基礎看護技術 検査と看護【尿検査】 1.検体採取と取り扱い上の一般的注意① 1.確認の徹底 患者氏名,検査項目,検体の種類と量,採取の方法,検体容器の 種類,添加物の有無,採取時間など 2.検体採取の準備 容器は清潔,破損のないもの 3.患者の準備 ・検査の目的,概要,所要時間などを説明 ・安楽な体位の工夫 1.検体採取と取り扱い上の一般的注意② 4.検体の提出 ・採取後,直ちに検査室へ提出する。 ・検体と指示内容の再確認。 5.検査結果の管理 ・各施設で決められた方法で管理する。 ・結果に異常がある際は,医師に報告。 2.検査に用いる尿の種類と採尿法 種類 特徴・検査目的 採尿法 早朝尿 ・濃縮した成分 ・円柱や血球の(保存性)がよい ・一定条件で比較できる ①(就寝前)に排尿する。②早朝起床後、第(1)回の尿を採取する。 まず少量放尿した後,(中間の尿)を100~120ml(紙コップ の1/3~1/2)採取する。 随時尿, 新鮮尿 ・健康診断や外来受診時 ・(運動)や(食事)の影響を受けやすい まず少量放尿した後,中間の尿を100~120ml(紙コップ1/3~1/2) 採取する。 24時間 尿,蓄尿 ・24時間の(尿量)と(尿中成分)の検査(定 量検査)に用いられる。 ・水分出納バランスを知る (蓄尿の方法参照) 食後尿 ・(尿糖)測定時の検査(食後1~2時間の 尿) まず少量放尿した後,中間の尿を100~120ml(紙コップ1/3~1/2) 採取する。 中間尿 ・細菌学的検査のうち,精密検査について は(導尿)を行う。 ・上記以外は,尿道・外尿道口付近の常在 菌を流した後の尿を滅菌容器に検査する。 ①手を十分に洗う。 ②外陰部・外尿道口を(消毒綿)で十分に拭く。 ③出はじめの尿を放尿し,途中の尿を滅菌容器に約20~30ml採 取する。 ④ただちに検査室に提出する。 3.尿比重測定 【屈折計の各部の名称】 3.尿比重測定 【手順について】 3.尿比重測定 【注意点】 尿検体がプリズム面全体に広がっていること を確かめる。 明るい方向を向き,接眼鏡をのぞく。 ブルーの境界線が目盛を横切る位置を読み 取る。 ピントが合わない場合は,接眼鏡をまわして 調整する。 4.試験紙による尿検査【手順について】 4.試験紙による尿検査 【注意点①】 有効期限を確認する。 保存方法を守る(水濡れ,熱,直射日光は避 ける,冷蔵庫で保管しない)。→吸湿お知らせ 窓の確認。 検査を行う前に,十分に尿を攪拌する。 試験紙は使用直前に容器から取り出し,容器 は直ちに密栓する。 正確に時間を測りながら判定する。 4.試験紙による尿検査 【注意点②】 判定は明るい昼色光蛍光灯下で行う。 呈色が均一でない場合は,色の濃い部分で 判定する。
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