奈良県健康長寿共同事業 奈良県健康長寿共同事業オリジナル体操 歯科衛生士による口腔指導 ~全身運動を通じた誤嚥予防と身体機能向上のための体操~ ふれあい体操(田原本町ふれあいセンターにて) 奈良県健康長寿共同事業実行委員会 奈良県 健康長寿 検索 0 〒634-0061 奈良県橿原市大久保町302-1 奈良県市町村会館7階 (奈良県後期高齢者医療広域連合内) TEL:0744-29-8641 FAX:0744-29-8433 Eメール: [email protected] 県と後期高齢者医療広域連合の共同事業 平成23年度より、県と後期高齢者医療広域連合が 「奈良県健康長寿共同事業実行委員会」を設置し 高齢者の健康の維持・増進に向けた取組を展開 実行委員会組織(H23.4.8設置) 会長 (後期高齢者医療広域連合長) 副会長 2名 有識者会議 保険者としての機能強化! H28年度 予算額 18,980千円 (財源:県・広域連合負担金) (1)取組方策研究事業 ●医師、歯科医師、大学関係者、保健師、高齢者で 構成する有識者会議を設置し、「食べる能力と社 会参加」をテーマに効果的な取組方策を研究 ・高齢者の口腔状態や心身機能等の分析調査 ・誤嚥性肺炎予防に着目した体操の普及 など (県健康福祉部長) (広域連合理事) 誤嚥にナラん! 体操普及委員 委員 4名 (県・広域連合・市町村の職員で構成) 監 事 (広域連合会計管理者) 事 務 局 (広域連合事務局長他) ・広域連合内に設置 ・県職員2名が専従 (2)地域巡回指導・普及啓発事業 ●専門人材が地域のニーズに応じて高齢者の健 康維持・増進に向けた指導等を実施 ●市町村や関係機関・団体と連携して地域にお ける継続的な健康づくり活動につながる取組 を支援 など 奈良県 健康長寿 検索 1 奈良県健康長寿共同事業の全体スキーム 健 康 長 寿 共 同 事 業 実 行 委 員 会 設立 県 ・ 広 域 連 合 【(1)取組方策研究事業】 ・有識者会議の設置・運営 食べる能力と社会参加 ~誤嚥性肺炎予防等~ 医師、歯科医師、大学関係者、保健師、高齢者 ・予防改善方策の研究(高齢者の口腔に関する調査、誤嚥にナラん!体操策定など) 予防改善方策の 実践的普及活動 取組効果 検証 【(2)地域巡回指導・普及啓発事業】 ・市町村、関係機関・団体と連携強化 ・人から人への啓発の推進 研究成果や啓発指導の取組実績をフィードバック ・県民(被保険者)に広範に浸透する効果的な情報発信 ・医療費分析、健康づくり施策の検討材料として活用 等 2 (1)取組方策研究事業 有識者会議 分 野 氏 名 所 属 H28年度:年3回開催予定 (H23~H27年度で 延べ17回開催) 備考 大 学 今村 知明 県立医科大学教授 委員長 医 師 武田 以知郎 明日香村国民健康保険診療所長 副委員長 花岡 靖浩 県歯科医師会常務理事 保健師 松﨑 三十鈴 香芝市福祉健康部健康局局長 高齢者 中西 憲治 県老人クラブ連合会会長 研究テーマ:「食べる能力と社会参加」 有識者会議におけるこれまでの議論 《予防・改善策検討》 《分析・検証・普及》 高齢者の口腔機能 等の実態把握 口腔機能と心身の 健康状態に関する 調査分析 《検討すべき課題》 口腔内機能を重視した 新たな施策展開が必要 (歯科健診等を活用) 誤嚥性肺炎予防等のための 口腔ケアの普及 嚥下&バランス 機能の維持・向上 合わせて外出促進につながる 「食べる力や全身機能を落と さない運動」の実践 その他 誤嚥性肺炎予防施策 の充実に向けた検討 (体操の策定など) ◆研究協力機関 ・県歯科医師会(高齢者用歯科健診票の策定) ・畿央大学 健康科学部、県言語聴覚士会、県理学療法士協会など(体操の実践検証) ・県老人クラブ連合会 (口腔状態・外出に関するアンケートへの協力) など 全身を使って嚥下 機能や咳嗽力を高 める誤嚥性肺炎予 防のための誤嚥に ナラん!体操の検 証・普及 3 (正式名称:全身運動を通じた誤嚥予防と身体機能向上のための体操) 誤嚥予防に必要な「飲み込む機能の維持」や「むせる力の向上」は、全身のバランス 機能・筋力や呼吸機能など、多様な要素と関係することに着目! 呼吸・発声等を組み合わせた全身運動により、「誤嚥しにくい体」をつくるだけでなく、 同時に「転びにくい体」をつくることができる! この体操は、理学療法士、言語聴覚士等の協力のも と、地域サロンや市町村介護予防教室等にて試行導 入・効果測定・検証を行い地域と一緒につくりました。現 在、指導者用解説書による講習、指導者認定も進んで います。 