昨年度の定期試験問題の解説 (後藤担当分:問題5および問題6) 1 問題5: 次の文(1)~(10)を読み、その内容が正しい ものには○印を、内容が誤っているものには ×印を右側の解答欄に記入しなさい。文の 一部の内容が正しくても,誤りを含む文は× と見なすこと。 2 問題5: (1) 現在のインターネットの原型と言われる ARPAネットが誕生したのは1971年のことであ る。この年には、TCP/IPプロトコルが米国の 19の大学あるいは研究機関に導入された。 (2) 1980年代の米国ではインターネットの商 用利用を行う事業者が存在しなかった。その 理由は、インターネットを商業的に使用するこ とを禁止したAUPという規則が存在したからで ある。AUPとはAnti-social User Profitの略称 で、国家プロジェクトを個人の利益のために 3 使うことを禁じていた。 問題5: (3) インターネットのアプリケーションプロトコ ルは、TCPヘッダに含まれるポート番号に よって区別できる。 (4) ドメイン名からIPアドレスへの変換には DNS (Domain Name System)を用いる。逆 にIPアドレスからドメイン名を求めるには、 DNSではなくRARP (Reverse Address Resolution Protocol)を用いる。 4 問題5: (5) TCPを使った通信では、通信の往復遅延 時間が無視できない場合にスループットが 低下することがある。 (6) 日本におけるIPアドレス割り当て機関は 社団法人日本ネットワークインフォーメー ションセンター(JPNIC)である。 5 問題5: (7) TCP/IPの標準化作業を一手に引き受けてい る機関は、ジュネーブに本部のある国際電気通 信連合 (ITU-T) である。 (8) 光の速度は真空中では約300km/ミリ秒であ る。シングルモードの光ファイバ中の光速は真空 中の光速と等しい。マルチモードの光ファイバ中 の光速は約180km/ミリ秒である。 6 問題5: (9) ツイストペアの導線は雑音(ノイズ)の影 響を小さくするために撚って(ツイストして) ある。 (10) インターネットはオープンなネットワー クである。インターネットの上で暗号化を 施した通信を行なうことは出来ない。 7 問題6: 次の図は、あるコンピュータがイーサネットを 用いてTCP/IPのプロトコルで送信したパケットの形を示 している。この図の中の(1)~(5)を表現する適切な用語 を選択肢の中から選び、回答欄に(A)~(G)の記号で記 入しなさい。 なお図の各フィールドの寸法は必ずしも実際のパケット のフィールドの長さに比例していないので注意すること。 (1) (2) (3) (4) (5) 選択肢: (A) TCPのヘッダ (B) IPのヘッダ (C) イー サネットのヘッダ (D) TCPのトレイラ (E) IPのトレイラ (F) イーサネットのトレイラ (G) TCPのデータ 8
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