10 /13 (木)に行われた第13回陸前高田市保健医療

東日本大震災にかかる
第13回 陸前高田市保健医療福祉
包括ケア会議
平成23年10月13日(木)10:00~11:30
陸前高田市 米崎町コミュニティーセンター
陸前高田市
岩手県大船渡保健所 岩手県一関保健所
公衆衛生ボランティア一同
※このPowerPointは、10 /13 (木)に行われた第13回陸前高田市保健医療福祉包括ケア会議において
使用した内容に、当日の出席者の皆様からのご意見等をふまえ、加筆修正し作成したものです。
※内容についてのご意見、お気づきの点等お問い合わせは下記までお願いします。
日本赤十字秋田看護大学 佐々木亮平 [email protected]
本日(10/13)の会議資料(PowerPoint)は
公開します
今日の包括ケア会議の内容は、ホームページ上に
公開しています。
 これまでの会議内容や未来図、全戸訪問結果等も同じ
く公開しています。
 「災害時の公衆衛生」、「陸前高田市」で検索していた
だきますとヒットします。
http://www.koshu-eisei.net/saigai/saigai.html
※手元には・・
現時点の体制図、PPT、地域保健10月号の資料が・・

HP「災害時の公衆衛生」
この包括ケア会議の位置づけの整理
(震災から7ヶ月が経過しました)
9月から毎週1回、水曜日16:00~米崎コミセンにて、
関係機関による合同ミーティングがスタート
⇒ これにより、各チームの動きや各地区の現状等の
情報共有、意見交換が週単位で可能に・・・
この包括ケア会議の位置づけの整理
(震災から7ヶ月が経過しました)
10月以降の包括ケア会議は、月1回のペースを継続
しながら、長期展望的な議論を展開
⇒ 重要度は高くとも緊急度が低いために、日頃は議論
できていない復興計画や、1年後、3年後、5年後、10
年後の陸前高田市の保健医療福祉の体制について考
えた上での“今”(今年、今月、今週、今日)を・・・
私たちが動かないと何も変わらない領域を
本日(10/13)の会議の進め方
(“市民力“を意識した長期的な見通しの議論)
10:05~10:45 前回(9/5)以降の状況・現状確認
⇒昨日(10/12)の関係機関ミーティング
の情報への追加発言程度で…。
10:45~11:30 各チームが陸前高田の保健医療福祉
の復興へ向けて考えていること
⇒日程的な予定や見通しではなく…、
「市民力」が重要⇒必要になっている
今だからこそ
平成23年10月12日現在の被災概況
(被災から215日目)
1
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死者: 1,554名(H23.2.28住基人口:24,246名)
行方不明者: 374名(死亡届受理:252名(67.4%)
震災遺児: 171名(県全体:472名(9/30)の %)
被災世帯数: 3,845世帯(H23.1.31現在8,068世帯)
⇒47.7%の世帯が被災
全壊3,622世帯、大規模半壊103世帯、半壊91世帯、
一部損壊29世帯
5 応急仮設住宅(予定): 2,197戸(8/22) ⇒1,962世帯確認
6 市街地浸水面積:約2.5k㎡(市街地の86%)
次ページ以降のスライドについて
◆10月12日夕方の情報がベース
◆その他、9月5日以降の内容
※原則、上記の視点で各チームの状況を
箇条書きでまとめてあります。
医療(県立高田病院)
・外来受診者200~250人/日(新患25%、60日処方)
⇒ 発熱や手足口病増加傾向(外来のエリア区分)
⇒ アニサキス出ている(銀鮭の影響?)
⇒ 第2水PM:耳鼻科、毎水PM:禁煙外来
⇒ 市でできない検診follow可(胃、大腸、骨粗)
・巡回健康講演会スタート
⇒ 9/26:矢作、9/30:横田 ・・・実施済
10/27:米崎、10/31:下矢作、11/8:生出
⇒ 正しい血圧測定の仕方etc、ニギニギ体操
医療(県立高田病院)
・その他
⇒ インフルエンザ予防接種
・・・予約受付未定(協議中)
⇒ 病床の確保が決定(10月13日県議会)
・・・41床の整備に向けて進める
⇒ 糖尿病予防教室
・・・場(例:松原等)や機会がなくなっている
・・・閉じこもり予防的な内容とは別に
保健師関連チーム
・各種健診(検診)が10/3からスタート
保健師関連チーム
・各種健診(検診)が10/3からスタート(※後半は12月)
⇒ 連日、各地区・会場が混雑
⇒ 被災者健診(10年間コホート調査)への協力を
・・・ 健診料負担なし
・乳幼児健診、予防接種も随時実施中
⇒ インフルエンザ予防接種助成
①65歳以上、60~64歳(障害有) …1,500円
②中学生まで …2,000円
保健師関連チーム
・各地区サロン事業、介護予防事業
保健師関連チーム
・2回目の全戸調査(ローラー作戦)を予定(11/9~)
⇒ 春の健康・生活調査に引き続き実施
・・・ ①仮設住宅入居者で未把握世帯
②春の時点で個人宅避難者で、仮設住宅
に入居されていない世帯
③心のケア等、要支援者世帯
・・・1,200世帯規模か?