首・体の柔軟性 転倒予防 にも効果 腹筋などの筋力 呼 吸 体のバランス むせる力UP 歩行速度等UP 4 むせる力測定 歩行速度等測定 《体操の内容(一部)》 奈良県ホームページ(すこやかネットなら)に動画等掲載 5 (2)地域巡回指導・普及啓発事業 高齢者の症状に応じた 健康長寿 歯科医師 歯科衛生士 栄養士 運動指導員 など 共同事業 実行委員会 専門人材派遣 指導・普及啓発を実施 ①地域の歯科医師等による健診・指導 ・口腔診査(義歯・咬合・嚥下状況等) ・診査結果を踏まえた指導 など 地 域 の 公 民 館 等 ②運動習慣や栄養に関する指導・啓発 利用申し込み:4月~5月 利用期間:4月~翌年2月 市町村 (介護予防担当等) H23実施実績: H24実施実績: H25実施実績: H26実施実績: H27実施実績: 地域の実情に合わせて 専門人材・指導内容を オーダーメード! ・誤嚥にナラん!体操、足首角度測定 ・低栄養改善などの栄養指導など ①県歯科医師会委託 ②専門事業者に委託 周知・ 協力依頼 等 12市町村内 26回 22市町村内 59回 27市町村内 97回 30市町村内 99回 30市町村内119回 声かけ 誘い合わせ 参加促進 老人クラブ 自治会・社協等 6 地域ニーズに応じたオーダーメードの健康長寿事業 運動器の不安定性に関与する姿勢と中枢制御機能に着目した転倒予防ガイドライン策定研究班 (厚生労働科学研究費補助金研究事業) 研究代表者 独立行政法人 国立長寿医療研究センター 鳥羽 研二 理事長 ※「高齢者の転倒予防ガイドライン」/監修 鳥羽研二 より 平均転倒率となる角度20度が目安 *20度を切ると転倒率が高まる。 *特に4度以下は転倒リスク大 足首測定器の貸出や測定実施 転倒予防手帳提供 H27年度は延べ8市町村が活用 (転倒予防手帳より抜粋) 7 指導・普及啓発活動の ポイント(継続性) 地域巡回指導・ 普及啓発事業 ・歯科健診 楽しさ、取り組み易さ ・口腔指導 (自宅で継続実践できるもの) ・運動指導 新しさ、効果的 ・栄養指導 等 継続的な取組に 向けた「きっかけ」 となることを期待 (誤嚥にナラん!体操、足首関節角度測定等) コラボレーション、タイアップ (市町村事業や地域活動と連携) 日常生活 地域活動 市町村事業 における継続 における継続 における継続 ・定期検診 ・各種研修会 ・口腔ケア ・地域サロン ・介護予防・日常生活支援 総合事業 ・食生活改善 ・老人会 ・誤嚥にナラん!体操等 ・体操サークル ・歯科保健事業 等 (歯科健診等) 8 指導・普及啓発活動のポイント【歯科健診・口腔指導】 県歯科医師会の全面協力 ・高齢者用オリジナル歯科健康診査票を策定 ・地元歯科医師の派遣調整(「かかりつけ」の促進) ・歯科衛生士の派遣調整(口腔指導レベルの確保) 市町村検診事業等とタイアップ ・大腸ガン検診、耳鼻科・眼科検診と同時実施 高齢者の口腔状態全体をチェック ・自歯がない高齢者でも義歯・咬合・嚥下を診査 歯科健診データ等の活用 歯科健診(川西町) ・健診やアンケートのデータを分析、有識者会議での検討材料等として活用 歯科医師講演会(宇陀市) 誤嚥性肺炎について指導(橿原市) 口腔ケア指導(上牧町) 9 指導・普及啓発活動のポイント【運動指導】 市町村や地域団体とタイアップ ・介護予防事業、地域ふれあいサロンなど 継続しやすいメニューから先進的取組まで ・簡単で楽しい脳トレ運動体操等の継続できる運動メニュー ・足首関節角度の測定等による転倒予防指導 誤嚥にナラん!体操普及に向けた取組 ・誤嚥にナラん!体操継続グループで、専門家の評価実施 誤嚥にナラん!体操(河合町) 楽しい脳トレ運動(大和高田市) 誤嚥にナラん!体操効果測定(桜井市) 簡単にできる座布団トレッチ(明日香村)10 指導・普及啓発活動のポイント【栄養指導】 市町村や地域団体とタイアップ ・介護予防事業 ・地域ふれあいサロン など 【認知症予防】 県認知症疾患医療センターと連携 ・地域(北和・東和、西和、中南和)に応じて 指定医療機関より、認知症予防に関する 講師(専門医)派遣 高齢者の状況に 応じた栄養指導 多様な職種による指導 ・歯科医師、歯科衛生士・・・口腔機能と認知症 ・栄養士・・・食事による認知症予防 ・運動指導員・・・脳トレエクササイズ ・作業療法士・・・作業による認知症予防等 ・低栄養の改善 ・運動指導や口腔指導 と合わせて実施 ・食生活チェックの実施 料理実習&栄養指導(川上村) 作業療法士による講演(香芝市) 食事での塩分チェック(桜井市) 百貨店イベントに参画(橿原市) 11
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