2013年2学期 日本語学の理解 1.日本語の構造 2.音声と音声学 3.音素と音韻論 4.文字 5.語彙 6.文法 言葉というのは何か! 日本語学の理解 言葉とは、話したり聞いたりするところに存在するもの。 誰かが声に出して発しなければ、言葉は存在しない。 ただ、言葉を発せられてもそれを聞いて理解しなければ それは言葉ではない単なる音である。 知らない外国の言葉は、音にしかならない。 また、書かれた言葉の場合も書かれていてもそれを読もう としない人、読むことができない人にとっては、言葉が存在 することにはならない。 書かれているのは、線や点から構成された形の 連続でしかない。 言葉は 一義的には、音声と意味とが結合したもの。 たとえば、[sakura]という音声と、「春に咲くバラ科の サクラ属の木」という意味と結びついて「さくら」という 言葉ができる。 [sakura]という音声は、サクラ属の木を表し、サクラ属の 木という意味は[sakura]という音声によって表される。 〔sakura〕という音声は「サクラ」「さくら」「桜」などと 書き表される。つまり、文字は音声を書き表す記号である。 音声は言葉を表す記号であり、文字はその音声を表す記号 である。ということから、文字は記号の記号と呼ばれる。 文字で書かれた言葉は、二義的なものである。 実際の言葉は、話したり、それを聞いたり(書いたり読んだり)す るところに成立する一回的なものである。 言葉は、話し手と聞き手と共有されているものでなければ ならない。 つまり、言葉は、その社会を構成する者にとって、 社会的慣習として成立している約束事でなければならない。 話し手はこのいわば頭の中にある言葉に照らして話し、 聞き手は、同様に自分の頭の中にある言葉に照らして理解する ということになる。 日本語の構造 音声言語:話したり聞いたりするときに使う言葉を話し言葉。 文字言語:書いたり読んだりするときに使う言葉を書き言葉。 現代共通語では、両者の隔たりはかなり小さくなっているが、 両者は本質的に異なる側面を持っている。 話し言葉ではアクセントやイントネーションなど発音にかかわる ことが問題となる。 書き言葉では、文字の使い方や表記の仕方が問題になる。 日本語の構造 “人生を形づくる上で最も大切なもの…それは“ご縁”では ないでしょうか。さまざまな人や物事との出会いによって、 私たちの未来は決まっていきます。年を重ねれば重ねるほ ど、すべての出来事がご縁と呼ばれるもので成り立ってい ることに、深い感慨を覚えるようになりました。そんなことを テーマにして曲を書いてみたいと考えていた矢先、連続テ レビ小説「だんだん」の主題歌を担当するというこの上もな くうれしいご縁をいただけたことに、感謝の気持ちでいっぱ いです。ドラマの中で展開される人々の「縁(えにし)の糸」を 楽しく見守りながら、心をこめて歌いたいと思っています。 文章 文 の 集 合 人生を形づくる上で最も大切なもの それは“ご縁”ではないでしょうか。 私たちの未来は決まっていきます。 文 人生を形づくる上で最も大切なもの。 [人生を] [形づくる] [上で] [最も] [大切なもの] [人生][を][形づくる][上][で][最も][大切な] [もの] 一つの文 文 の 成 分 単語 [人生][を][形づくる][上][で][最も][大切な][もの] [人生] 「じ」「ん」「せ」「い」 [上] 「う」「え」 [もの] 「も」「の」 [で] 「で」 [を] 「を」 単語 音節 [人生][上][もの]のように単語 をさらに分けると、二つ以上の 音節から構成される。 しかし、「で」、「を」などは一つの音節 に構成される。 このように助詞、助動詞もひとつの単語(言葉)である。 「じ」「せ」「も」「の」「で」「を」などの音節は、言葉を構成する 材料であり、音声の単位でもある。 「じ」「せ」「も」「の」「で」 音節 [z][i][s][e][m][o][n][d] 音素 このように日本語の構造は、上・下位と構成されている。 「白い」は「花が」を修飾する(飾る) 連体修飾成分(連体修飾語) 「白い花が」は「咲いた」を修飾する 主格の成分として修飾する 白 い 花 が 咲 い た 国語と日本語 • 国語:一国の中核を形成する民族の言葉。 例)日本、韓国、アメリカ。 • 日本語:世界言語のなかで一つの言語 • 韓国語:
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