PowerPointファイル/76KB

資料3
◎ 方向性について
○方向性について
○府市連携の経過・これまでの状況
○大阪府知事と大阪市長の意見交換会(概要)
方向性について(粗い比較表)
■府市の連携・大都市制度
案1
案3
現行制度のもとで、改めて府市 新たに府市の連携の仕組みを
の連携強化
法定化
新たな大都市制度の創設
(大阪にふさわしい制度選択)
《メリット》
○府市の自主性に基づき、
主体的に相互信頼を醸成
○協議・合意による役割分担
の再整理
《メリット》
○法定化による協議の義務化
《メリット》
○役割分担が明確化
・成長戦略の一元化
・暮らしの充実
《デメリット》
・信頼関係の不足
⇒「協議の場」自体の設置
も疑問。抜本改革への実
質的な議論は困難
《デメリット》
・信頼関係の不足
⇒協議が整う可能性は低い
成長戦略
二元的な指揮のもとでは
連携に限界
協議による役割分担の明確化、 役割分担の明確化、戦略の一元化
戦略の一元化は困難
⇒迅速なインフラ整備,拠点開発
暮らしの
充実
従前の府市協議の
枠内での市への権限移譲
進展の可能性があるが、
抜本的見直しまでは困難
役割分担を抜本的に見直し、
基礎自治体機能を一元化
進展の可能性があるが、
抜本的見直しまでは困難
新たな役割分担に基づく
抜本的な見直し
総
各
案2
論
論 行政サービス 従前の府市連携の
枠内での整理
の最適化
(二重行政)
○協議・合意による役割分担
の再整理
※整わない場合、どちらかに
優先権付与等の仕組が必要か
《デメリット》
・実現への高い壁
・実質的に機能するには
長期を要する危惧
■基礎自治体のあり方
案1
案2
案3
現行制度内での
取り組み
新たな制度
(政令市制度自体は維持)
新たな制度
(政令市制度の変更)
○行政区機能の充実
(区長裁量予算など)
○都市内分権の推進
(地域委員会、区民会議
など)
○区長直接公選の導入
○行政区から基礎自治体へ
・区長直接公選
・区議会設置 など
※現行の政令市制度のもとで、
たとえば、区長を公選
※特別区または市に再編
現行制度内で可能
地方自治法の改正
政令市制度自体の見直しが
不可欠
○出先機関としての機能強化
にとどまる
○身近な地域のことは地域の
住民が決めるという、今後
の基礎自治体のあり方から
は限界
○公選区長に見合った権限を
持たなければ公選の意義が
見出せない
○あくまで政令市の内部団体。
基礎自治体としては不完全
○住民自治の強化
○住民に身近な権限を総合的
に担うことで、住民自らの
決定・責任に基づく暮らし
の充実を図ることが可能
府市連携の経過
年 月
事
項
備
考
13年9月
府市首脳懇談会(※)
大阪都市圏の行政課題、いわゆる二重行政の弊害の解決に向け、新
しい大都市自治システムのあり方も視野に入れ、検討・研究すること
で合意。
(13年11月に副知事・助役がトップの「新しい大都市自治システム
研究会」を設置)
15年6月
大阪府地方自治研究会「中間論点整理」
大阪新都の試案として、「府市一体型」「連合型」の2案を提示
15年8月
大阪市大都市制度研究会
「新たな指定都市制度」(スーパー指定都市構想)を提言
16年10月
大阪府地方自治研究会
府を廃止し、新しいタイプの広域連合による「大阪新都」を提言
18年2月
府市首脳懇談会
府市連携を進める具体的な課題(6項目)について検討・協議する
ことで合意。
(18年4月に副知事・副市長がトップの「府市連携協議会」を設置)
※18年9月及び19年2月にも開催
20年4月
大阪府知事と大阪市長との意見交換会
※20年6月及び21年1月にも開催
これまでの府市連携の状況の確認とともに、新たに「水道事業」に
ついて、将来的な事業統合を目指して協議することで合意。
21年3月
大阪府知事と大阪市長との意見交換会
「水道事業」について、新しい市案(コンセッション型の指定管理
者制度の提案)を軸に府、市、受水市町村の三者協議を行うことで合
意。
22年2月
大阪府知事と大阪市長との意見交換会
大阪市から大阪府への提案及び大都市における新たな自治制度につ
(21年8月にも実施)
いて議論。府市で事業仕分けを行うことで合意。
