part6s

家畜ふん堆肥の成分とその分析方法
家畜ふん堆肥の無機・有機成分
牛ふん堆肥、豚ぷん堆肥の無機・有機
成分と窒素肥効
鶏ふん堆肥(副資材なし)の無機・有機
成分、分析方法と窒素肥効
分解され易い有機物の量と4週培養窒素
4週培養窒素( mg/g・ 乾物)
30
AD可溶
有機物量
20
Y=X
250未満
250以上
350未満
350以上
10
0
0
5
10
15
無機態窒素( mg/g・ 乾物)
20
棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,
81,336~342 (2010)より作成
12週培養窒素( mg/g・ 乾物)
分解され易い有機物の量と12週培養窒素
AD可溶
有機物量
30
20
Y=X
10
250未満
250以上
350未満
350以上
0
0
5
10
15
無機態窒素( mg/g・ 乾物)
20
250で仕分ける
棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,
81,336~342 (2010)より作成
250未満
30
20
10
0
0
30
60
90
培養期間( 日)
120
堆肥から の窒素供給量( kg/t・ 乾物)
堆肥から の窒素供給量( kg/t・ 乾物)
AD可溶有機物量と窒素放出パターン
250以上
30
20
10
0
0
30
60
90
120
培養期間( 日)
最初の量から変
後から増える
わらない 緑: 牛ふん堆肥 青: 豚ぷん堆肥
棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,
81,336~342 (2010)より作成
AD可溶有機物量と窒素
この部分が少ない
無機物
分解され易い
有機物
分解されにくい
有機物
無機態
窒素
AD可溶有機物窒素
ADF窒素
この部分も少ない
土壌に施用した際に出て来る
窒素はこの部分のみ
窒素( mg/g・ 乾物)
250未満の場合の無機態窒素と4週培養窒素
15
4週培養窒
素
10
MAP態
窒素
アンモニア
態窒素
5
0
少 ← 培養無機態窒素量 → 多
硝酸態
窒素
塩酸抽出無機態窒素 = 4週培養窒素
棚橋ら: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のための抽出法,土肥誌,81,329~
335 (2010) 、酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,
336~342 (2010)より作成
堆肥から の窒素供給量( kg/t・ 乾物)
250未満の場合の速効性窒素
30
緩効性窒素: なし
20
塩酸抽出無機態窒素
= 速効性窒素
10
0
0
30
60
90
120
培養期間( 日)
棚橋寿彦・矢野秀治・伊藤元・小柳渉: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のた
めの抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010)より作成
12週培養窒素( mg/g・ 乾物)
AD可溶窒素と12週培養窒素
30
AD可溶
有機物量
20
250未満
250以上
350未満
350以上
10
0
0
20
40
AD可溶窒素( mg/g・ 乾物)
60
小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147
(2010)より作成
30
12週培養窒素( mg/g・ 乾物)
12週培養窒素( mg/g・ 乾物)
全窒素・AD可溶窒素と12週培養窒素
20
10
20
Y = 0.5 * X
- 2.5
10
0
0
0
30
20
40
全窒素( mg/g・ 乾物)
60
0
20
40
AD可溶窒素( mg/g・ 乾物)
60
12週間培養窒素 ≒ AD可溶窒素 x 0.5 – 2.5 (mg/gDM)
小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147
(2010) 、「家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速に基づく評価法 第3報 家畜ふん堆肥の速効的・緩効的窒素とその評価法(その
2)」(土壌肥料学会2007年大会)より作成
Y=0.47*X-7.4
Y=0.53*X-2.5
R = 0.86
R = 0.94
20
ソルガムの吸収した窒素量は全窒素
よりAD可溶窒素のが相関が高い
ソ ルガム窒素肥効( mg/g・ 乾物)
ソ ルガム窒素肥効( mg/g・ 乾物)
AD可溶窒素とソルガムが吸収した窒素
20
10
0
0
牛ふん堆肥
20
40
全窒素( mg/g・ 乾物)
60
豚ぷん堆肥・AD可溶有機物量
10
傾き(0.53)は培養試験
( 0.5)とほぼ同じ
0
0
250未満
20
40
AD可溶窒素( mg/g・ 乾物)
250以上350未満
350以上
小柳ら 「家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速に基づく評価法 第3報 家畜ふん堆肥の速効的・緩効的窒素とその評価法(その
2)」(土壌肥料学会2007年大会)より作成
窒素肥効( kg/t・ 乾物)
( 実測値: スーダン グラ ス16週栽培)
スーダングラスの圃場試験
15
牛ふん堆肥
全てAD可溶有機物量
250mg/g・乾物未満
10
豚ぷん堆肥
5
0
0
5
10
15
窒素肥効( kg/t・ 乾物)
( 推定値: 0.5 x AD可溶窒素 - 2.5)
全てAD可溶有機物量
250mg/g・乾物以上
小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147
(2010)より作成
どのようにして窒素量を求めるか
未発表データのため、詳細は論文投稿後に掲載します
棚橋ら 「家畜ふん堆肥の窒素肥効の遅速に基づく評価法 第9報 窒素肥効評価法の地温考慮による高精度化」(土壌肥料
学会2009年大会)より改変
牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の無機成分と窒素
牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥
無機物
硝酸態窒素
分解され易い
有機物
アンモニア態窒素
分解されにくい
有機物
リン酸マグネシウムア
ンモニウム態窒素
塩酸抽出で定量できる
棚橋寿彦・矢野秀治・伊藤元・小柳渉: 牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥中のリン酸マグネシウムアンモニウムの存在とその評価のた
めの抽出法,土肥誌,81,329~335 (2010)より作成
牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の有機物と窒素
牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥
無機物
分解され易い
有機物
分解されにくい
有機物
デタージェント分析で定量できる
緩効性窒素の有無を判断
棚橋寿彦・小柳渉: 酸性デタージェント可溶有機物と無機態窒素を指標とした牛ふん堆肥・豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土
肥誌,81,336~342 (2010)より作成
牛ふん・豚ぷん堆肥の無機・有機成分と窒素
牛ふん・豚ぷん堆肥
無機物
分解され易い
有機物
分解されにくい
有機物
無機態
窒素
AD可溶有機物窒素
ADF窒素
AD可溶窒素
小柳渉・棚橋寿彦: 酸性デタージェント可溶窒素による牛ふん堆肥および豚ぷん堆肥の窒素肥効評価,土肥誌,81,144~147
(2010)より作成
実習で行う分析項目
塩酸抽出 → 硝酸態窒素、アンモニア
態窒素、リン酸、カリの測定
デタージェント抽出(牛ふん堆肥・豚ぷ
ん堆肥)→ AD可溶有機物の簡易測定
(パックテスト)、AD可溶窒素の測定