CAC 中計策定にあたって - 福井県高等学校PTA連合会

北信越地区高等学校PTA連合会 研究大会福井大会
特別分科会:生徒どうしによる「人間力育成」
生徒どうしによる
学び合いをつくる仕掛け
趣旨説明
藤島高校 PTA会長
2010年 7月 9日
揚原安麿
特別分科会設置の趣旨




第1分科会
第2分科会
第3分科会
第4分科会
高校教育とPTA
進路指導とPTA
生徒指導とPTA
家庭教育とPTA
例年、全ての
大会での共通の
テーマ設定
 特別分科会 生徒どうしによる「人間力育成」
– PTAが直接関わるのではない教育のあり方
– タイムリーな今年のテーマ =「人間力」
– 開催地の特色ある企画・地域ならではの情報
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1
生徒どうしによる学び合いの機会づくり
 人間力とは?
– 社会を構成し運営するとともに、自立した一人
の人間として力強く生きていくための総合的な
力(内閣府 人間力戦略研究会) ???
 どうやったら、育ててやれるのか?
– 「人間関係力」「主体性」「人生観」
– 痛い目に遭う、戸惑う、手探りで歩く
– 自分で悩む、立ち直る、自分を発見する
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2
北信越地区高等学校PTA連合会 研究大会
特別分科会:生徒どうしによる人間力育成
生徒どうしによる
学び合いをつくる仕掛け
福井県 高校アンケートから
K.I.T.虎ノ門大学院 教授
2010年 7月 9日
三谷 宏治
アンケートについて
 福井県下の高校*38校を対象
 35校から回答
 実施
 2010年4~5月
* 特殊教育学校を除く
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4
アンケート内容
Ⅰ
人間力向上の促進活動内容
生徒たちの
人間力
Ⅱ
学校の
促進活動
促
進
活
動
内
容
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活
動
の
効
果
拡
阻大
害可
要能
因性
と
5
学び合いの場のタイプ
イベント系(学校祭)(12)
イベント系(実業 他)(10)
啓新
羽水
学校祭(文化祭と体育祭)
学校祭
学校祭
学校祭実行委員会(プレスタッフ)
学校祭における生徒の自主的運営
学校祭
足羽
体育祭の色別応援団
丹南
三国
大野
勝山
藤島
高志
学校祭
文化祭での色別発表会
鯖江
学校祭(文化祭・体育祭)
丹南
敦賀気比 気比校祭(学園祭)
学校祭(合唱コンクール)
三方
道守
卒業制作発表会
武生商業 「武商デパート」
敦賀
「敦高きらめき☆マーケット」 「敦高
きらめき☆地域活性化実行委員会」
地域レストランへ出店とB級グルメ学校編
若狭東
特別授業系(8)
IPT活動
坂井農業 学校農業クラブ活動(全国組織)
福井商業 ワールドユースミーティング
クラス対抗討論会
若狭
金津
心と言葉の教育体験学習
武生池田 地域学(地域に根ざした学習を実施)
課題研究(12分野で個人研究)
武生東
ハンセン病回復者との交流
若狭東
福井南
強歩大会
小浜水産 カッター大会
修学旅行中での福井県PRチラシ配布
福井工大福井
活動
卒業記念のDVDの製作
福井農林 ファームステイ修学旅行
科学技術 修学旅行における班行動
勝山南
場の提供系(1)
藤島
部活動長屋
イベント系(ピア・エデュケーション)(2)
丸岡
大野東
丸岡高校オープンスクール
エイズ・ピア・エデュケーション
部活動系(1)
弓道部、野球部の清掃活動
丹生
その他(1)
小浜水産 アマモ活動「アマモマーメイドプロジェクト」
学級編成型(至民中学)の例を加え、後ほど事例紹介
出所:「人間力育成」についてのアンケート(2010)より三谷分析
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学び合いの場のタイプ
イベント系(学校祭)(12)
イベント系(実業 他)(10)
啓新
羽水
学校祭(文化祭と体育祭)
学校祭
学校祭
学校祭実行委員会(プレスタッフ)
学校祭における生徒の自主的運営
学校祭
足羽
体育祭の色別応援団
丹南
三国
大野
勝山
藤島
高志
学校祭
文化祭での色別発表会
鯖江
学校祭(文化祭・体育祭)
丹南
敦賀気比 気比校祭(学園祭)
学校祭(合唱コンクール)
三方
道守
卒業制作発表会
武生商業 「武商デパート」
敦賀
「敦高きらめき☆マーケット」 「敦高
きらめき☆地域活性化実行委員会」
地域レストランへ出店とB級グルメ学校編
若狭東
特別授業系(8)
IPT活動
坂井農業 学校農業クラブ活動(全国組織)
福井商業 ワールドユースミーティング
クラス対抗討論会
若狭
金津
心と言葉の教育体験学習
武生池田 地域学(地域に根ざした学習を実施)
課題研究(12分野で個人研究)
武生東
ハンセン病回復者との交流
若狭東
福井南
強歩大会
小浜水産 カッター大会
修学旅行中での福井県PRチラシ配布
福井工大福井
活動
卒業記念のDVDの製作
福井農林 ファームステイ修学旅行
科学技術 修学旅行における班行動
勝山南
場の提供系(1)
藤島
部活動長屋
イベント系(ピア・エデュケーション)(2)
丸岡
