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IETF 活動報告
櫻井三子
広域認証技術研究タスクフォース
[email protected]
IETFとは
 Internet
Engineering Task Force
 よりよいインタネットアーキテクチャ、ス
ムーズなオペレーションを目指すコミュニ
ティ
– ボランティアベースの活動
– インタネット標準(RFC)化活動が中心
 技術分野ごとのエリア、エリア内のワーキ
ンググループ単位で活動
– 普段の活動の場はML
– 年3回オフラインミーティングを開催
IETF内のエリア
Apprication Area
 General Area
 Internet Area
 Operations and Management Area
 Routing Area
 Security Area
 Transport Area
 User Service Area

セキュリティエリア

An Open Specification for Pretty Good Privacy (openpgp)
Authenticated Firewall Traversal (aft)
Common Authentication Technology (cat)
Domain Name System Security (dnssec)
IP Security Protocol (ipsec)
One Time Password Authentication (otp)
Public-Key Infrastructure (X.509) (pkix)
S/MIME Mail Security (smime)
Secure Shell (secsh)
Simple Public Key Infrastructure (spki)
Transport Layer Security (tls)

Web Transaction Security (wts)










41th IETFミーティング
 米国ロサンゼルスにて開催
 期間:3/30(月)
~ 4/3(水)
– 参加者は事前登録者だけで1,000人程度
– 日本からは100人程度
 ワーキンググループ毎のセッション
– 1時間~2時間半/セッション
– Internet-Drafts を叩き台にした議論が中心
– セキュリティエリアのセッションは、9ワーキン
ググループ
41th IETFにおける
セキュリティエリアのセッション
セキュリティ応用系
openpgp
smime
tls
ipsec
cat
spki
セキュリティインフラ系
pkix
otp
cidf
セキュリティエリア全体の動向
 楕円曲線暗号の利用
PKIX, TLS, IPsec
 パテント問題の回避
S/MIME, TLS ---- RSA, DSA/DH
 CAを前提とする PKI技術検討がホット
PKIを提供する側と利用する側との意見交換
PKIX & IPsec , PKIX & S/MIME
PKIXセッション概要
 WG発足して2年半、未だRFC化に至らず
– 各方面から早く RFCにして欲しいとの要望
– Patent 問題を回避し、I-D を細分化
 CAのインフラに関連したプロトコルのレ
ビュー
– Certificate Management Message Format
– Certificate Request Message Format
– LDAP v2 ,v3 と PKIX
PKIXセッション概要(Cont.)
 CA関連プロトコルのレビュー
– OCSP
Online Certificate Status protocol
– Time Stamp Protocol
 IPsec
PKI Requirements
 証明書の有効性を確認するプロセスに関
してはまだ意見がまとまっていない状況
特に CA が正しいかどうかを判定するプロセス
CAインフラ(PKIX)
CA
End Entity
Operational
transactions
/Management
transactions
Management
transactions
Management
transactions
RA
CA
Cert
publish
Cert, CRL
Publish
Cert / CRL Repository
IETF活動とICAT
I-D として提案
draft-kikuchi-web-cert-repository-00.txt
(1997.4, Memphis)
 ICATの検討内容を PKIX WG chairに持ち
より意見を交換
proposal-icat-short-key-cert-00.txt
(1997.8, Munich)
 ICATの成果を
CA
CAの機能構成(ICAT版)
本人確認のための
データ
証明書 CRL
Cert Request
RA
IA
PA
VA
Cert / CRL
Retrieval
End Entity
証明書
CRL
CRL
Cert Verification
Request
CAの機能構成(ICAT版)
 Registration
Authority
証明書を発行してよいかどうかを判断する機能
 Issuing
Authority
証明書に署名をする機能
 Publishing
Authority
証明書を配布する機能
 Validation
Authority
個々の証明書の有効性を判定する機能
draft-kikuchi-web-cert-repository
 HTTPベースのCA Management
Protocolを
提案
 PA間についてはCA階層を利用した2つの
通信方式を提案
 ICAP 2.x では改良を加え実装し、実験中
1
PA
2
3
4
PA
1
PA
target
PA
PA
4
3
2
target
PA
proposal-icat-short-key-cert
 現在のX.509
形式証明書の典型的な署名
方式は楕円曲線暗号のように鍵長が短い
場合には適用できない問題を指摘
 ICAT 独自の署名方式を提案
 ICAP/PEPOP では提案方式を実装
X.509証明書の典型的署名方式
バージョン番号
シリアル番号
md2WithRSAEncryption
の場合300bit程度
発行者名
有効期間
ユーザID
ユーザIDの公開鍵、
および関連する情報
ハッシュ
関数
B
E
+ R
ハッシュ関数 符
号
識別子
署名に関する情報
拡張フィールド
署名
楕円曲線暗号の
鍵長は160bit
署名
関数
ICATによる提案方式
バージョン番号
シリアル番号
発行者名
有効期間
ユーザID
ユーザIDの公開鍵、
および関連する情報
署名に関する情報
拡張フィールド
署名
ハッシュ
関数
B
E
+ R
ハッシュ関数 符
号
識別子
ハッシュ
関数
署名
関数
まとめ
 IETF
動向と ICAT 活動との関連
– 楕円曲線暗号の利用に関してはやや先行!?
– 今後も ICAT の成果を IETF に展開する予定
 その他の暗号・認証関連動向にも着目
– Mozilla 5.0 のソースコード公開
→ ICAT 暗号の組み込み!?