全加算回路 A, Bはそれぞれ0または1をとるとする。 下位桁からの繰り上がりをC1とする。(0または1) A+B+C1の加算結果S(1ビット)と桁上がりC2を得る 回路を作りたい。 問題1、A, B、C1の値に対して、S, C2の値を表にせよ。 問題2 問題1の結果を使って、論理回路で書け。 1 問題1の解答 A 0 0 0 1 0 1 1 1 B 0 0 1 0 1 0 1 1 C1 0 1 0 0 1 1 0 1 S 0 1 1 1 0 0 0 1 C2 0 0 0 0 1 1 1 1 2 問題2の解答: Sの図 A 0 0 0 1 0 1 1 1 B 0 0 1 0 1 0 1 1 C1 0 1 0 0 1 1 0 1 S 0 1 1 1 0 0 0 1 C2 0 0 0 0 1 1 1 1 D=AxorB DxorC1 0 0 0 1 1 1 1 1 1 0 1 0 0 0 0 1 A B S C1 S A B C A BC ABC ABC A B AB C A B A B C D A B A B A xor B D AB A B を用いると、 S D C D C D xor C A xor B xor C 3 図の注意 AND, OR, NAND, NOR, XORなどは、入力は2つ。 3入力にはできない。 だめな例 A B C f A B C f 図の注意2 論理回路の素子は同じ大きさ。線を曲げて調節する。 だめな例 A B C1 S A B C1 S 問題2の解答続き: C2 A 0 0 0 1 0 1 1 1 B 0 0 1 0 1 0 1 1 C1 0 1 0 0 1 1 0 1 S 0 1 1 1 0 0 0 1 C2 0 0 0 0 1 1 1 1 A BC A BC AB C ABC A B A B C AB(C C ) A xor B C AB A B C2 A B C1 6 問題2の解答続き: C2 A B D A B C1 C2 E A + B --D E F D: A+Bの桁上がり(半加算) E: A+B(1桁) (半加算) F: 「A+B」の1桁め+C1 の桁上がり C2: D or F (DとFは同時には1にならない。) E + C1 ---F S D F + ---C2 7 情報量の話 8 情報量 クイズ 次のどちらが「情報量が多い」と感じるか。 理由も書け。 問1 a) A君が遅刻をした。(よく遅刻する人の場合) b) B君が遅刻をした。(いつも早く来る人の場合) 問2 a) 東京に雪が降った。 b) 金沢に雪が降った。 9 情報量 めったに起こらないことは、 情報量が多いと感じる。 ある事象xが起こる確率をP(x)とする。 自己情報量 と定義する。 i( x) log 2 P( x) 問題 1) コインをころがして、裏か表を出すとする。 表が出る事象をxとする時、i(x)を求めよ。 2) 自己情報量i(x)は、P(x)の減少関数であることを 説明せよ。 3) i(x)が加法的であること、つまり事象xとyが独立の 時、xとyが両方起こる事象をzとすると、 i ( z ) i ( x) i ( y ) を示せ。 10 補助問題:対数関数 y log a x a 1 1.意味を述べてください。 2.グラフを描いてください。 3.対数関数の性質を述べてください。 4.底の変換公式を書いてください。 5.対数関数の微分を書いてください。 a) 底がeの場合 b) 底がa (a>1)の場合 11 A a1, a2 , , an 平均情報量 に対して、 n 事象の列 k 1 エントロピーとも言う。 H ( A) P(ak ) log 2 P(ak ) 問題 1) 1 1 A a1 , a2 , P(a1 ) , P(a2 ) の時、H(A)を求めよ。 2 2 2) A a , a , P(a ) 1 , P (a ) 3 の時、H(A)を求めよ。 1 2 1 2 4 4 3) 1)と2)のH(A)は、どちらが大きいか。なぜか。 4) n=2の時、a1の起こる確率をpとすると、 H ( p) p log p (1 p) log( 1 p) を示せ。 5) 4)の場合のH(p)のグラフを書け。 12 解答続き C2の検算 A B A B C1 A 0 0 0 1 0 1 1 1 B 0 0 1 0 1 0 1 1 C1 0 1 0 0 1 1 0 1 S 0 1 1 1 0 0 0 1 C2 0 0 0 0 1 1 1 1 D 0 0 0 0 0 0 1 1 E 0 0 1 1 1 1 0 0 F 0 0 0 0 1 1 0 0 D C2 E F DorF 0 0 0 0 1 1 1 1 13 問題2: C2の別解 A B D B C E C A F G H A 0 0 0 1 0 1 1 1 B 0 0 1 0 1 0 1 1 C 0 1 0 0 1 1 0 1 D 0 0 0 0 0 0 1 1 E 0 0 0 0 1 0 0 1 F 0 0 0 0 0 1 0 1 G 0 0 0 0 1 0 1 1 H 0 0 0 0 1 1 1 1 14 問題2: C2の別解:論理式で書いてみる A B D B C E C A F G H AB BC AC AB(C C ) ( A A) BC A( B B)C ABC ABC ABC ABC ABC ABC ABC ABC ABC ABC これは最初の解答と同じ論理式。 15
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