大野東
丸岡高校オープンスクール
エイズ・ピア・エデュケーション
部活動系(1)
弓道部、野球部の清掃活動
丹生
その他(1)
小浜水産 アマモ活動「アマモマーメイドプロジェクト」
その他の特色ある事例
出所:「人間力育成」についてのアンケート(2010)より三谷分析
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オープン・スクール -丸岡
対象:中3、保護者、教員
分科会(各教室)
・高校生が学校生活を語る
Aグループ:学校生活全般
Bグループ:部活動
(サッカー、新体操、剣道、
吹奏楽、野球)
運営・全体会も生徒主体
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8
エイズ・ピア・エデュケーション -大野東
92年より中高連携の1つとして(対象:
中2)
保健委員と有志が中心となり、中学
生にエイズの基礎知識や性の意思決
定に関することを伝える活動
2006年8月には、タイに出かけてエイ
ズ患者や感染者との交流や、現地の
支援団体の活動を経験
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9
敦高きらめき☆ -敦賀
敦高きらめき☆地域活性化実
行委員会
敦高きらめき☆マーケット
91年より年2回、地元朝市に出
店。
「タンス在庫販売」「オリジナル
商品」「子どもイベント」等
年数回、地域活性化に繋がる活
動を企画・実施
「市内観光案内」「共同でのオリ
ジナル商品開発」「交流事業参
加」等
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10
アマモ マーメイドプロジェクト -小浜水産
05年よりダイビング部の生徒が中
心になりスタート。今は市民・小中
学校と連携
海中での種の採取に始まり、育苗、
定植を続けている。地域への啓蒙
活動も行う
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人間力育成の促進活動は…
(%)
過去比
100
3
80
60
40
20
0
52
必要比
ちょうど
41
48
向上
不足
45
59
3
6
変わらない
53
問: 人間力強化において貴校の促進活動レベルは? (左) 5年前に比べて (右)必要なレベルに対して
出所:「人間力育成」についてのアンケート(2010)より三谷分析
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12
生徒の人間力は…
(%)
100
80
60
過去比
必要比
3
18
ちょうど
向上
42
不足
72
63
低下
0
A群
変わらない
40
20
28
28
37
33
3
B群
9
問: 生徒たちの現状の人間力は? (左) 5年前に比べて (右)必要なレベルに対して
出所:「人間力育成」についてのアンケート(2010)より三谷分析
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学び合いの場は有効か
(%)
70
65
問:(左)人間力が必要レベルにちょうどだと答えた学校 (右)人間力が必要レベルに足りないと答えた学校
出所:「人間力育成」についてのアンケート(2010)より三谷分析
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どういう面で有効?-能力
•一つのことに協力して取り組むことで周りと
の協調性、対人関係を伸ばすのに有効で
ある
•初めて会う人達と心を開いて人間関係を築
いていく能力(コミュニケーション能力)を養
う場として大きな経験をつんでいる
(%)
•第1に自己制御力。それが他者と協力・強
調する力のもと
•活動するためにはお互いが自分を制御し
つつ他と関わらなければならない事を少し
ずつ理解してきている
•マニュアル世代の若者に対して、すべてを
与えてしまわないという場が発想力(創造
力)の向上にもつながると期待する
•「創造力」を活かした商品開発(地元企業と
の共同開発)
注:自由回答より分類
出所:「人間力育成」についてのアンケート(2010)より三谷分析
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どういう面で有効?-メンタル・ケア
•仲間意識が意欲につながる。知らないもの
同志、意見を言い合うことで、相手と相互理
解が得られる
•いじめや不登校問題の解消
•生徒相互による働きかけは、エイズ教育、
ピアエデュケーションで顕著
(%)
•本気で話し合う機会を与えられる事と心の
つながりを確認できる事
•人前のスピーチで、メンタル面が鍛えら
れ、人前あるいは面接時にも物怖じせず
に自己表現が出来る
•学校集団の中での自己の役割把握ができ
るので自己肯定感を高めることができる
•未熟な者同士が形成する集団は心配
•難しい。なれあいになりがち
注:自由回答より分類
出所:「人間力育成」についてのアンケート(2010)より三谷分析
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学び合いの場のタイプ
イベント系(学校祭)(12)
イベント系(実業 他)(10)
啓新
羽水
