事例提示による抽象情報と具体 情報の対応登録インタフェース ◎渡辺裕† 川成宗剛† 井上信介‡ 島川博光† †立命館大学 理工学部情報学科 データ工学研究室 ‡(株)内田洋行 2006年9月6日 はじめに ユビキタス社会は、現状ではコンピュータをある程度使え るユーザにしか恩恵を感じられない そこで我々はコンピュータを使えないユーザにもサービス が提供されるよう、ユーザの行動からシステムが自動で サービスをしてくれる環境の実現を目指している 画一的に作られ提供されるサービスは個々の ユーザの望みと一致しないおそれがある 本研究では一致しないサービスの修正方法の提 案 Tagged World RFIDタグを用いて、触れるものからユーザ の行動を推定し、その状況に応じたサービ スを提供する知的空間 例えば、ユーザの触れるものから「外出を する」と推定されたときに「電気が付いてい る」という状態だったら教えてくれる 状況に合ったサービス 状況に合ったサービスの提供のために、 ECAルールを使用 サービスの誤り こうして提供されるサービスはユーザが求 めているサービスと一致しないおそれがあ る 物の状態の取得を誤っている ふるまいの認識を誤っている 提供するサービスの設定を誤っている 本研究では3番目の誤りの修正を考える サービスの設定 抽象情報と具体情報の階層構造で設定される 提案手法 ユーザにとって最低限の負担であらかじめある ルールを修正できる登録方法 物の状態はセンサから取得されており、それをま るごと利用する ここでは例として「ある住人は外出の際外灯を付 けたままにする」というルールを登録する手法を 挙げる 現在のルールでは「外出の際、電気は全部消えてい るのがよい」となっている 手法の内容 1. 2. 3. 4. ユーザは小型計算機を持っており、外出する 際に外灯を付けっぱなしで出ようとする システムから警告がくる「外灯が付けっぱなし ですよ」 ここで小型計算機に「今の状態がいいからルー ルの方を変えてくれ」という命令を与える 現在のものの状態をセンサから取得し、今の ルールから変更される部分は変更する 変更の内容 変更前のXML <SituationConfiguration id="GoOutSide" name="外出する状況"> <Group logicalOperator="and"> <Behavior id="GoOutside" name="外出"/> <Group logicalOperator="or"> <Condition id="light" name="照明が消えている" status="false"/> <Condition id="lock" name="戸締りがされている" status="false"/> <Condition id="fire" name="火の元が消えている" status="false"/> <Condition id=“electronics” name=“家電が消えている" status="false"/> </Group> </Group> </SituationConfiguration> <AC id="light" name="照明がすべて消えている"> <GCC> <Sensor number="all" sensorID="onoffsensor"> <Thing thingID="light“ /> </Sensor> <Status relationalOperator="EqualTo" value="false“/> </GCC> </AC> 変更後のXML <SituationConfiguration id="GoOutSide" name="外出する状況"> <Group logicalOperator="and"> <Behavior id="GoOutside" name="外出"/> <Group logicalOperator="or"> <Condition id="light2" name="照明が消えている2" status="false"/> <Condition id="lock" name="戸締りがされている" status="false"/> <Condition id="fire" name="火の元が消えている" status="false"/> <Condition id=“electronics” name=“家電が消えている" status="false"/> </Group> </Group> </SituationConfiguration> <AC id="light2" name="照明がすべて消えている2"> <GCC> <Sensor number="all" sensorID="onoffsensor"> <Area areaID="area"> <exclude> <Area areaID=“outdoor “/> <thing thingID=“light”/> </exclude> </Area> <Thing thingID="light“/> </Sensor> <Status relationalOperator="EqualTo" value="false“/> </GCC> </AC> 変更の結果 次回の外出からは変更されたルールを 適用し、外灯がついていても警告が出な くなる 効果 ユーザの負担 ユーザがすることは、警告を聞き、それに対し て「今の状態から学習して」という命令をする こと ルールの理解、直接入力という難解な作業を する必要無く、よりサービスをユーザの行動に 合ったものにできる 今後の課題 実験を行い、本手法の利点、問題点を確 認する まとめ ユーザの行動にあったサービスを提供す るためにルールが必要 あらかじめある誤ったルールを直接修正す るのはユーザには大きな負担 現状のセンサから得られた状態を用いて 負担を最小限にする登録手法 効果・今後の課題
© Copyright 2024 ExpyDoc