルール行政の推進等 ③国際的な整合性の確保 電気通信分野における事業者間の自由な競争と公正競争が阻害されない市場環境を形成・維持していくためには、 市場の状況を適切にモニタリングしていく必要があり、その手法の確立が不可欠。 競 争 評 価 ステップ1: 対象分野の選定 ステップ2: 市場画定 対象外 • 参入障壁の存在・変化 • 市場規模、普及率 対象外となった利用者向けサービ ス分野について「競争が有効に機能 している」か否かについての評価は 下されていない点に留意が必要。 • いったん対象外となった利用者向 けサービス分野についても、アド ホックに競争評価を行う可能性があ り、また、その選定が見直された場 合には対象分野とされることがある。 等の定量的指標に基づき、次ステップ以降に進む対象となる利用者 向けサービス分野を決定。 ステップ1で選定した対象分野について、利用者にとって同一の サービスと捉えられるものは何かという需要代替性等を考慮して市 場を画定(利用者アンケート等の方法を利用)。 各指標の評価・分析 ステップ3: 競争状況の評価 • ① ステップ2で画定した市場における競争状況の概況を定量的指 標によって捉える。 競争が十分有効に機能している と認められる外形的基準をシェ ア、市場集中度等について定め、 それに合致するものは、右記② の分析を省略することも有効。 ② ①の定量的指標によって示 される状況に至った要因とし て、その他の定性的指標等を 分析。 分析対象となるサービス市場の競争状況に関する総合評価 定量的指標(例) • • • • 参入事業者数及び増減 市場シェア及び推移 市場集中度 価格水準の変化 等 定性的要因等 (例) • 参入に必要な諸条件 • • • • 隣接市場からの影響 設備保有の影響 サービスの多様化 利用者の満足度 等 競争評価の結果は、競争政策を見直すための検討のトリガーの一つとなるが、政策の変更は、法改正のための国会審議や省令改正のため の審議会諮問等を経た所要の制度整備によって始めて実現されるものであって、競争評価から政策変更が直接導き出されるものではない。
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