パネルディスカッション コンシューマへのIPv6導入

パネルディスカッション
コンシューマへのIPv6導入
課題を探る
Global IPv6 Summit in Japan 2001
2001年12月4日
パネリストの紹介
• 端末メーカーサイド
–
–
–
–
伊藤
尾上
田中
永見
公祐様(キヤノン株式会社)
淳様(ソニー株式会社)
章喜様(松下電器産業株式会社)
健一様(株式会社 東芝)
• ISPサイド
– 猪俣 彰浩様(富士通株式会社)
– 山崎 俊之様(NTTコミュニケーションズ株式会社)
• コーディネータ
荻野 司(株式会社インターネット総合研究所/JPNIC)
現在の状況
• IPアドレス試験的割り振り・割り当て
• IPv6プロトコルスタック技術的実験
• IPv6 over IPv4(v4からの移行技術実験)
★インフラサイドから試験サービス
★IPv4の延長・改善
★新たなニーズの開拓(情報家電、etc)
IPv6への期待(1)
• メーカ側
– 通信系インフラのIP化による通信市場への事業領域
拡大
– IP接続対象の増大による組込み型制御機器市場の
拡大
– 市場の拡大:トラフィックの増大・売上増
• ISP/アドミニストレータ側
– IPエンドユーザ増大(IP接続対象の増大・売上増)
– ルーティング技術の継承(最小の移行努力)
• IP制御機器メーカー側
IPv6への期待(2)
• 端末メーカー側(の幻想?)
– プラグ アンド プレイ(IP接続設定フリー)
– なんでも常時接続(機器の状態モニタリング)
• グローバルから個別端末アクセス、パッシブ接続
– 端末間接続をIPで実現(ピアtoピア)
– 個々の機器にアドレスを割り当て、IPアドレスをID的
に利用し、サービスにおける各端末の個別管理
– 機器のネットサービス契約
• 機器毎のIP接続契約の撤廃(ユーザによるISP契約の回避)
• サービス料金にインターネット接続料込み
– 端末の通信アプリ開発の簡易化(IP化)
IPv6普及の技術的課題
1)使いやすさ
-Non-PCのユーザに設定作業の負担をかけないユーザーインターフェース
をどのように考えているのか?
2)ネットワーク
-ISPが中心となって、IPアドレスを割り当ていく方法
-端末機器に固定でIPアドレスを割り当てる
3)DNS
-誰がDNS持つの?設定するの?
-他のメーカとのすり合わせはどうするか?
4)セキュリティ
認証:
-Non-PC端末機のユーザがその端末機の正当な使用者であることをどう
認証するのか?
サポート:
-サービスサポートの体制:キャリア、ISP、機器メーカ、ユーザの関係
議論
• IPv6がコンシュマーへ何を提供するのか?
– 情報家電では?
• 家庭のネットワークは、どうなるのか?
– TV、エアコン、etc
• IPアドレスは誰が配布するのか?
– ISP?それともメーカ?->製造番号=IPアドレス
• 安全性は?
– エアコンを外から制御されてしまう
いままでのISP主導スキーム
バックボーン網
サービス
RIR・NIRアドレス割り振り
地域ISP
地域ISP
アドレス割り振り・割り当て
サービス
ISP
サービス
サービス
ISP
サービス
ユーザアドレス割り当て
ユーザISP契約
(IPアドレス自動割当)
有料サービスのISP代行課金契約
サービス会社との直接契約
サービス
ISP
ISP
今後、この構造が継承できる?
• エンドユーザの端末がパソコンだった
– 今後、ユーザのIP端末が増えたとき、それぞれの端末ごとにサー
ビス契約とISP契約が両方必要になる?
• 携帯電話のインターネット接続契約を考えるとそれは考えにくい(端
末メーカーがサービスプロバイダになるのが自然)
• 契約ISPからのDHCPアドレス割り当てが当たり前
– 接続端末がパソコン
• アドレス割り当てネゴシエーションの機能を入れやすかった。
• 契約先ISPの設定が比較的楽に出来た。
– 国際的に持ち歩けるIP端末(PDA、携帯電話、カメラ)に割り当て
るIPアドレスは?
• 端末からインターネットという接続方向
– 今までは、インターネットに接続したいというニーズ。これからは端
末から接続したいだけではなく、端末に接続したいニーズ。
メーカーの夢見る?ビジネス構造
• 端末へのネットサービスの独自管理・課金
• ISPへ端末のIP接続業務委託&保証
• 例えば、、、(こんなこと出来る?)
ISP
サービスA
Home Sta,
家電C
家電D
ホームユーザ
サービスC
?
サービスD
ISP
サービスB
ISP
パネルディスカッション
コンシューマへのIPv6導入
課題を探る
Global IPv6 Summit in Japan 2001
2001年12月4日