(概要について別添参照)
22年7月
夢洲・咲洲地区活性化共同チームの
設置
府と大阪市合わせて、15名の職員で構成される共同チームを大阪府
咲洲庁舎(旧WTCビル)に設置。
(※)府市の連絡協調を図るため、相互に共通する行財政上の諸課題について意見交換を行う場として、昭和34年に設置
第3回研究会 資料3「府市連携の状況」
府市連携協議のこれまでの状況
【府市連携の基本的な考え方】
府民・市民の視点に立って、府市連携によって府と大阪市がトータルで全体最適化を図る。
○ (事業) 連携 ・・・ 府と市がそれぞれで事業を実施しつつ、協力できるところで連携していく。
・ 男女共同参画施策 (情報ライブラリーの書籍の相互貸出)
・ ストック活用 (なにわ東府税事務所の敷地を活用した城東区役所の建替えについて検討)
・ 防災・危機管理施策 (府市間の緊急連絡体制の整備、津波対策・地震被害想定における連携)
・ 消防教育訓練 (救命救急士養成課程教育で、府立消防学校の定数を超える分を市の消防学校で受入)
・ 文化・芸術支援施策 (文化芸術イベント等の連携)
・ 公立大学 (図書館の相互利用)
・ 府営・市営住宅 (申込用紙の相互配布、建替余剰地について相互の情報提供など)
○ (組織・施設) 統合 ・・・ 事業を実施する組織・施設を統合する。
・ 観光団体 (大阪観光コンベンション協会の設立)
・ 信用保証協会 (統合を視野に入れて、組織のあり方について検討)
※水道事業統合の経緯は次項参照
○ (事業) 共同化 ・・・ 府市の事業を一体的に実施する。
・ 消費者施策 (共同機関紙の発行、「くらしの商品安全情報室」の共同設置、府市共同の事業者指導チームの編成)
・ 信用保証協会 (申込関係書式・添付書類の統一、外部評価委員会の共同設置など)
・ 中小企業支援・産業技術支援 (セミナー・イベントの共同開催、技術支援マップの発行)
・ 海外事務所の共同化 (上海、シンガポール)
・ 公立大学 (「フランス短期留学」の共同実施)
○ 権限移譲 ・・・ 住民に身近な行政について、大阪市へ権限移譲する。
・ 薬局等の開設許可、 河川の管理権限、 医療法人の設立認可
特定非営利法人の設立の認証、市街地再開発事業に係る認可・指導監督
等
(※)下線部の項目は平成18年2月の府市首脳懇談会で合意した6項目
第3回研究会 資料3「府市連携の状況」
大阪府知事と大阪市長の意見交換会(概要)
○平成21年8月11日
(知事発言)
・大阪の将来像・かたちを抽象論ではなく、どういう方向性を目指しているのか。政治的ビジョンを聞きたい。
・地方分権は基礎自治体重視。あるべき権限・財源を持ち、最後のゴール(国のかたち)を考える。
市長の発言からは国のかたちは見えない。市はどういう存在になるのか。
(市長発言)
・大阪市は、市の事しか考えないと知事は言われるが、周辺と水平連携したいと考えている。
既に関西の4政令市と連携協力している。色んな形で連携し、日本のモデルとなりたい。
・横で手をつなぐ人は同じ考えでないと駄目なのか。政治はみんな納得のいく方向で進むのでは。
住んでいる町はいいようになればと考えている。知事の言うゴール、目指すべき論争には入らない。
○平成22年2月22日
(知事発言)
・広域行政の仕事と基礎自治体の仕事と財源を割り振って、広域行政の指揮官は1人、基礎自治体
の指揮官はそのコミュニティーの中では1人と整理することで、差等補助の問題などは全部解決できる。
・東京都があそこまで発展したのはやっぱり行政の仕組みで、広域行政がしっかりと競争力を持てて、
基礎自治体はしっかりと住民に近い。東京23区は、選挙で区長が選ばれるかどうかという決定的な違い
がある。
(市長発言)
・指揮官1人で全て解決するのではなく、1人にするためには、ものすごい時間がかかる。今、せっかくこう
いうふうに、しっかりとした話ができる関係を大阪府と市の間でできているなら、今できることをやりません
かということを知事にお願いしたい。
・権力の主体である人が、今ある権力をどう使うのかということを具体的におっしゃらずに、その理想論だ
けを掲げられても何も進まない。