ワークショップ1 豊かな自然環境を活かした 地域活性化の取り組み アドバイザー 菊地新一(NPO法人遠野山・里・暮らしネットワーク副会長) 中島 修(東京国際大学) 日本地域福祉研究所作成 複写禁 参加者状況 1.ワークショップ会場 素波里ダム国民休養地 米田地区生活改善センター(懇親会) 根城相撲 2.参加者 市町村社協5名、県社協1名、民生委員1名、大学教員1名、大学生3名、 藤里町(議員2名、役場1名、社協役員2名、民生委員3名、社協2名)、 合計21名 日本地域福祉研究所作成 複写禁 目 的 1. 藤里町では、世界遺産登録された白神山地 の麓の町として地の利を活かし、体験・滞在・ 交流型の観光地として、エコ・グリーンツーリ ズムの普及の定着化と都市住民との交流を 積極的に図っている。 2. 豊かな自然を活かした藤里町における地域 活性化の取り組みを検討することを目的とす る。 日本地域福祉研究所作成 複写禁 展開方法 1. 藤里町産地直売所を中心とした見学 2. アドバイザーによる講義 菊地新一 氏「地域活性化に取り組む今日的 状況とポイント~遠野のグリー ンツーリズム~」 3. 事例発表① 白神山地世界遺産センター 自 然アドバイザー 斉藤栄作美 氏 「自然を守 る取り組み」 4.事例発表② あさひ会会長 福司栄 氏「自然 農法への取り組みと挑戦」 日本地域福祉研究所作成 複写禁 展開方法② 5.演習①「藤里町の良いところ(強み) と課題(弱み)をワークシートを活用し て検討した。 6.演習②「藤里町の良いところの活か し方~具体的な事業を考える~」で 地域活性化の事業案を検討した。 日本地域福祉研究所作成 複写禁 結果(1) <アドバイザーの講義から> 1.認識の逆輸入 ・都会から来た人が藤里町の良いところを言ってくれる。 ・自分の町をすばらしいところと自信を持って言えるようにな る。 2.グリーンツーリズムで重要なこと 「自分の町に自信を持って誇りを持って暮らすこと」 「体験メニューをたくさん作るのがよいのではない」 3.人が観光資源 4.都会の人は農家民泊を求めている(引き受ける農家が楽し んでいることで来る人も楽しむ。無理に引き受け農家を増 やさないことがポイント。口コミで引き受け先が増える。) 日本地域福祉研究所作成 複写禁 結果(2) 1.「町の強み」 • 落葉樹。自分も進化し、生き物を育てていく。 「葉の力」⇒芽が出、虫が生き、鳥が来る。 • 個々を見るのではなく、自然の良さ全体を理解する ことが大切。 2.「外からの評価」 • 平成5年12月9日に白神山地はユネスコより世界遺 産指定。 • 地元の住民は、びっくり⇒「外からの評価」 日本地域福祉研究所作成 複写禁 結果(3) 3.「交流の意味」 • 多くの観光客は、1泊⇒2泊にする努力。 • ふるさとドリーム事業(小中学校、1校100万円)⇒山 体験を行った。 • 自然ガイドの養成を行った。観光客3万人。 4.「食の安心、安全」「地産地消」 • 自然農法⇒秋田県特別栽培農作物認証(H13) • 学校給食の4割の食材を提供。近隣市町村中3位。 「自然を人間は作れない。自然の中に生きてこそ人間 である」 日本地域福祉研究所作成 複写禁 結果(4) <藤里町の良いところ(強み)> 白神山地・白神ブランド、住民同士のつながり、川・空気がきれい、方 言、自然が多い、落葉樹、食べ物がおいしい、山菜、ブナの木の意味・ 働きを知って感動、町を好きな人がたくさん居る、人が温かい、小さい時 から自然に触れられる、人情が強い・団結力が強い、努力型、住みよい 町、人口が少ない分目が行き届く、昼と夜の温度差がある(野菜の育ち が違う)、行事を行っていてつながりがある、清流、ボランティアの心、お もいやりの心、向上心、ブナの実、湖がある、道路がよい・整っている、 四季の変化がある、人口の減少に危機意識、観光の拠点になる、合併 しなかったこと、独自性を確保できる、7地区の伝統芸能を守っている、 町民が顔見知り、地域のつながりがある、子どもたちのあいさつ・声か けがある、温泉、生活のための共同施設が整っている、福祉が充実、 自然の恵みが多い、米がうまい、社協の人がよい、鮎がおいしい、こじ んまりしている、杉が多くお金になる、水洗トイレが完備、町有林、地域 センターが各集落単位にある、町のよさを言える住民が居る。 日本地域福祉研究所作成 複写禁 結果(5) <藤里町の課題(弱み)> 人口が少ない、将来に向けての設計がない、休耕田の利用、 特産品がない、若者に所帯を持ってほしい、土地の活用、見 栄がある、一人がやめるとみんなやめる(飽きっぽい)、リー ダーの力不足、指導力が弱い、交通手段、観光からリゾート 型へ、人任せにせず独自のマーケティングが必要、鉄道がな い、自分の売込みが下手、積極性が低い、知られたくない情 報が広がりやすい、コンビニがない、若者の仕事が見えない、 施設利用率が少ない、民泊できるところが少ない、食事する 場がない、箱物が多い、アピールする場が少ない、住民は熱 しやすく冷めやすい、プラスに事業を引っ張る人材が居ない、 冬の収入源がない、雪⇒冬の収入源がない、移動手段は車 のみ、携帯電話が圏外の場合が多い。 日本地域福祉研究所作成 複写禁 考察① <プロジェクトをグループで検討した> 1.農家民泊・修学旅行を促進するため「株式会社白神藤里」を創設する。 ・町民全員が1万円出資して株式会社を立ち上げる。 ・グループで野菜を作り施設等へ販売し利益を得る。 ・白神山地を生かした特産物の開発 ・団塊世代を対象とした定住促進 ・食の安全保障や日本の原風景・歴史の原点 2.藤里町を走るべ!「白神マラソンプロジェクト」(世界遺産を走る) ・「東北初の大学駅伝」の場所にする ・駅伝の合宿地として県内外にPR ・オープニングイベントで伝統芸能を披露 ・白神山水、郷土料理の提供、ボランティアの参加(だまっこもち、お茶の提供) ・親子マラソン、ウォーキング大会 ゲスト オリンピック 松宮選手 日本地域福祉研究所作成 複写禁 考察② 1. 町外からの評価が町の強みを気づかせてくれる。 2. 「自分の町に自信を持って誇りを持って暮らすこと」 3. がグリーンツーリズムでは重要。 ホテルや旅館ではなく「農家民泊」が人気。 ⇒高学歴化の中で、観光客が自分で選べるメ ニューづくり 4.都市とは異なり、町民は生涯現役が可能な 藤里町。地域活性化は、生きがいづくり、介 護予防につながる。 日本地域福祉研究所作成 複写禁 結論・今後の展望 1. 町外の人と交流し、町の強みを学び、自分 の町に自信と誇りを持つ。 2. 町の活性化は、町民の生きがいづくり、介護 予防につながる。 3. 豊かな自然を食の安心・安全、地産地消に つなげ、町民のより豊か暮らしを目指す。 4. 豊かな自然・ふるさと藤里を子どもたちへ伝 えていく。 日本地域福祉研究所作成 複写禁
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