院内新聞

すずかけの木通信
7月号
●血液が滞る症状(血栓)を予防する薬剤、バファリン=バイアスピリン・ワーファリンなど
服用中の患者さんは抜歯など、出血を伴う処置が出来ないと思われていませんか?
出血は一次止血と二次止血を経て、止血されます。
一次止血を阻害する薬剤・・・抗血小板薬と言い、代表的な薬剤はバファリン=
バイアスピリンやパナルジンです。
二次止血を阻害する薬剤・・・抗凝固薬と言い、代表的な薬剤はワーファリンです。
一般的には一次止血より二次止血の方がよりしっかりした止血となるため、二次止血を
阻害する薬剤の方が出血量は多くなります。
しかし、薬剤によりコントロールされていれば、ほとんどの場合は
問題なく歯科治療が出来ます。
●骨粗鬆症でビスフォスフォネート製剤を服用している患者さんもどんな薬剤を
どれくらいの期間服用しているのか?主治医に対診し、治療計画を立てます。
ご安心ください!!
私たちの骨は古い骨を壊して、
新しい骨を作るというサイクル
を繰り返しています。
骨粗鬆症は新しい骨を作るシステム(骨芽細胞)が崩れてしまい、結果骨を壊す
破骨細胞の力が大きくなってしまう事より起こる疾患です。その破骨細胞の力を
抑えて、骨芽細胞とほぼ同等の力にコントロールする薬剤がビスフォスフォネート
製剤です。正常な方より骨の再生が遅いということで、全く再生されないのではあ
りません。
しかし服用期間により、抜歯などの処置を慎重に計画する必要はあります。
起こり得るリスクを患者さんに十分説明し、患者さんにとって最善の
方法を提案します。
上記以外の薬剤を服用している患者さんも、基本的には疾患
を抱えている患者さんは 主治医に対診をお願いしています。
同時に私たち丸山歯科医院スタッフは患者さんに安心して治
療を受けて頂ける よう、薬剤に対しての知識もつけるように
定期的な勉強会を行っています。不安なこと、心配なことなど
あれば、ぜひご相談ください。
H24.6.30
作成者 山崎信子