社会福祉協議会・NICCO
・サロン事業、生活支援相談員
⇒ 小友地区以外(小友・広田:NICCO担当)では、
サロン浸透してきた(県内オレンジビブスで統一)
・・・ いわて生協や予防医学協会とも協力
⇒ 生活支援相談員は11月1日で22名となる
・・・ 仮設と地域の差、仮設内の差等、1年後に住宅
の再建となったときの格差が心配
・災害ボランティアセンター(これまで延7万人が活動)
⇒ 毎火定休日、畑作業の準備等、一緒にできる体制を
薬剤師会(薬局)チーム
・薬局数に変更はなし(次スライド参照)
⇒ 一中の県医師会診療所の処方せんが土日に発行
・・・ とうごう薬局(竹駒)を中心に対応
※9月実績:市内約400枚
・仮設住宅への「薬セット配布」は、9月末をもって終了
⇒ 9月半ばまでは、夕方5時~6時半に訪問
・・・ 「不在票」をおき、ある程度配布
⇒ 大船渡保健所と協力し、大船渡市の民間賃貸住宅
借入入居者対応に薬セットを配布予定
薬剤師会(薬局)チーム
・今後に向けて
⇒ 陸前高田では、医療機関が増えない限り、薬局とし
ての対応には限界がある
・・・県立高田病院を中心に「在宅」へのシフトが進め
ば、薬剤師としての存在意義はある
⇒ いずれは、都市(復興)計画の中での医療機関の
配置によって、薬局の場所や位置づけも変わる
・・・交通の便の検討も必要
こころのケアチーム
こころのケアチーム
・こころのケア外来(毎木、米崎コミセン:東京・千葉T)
⇒ 予約・飛び込み含め、8~10件/日
・・・ 男性のfollowを・・
・岩手自殺防止センター
⇒ 毎火(☎0120-334-964) 20:00~23:00
毎土(☎019-621-9090) 20:00~23:00
・・・ 実際の相談件数少ない(PR不足)
直接被災した世帯と、そうでない世帯の
followが必要・・・
岩手県大船渡保健所
・岩手県医師会高田診療所(高田一中敷地内)
⇒ 心療内科(岩手医科大学)スタート
・・・10/15(土)15:00~ 毎土・日
・地域こころのケアセンターの設置(国3次補正)
⇒ 市町村単位で保健師の配置も予定・・・
・NPOまちの保健室からの情報提供
・講演会:「災害と心のケア」主催:日本カトリック医師会
⇒ 10/23(日)13:00~14:30 県立福祉の里センター
講師:精療クリニック小林(兵庫県)小林和先生
運動チーム(健康運動指導士 藤野恵美氏)
・玄米ニギニギ体操に限らず、各地区で継続中
活動日数:87日 教室指導延べ人数:24,732人
(※10月7日現在 ※他地域含む)
⇒次ページスライド資料のとおり、各地区からの依頼
への支援を継続
⇒健康運動サークル たかた☆ハッピー♪ウェーヴ!
との協働
・・・ 住民が中心で継続できる活動を支援
⇒今後も地区からラジオ体操の依頼もあり、実施予定
9/10 高田町:大石「復興の湯」閉鎖式
※市民自ら立ち上げた復興の湯、多い日は一日400人が利用、
ドラム缶風呂から浴槽に
9/25 広田町:女性の集い、黙祷から・・・
※陸前高田市婦人団体連絡協議会から依頼、震災後初めての会合、
130人とリフレッシュ体操
9/29 仮設住宅の婦人代表からメール依頼
健康運動サークル
たかた☆ハッピー♪ウェーヴ!
