続・ワープロソフト入門

情報処理基礎A・B
第6回 続・ワープロソフト入門
構造を持つ文書作成と
その支援機能の活用
本日の内容

文章の構造と文章の作成手順



ワープロソフトによる文書の校正




文書作成の一般的な手順
ワープロソフトの特性を利用した書き方
分かりやすい構造・文章
構造の校正
文章の校正
文書としての完成度を高めるための機能




表紙
目次
索引
出典
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
2
文章の構造と文章の作成手順

筋道の立った文章



論理的な整合性のある文章
章・節・項のような階層的な構造(木構造)
3つの作成手順



トップダウンアプローチ
ボトムアップアプローチ
アドホックアプローチ
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
3
トップダウンアプローチ

大項目から小項目へ



書くべき項目を大雑把に
分類する
大雑把な項目分類の中
身の項目をさらに列挙す
る
それらの項目をまた分類
する
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
4
ボトムアップアプローチ

小項目から大項目へ



テーマに関連するキー
ワードを列挙する
キーワードを因果関係
を意識して並べ替える
共通項を見つけてより
大きな項目に仕立てて
個々の内容を書き進め
る
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
5
アドホックアプローチ

大小にとらわれず重要
な部分から



ひとつの重要なテーマ
から書き進める
そのテーマの説明に必
要な言葉や発展テーマ
を探る
必要なものを書き足す
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
6
ワープロ文書作成のポイント

筋道の立った文章のためには




文章の構造を意識する
因果関係を意識する
テーマの理解度・材料の量に応じて作成のアプローチ
を変えてみる
コンピュータを使うことの利点


書き直し・追加・削除が(手書きに比べて)容易
表現の統一などは仕上げの段階でも可能
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
7
分かりやすい文書構造

メモ・準備


文書の構造



何を言いたいかを図式的に整理
起承転結,総論→各論,概要→詳細,理由→
結論
文・段落・節・章
アウトライン編集

見出しスタイルを利用
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
8
分かりやすい文章のコツ


はっきり言い切る姿勢
事実と意見


わかりやすく簡潔な表現



区別して書く
50~60文字くらいまで
一文=一意
単語に敏感になる


「思う」「考える」の使い分け
用例辞典などで確認
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
9
データに基づく記述

数値の扱い方


単位を正確に
図表の扱い方


図表にも番号を入れ,「図1」のように参照
「右図」「下の図」のような表現は使わない

レイアウトが変更されると,位置関係が変化
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
10
完成度を高めるために

表紙

内容・著者(+レポートの場合は宛先)を示す顔



改ページを使い,ヘッダフッタの設定を別設定に
目次と索引

目次




見出しスタイルを活用
索引

登録したい文字列をドラッグ
[Alt]+[Shift]+[X]で登録
目次・索引を挿入したい部分に移動


タイトルは十分に練る
[挿入]→[参照]→[目次と索引]で選択
出典

著者・書名・出版社・出版年を明示

特定できなければ意味がない
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
11
参考文献






川喜田二郎(1967),「発想法」,中央公論社(中公新書)
川喜田二郎(1970),「続・発想法」,中央公論社(中公新
書)
末武国弘(1981),「科学論文をどう書くか」,講談社(ブ
ルーバックス)
木下是雄(1981),「理科系の作文技術」,中央公論社
(中公新書)
辰己丈夫(1999),「インターネット時代の書法と作法」,
サイエンス社
大野晋(1999),「日本語練習帳」,岩波書店(岩波新書)
2004/11/30・12/01
情報処理基礎A・B
12