学校祭(文化祭と体育祭)
学校祭
学校祭
学校祭実行委員会(プレスタッフ)
学校祭における生徒の自主的運営
学校祭
足羽
体育祭の色別応援団
丹南
三国
大野
勝山
藤島
高志
学校祭
文化祭での色別発表会
鯖江
学校祭(文化祭・体育祭)
丹南
敦賀気比 気比校祭(学園祭)
学校祭(合唱コンクール)
三方
道守
卒業制作発表会
武生商業 「武商デパート」
敦賀
「敦高きらめき☆マーケット」 「敦高
きらめき☆地域活性化実行委員会」
地域レストランへ出店とB級グルメ学校編
若狭東
特別授業系(8)
IPT活動
坂井農業 学校農業クラブ活動(全国組織)
福井商業 ワールドユースミーティング
クラス対抗討論会
若狭
金津
心と言葉の教育体験学習
武生池田 地域学(地域に根ざした学習を実施)
課題研究(12分野で個人研究)
武生東
ハンセン病回復者との交流
若狭東
福井南
強歩大会
小浜水産 カッター大会
修学旅行中での福井県PRチラシ配布
福井工大福井
活動
卒業記念のDVDの製作
福井農林 ファームステイ修学旅行
科学技術 修学旅行における班行動
勝山南
場の提供系(1)
藤島
部活動長屋
イベント系(ピア・エデュケーション)(2)
丸岡
大野東
丸岡高校オープンスクール
エイズ・ピア・エデュケーション
部活動系(1)
弓道部、野球部の清掃活動
丹生
その他(1)
小浜水産 アマモ活動「アマモマーメイドプロジェクト」
学級編成型(至民中学)の例を加え、事例紹介
出所:「人間力育成」についてのアンケート(2010)より三谷分析
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事例紹介者
 福井商業高校(今川 佳紀 氏)
 藤島高等学校(青木 建一郎 氏)
 高志高等学校(松村 剛 氏)
 若狭高等学校(松宮 毅 氏)
 至民中学校(福井大学大学院 松木 健一 氏)
質問は「質問票」にご記入
→会場出入口の質問箱に
2008 Koji Mitani All Rights Reserved
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休憩
質問は「質問票」にご記入
→会場出入口の質問箱に
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パネルディスカッション
『生徒どうしによる
学び合いをつくる仕掛け』
~積極的な機会を与え
「人間関係力」「主体性」を育てる~
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Q. 運営のコツ
 特別授業型
 イベント型
 場の提供型
 学級編成型
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Q. 会場から(個別)
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22
Q. 会場から(全体)
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Q. 拡大への課題
56
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何が、問題?
•自由に会話、交流できるオープンスペー
スが教室棟から近くにあると良い
•少人数で活動の場が少ない。普通教室
以外での小教室や空間がオープンな教
室・ホールが必要である
•生徒同士の学び合いのためのプログラ
ムを充分に作れていないが、それは時
間的にも余裕がないからかも
•立場の違いから、取組みに関する意志
統一や意志疎通が容易ではない
•保護者と教員の考え方がうまくかみ
合っていない事があります
•保護者企画の催しが考えられるが、夜
の会合が増えることが予想され、連携
は難しいように思われる
•教員以上に保護者の考え方は様々で、
生徒の学び合いを促進すれば自ずと
生ずる管理責任問題に対する理解が
難しい
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特別分科会 まとめ
 未来に生きる子どもたちには、学力とともに今以上の「人間力」が求められて
いく。その「人間力」形成のために、家庭や教科での取り組みに加え、「生徒
どうしの学び合いの仕組み」が有効と考える。そういった場での真剣なぶつ
かり合いや工夫を通してこそ、真の人間関係構築力やコミュニケーション力、
創造性や自主自立の精神が育まれるからである。この「学び合いの仕組み」
をより拡大・促進していくために、我々は今、最大限の努力を傾けるべきであ
る。
 しかしながらその拡大には多くの障害が存在する。設備の不適合、教員の
負荷、そして保護者の理解・支援不足である。特に保護者の価値観は多種
多様であり、学業への不安や自主的活動の管理責任などは学校側にとって
、促進の大きな壁となっている。
 それらを乗り越えて、「学び合いの仕組み」を拡大・促進するために、我々は
以下のことを提案する。


各PTAメンバーは「生徒どうしの学び合いの仕組み」の先進事例を学び理解する
特に保護者としてその意識をまとめ、学校側に「仕組み」促進の働きかけを行う
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