・仮設住宅への玄米ニギニギ棒の配布
⇒ 横田、竹駒、気仙、矢作、米崎地区は配布済
・・・ 名古屋市からの1,350組寄贈
⇒ 高田、広田、小友は10月中に配布予定
・・・ 約1,000組を作成中
・仮設住宅等での、玄米ニギニギ体操教室の依頼
⇒ 県立高田病院やサロン事業等との協働実施
・・・ 病院や市、社協と連携して対応予定
・・・ 定例会は毎月第4水PM
9月:仮設住宅での実施状況
地域リハチーム
・日本理学療法士会チームは9月末で活動終了
⇒ 気仙地域リハビリテーション広域支援センターや、
松原苑在宅応援チームで引き継ぎ
・・・ 不足の場合等は、岩手リハセンへ応援要請
・段ボールベットの無料配布が好評
⇒ 足腰の負担軽減、これからの季節、断熱効果も
・・・ 【問合先】
松原苑在宅応援チーム:53-1877、090-5838-1877
市包括支援センター:内線212
栄養改善支援チーム
・キッチンカーによる巡回栄養教室の開催
⇒ 9/28~10/7 市内16地区 550名参加
・・・男性も各地区数名は参加
食生活改善推進員との協働
・・・保健師チーム、社会福祉協議会と今後も連携
地域包括支援センター
・日本社会福祉士会からの支援スタート
⇒ 9/20~12月まで、毎週2名の支援体制
(※土日も活動している)
・その他
⇒ 先月以降、大きな変化、動き等はなし
介護保険申請件数も例年並みで推移も認定に
時間がかかっている状況
・・・巡回相談の継続(居宅介護支援事業所等)
・・・トータルケア会議(県立高田病院)との連携
松原苑(介護老人保健施設)
・施設定員状況
⇒ショート希望は減少、入所希望者が多い
・・・20名以上の待機者あり
・広田地区モバイルデイケア継続中
⇒1月まで継続実施
・福祉用具等サービス
⇒ダンボールベット好評(80台以上)
NPO法人 難民支援協会
・女性支援、思春期支援を継続
⇒ 尿漏れ(膀胱炎含)相談、予防体操の実施
・・肛門括約筋を締める動作を朝夕100回で予防
・・脱水予防(脳卒中)も含め3ℓ/日の水分摂取を
⇒ 女性きっとは秋冬バージョンに
・・レッグウォーマー、ネックウォーマーなど
⇒ 中学校等でのAIDS予防教室
~H24.3月
日本ユニセフ協会
・予防接種の支援
⇒インフルエンザ(中学3年生まで2,000円/回の助成)
⇒日本脳炎の再開協力
・育児支援
⇒社会福祉協議会との協働
・・・ベビーマッサージ、リトミック、ベビーヨガ
⇒きらりんきっずの支援
・・・次スライドイベント支援
“市民力“を意識した長期的な見通し
・陸前高田の保健医療福祉の復興へ向けて①
⇒心のケアでハイリスク者を探し出し、医療につなげる
ことは大切だが、それと並行して個人が集団の中で生
きがいをもって仕事等ができる環境や、自然発生的に
「何かをやりたい」と思う環境をつくることが大切。
地域行事(祭)など、男性を巻き込んで・・・。
⇒精神科の受診はここ10年で爆発的に増加している
が、自殺者は減っていないため、医療につなげればよ
いということではない。孤立を防ぐ対策が必要。
“市民力“を意識した長期的な見通し
・陸前高田の保健医療福祉の復興へ向けて②
⇒高齢者の自殺者は人口比では減少してきている。高
齢者対策に学ぶ必要がある。
⇒介護を行う家族が病んでいる事例が多い。高齢者へ
関わる若い世代への対策も必要。
⇒失業者も病んでいる。雇用の創生と、介護者(嫁等)
のフォローも必要。狭い仮設住宅の環境も影響している。
⇒若い世代や他分野の方々がこの会議に出席し、一
緒に議論していくことがこれからは必要で重要。
仮設住宅集会場での交流
仮設住宅集会場での交流
たかた☆ハッピー♪ウェーヴ!の活動
ニギルが原点
握る
玄米ニギニギ体操で仮設住宅のこころのケアを
ながめますよ(イケメン)男性の方を・・・
漁師で今は静かな海だけど
あの時だけは「海」が憎いと思った
んだ
んだ
んだ
自殺者数の推移
人
35,000
自殺計
男
30,000
女
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
女性の自殺数はあまり変わらず、男女の格差は広がる一方?
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http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/w-2008/html/index.html
他者の状況が
見えていた
「避難所」という
必然のコミュニティ
他者の状況が
見えない
新たなコミュニティづくり
が不可欠
避難所
個人宅避難
新たなコミュニティ
の確認
仮設住宅
自宅
データの 悉皆調査
継続フォロー
ハイリスク者対策
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こころのケア
被災者
健康診査
健康づくり
運動
栄養教室
悉皆調査
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こころのケア
ハイリスク者対策
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地域コミュニティを
意識したフォロー体制
ハイリスク者対策
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こころのケア
次回(第14回)包括ケア会議予定
◆日時
平成23年11月21日(月)13:30~
◆場所
米崎町コミュニティーセンター
◆対象
陸前高田市で活動中の市内外保健医療福祉関係者
市民やNPO団体、他分野で活動をされている方々
◆内容
各機関活動報告と復興に向けての中長期的協議