新編日語 第四冊 第12課 擬声語と擬態語 (言葉と表現) 1 いbm: いbm: いbm: 一、擬声語と擬態語 擬声語 【意味】事物の音や人、動物の声などを表す語。 擬音語とも言う。 犬はワンワンと吠えている。 太鼓をどんどんと敲く。 雨がザアザア降っている。 2 いbm: いbm: いbm: 一、擬声語と擬態語 擬態語 【意味】物の状態や身ぶりなどをその感じがよくする ように示す語。 田舎道をてくてく歩いて学校へ通った。 太陽の光がさんさんと降りそそぐ。 雨がしとしと降る。 3 音声形態の規則: 重なり語形 ア、二拍音の重なり: きらきら、くるくる、ざあざあ、 どんどん、すたすた、ピカピカ、 にこにこ、ぺらぺら、すべすべ、 ずぶずぶ、ざらざら、こわごわ イ、似ている音の重なり: あたふた、てきぱき、じたばた ウ、まったく似ていない: がたぴし、すたこら、そそくさ 4 語尾は「ん」「り」「つ」がつくもの: ア、「ん」 ぺたんと、しいんと、きちんと、 ちゃんと、かちんと のんびり イ、「り」 あっさり、さっぱり、ぐっすり、 すっきり、こっそり、うっかり、 じっくり、どっしり、そっくり 5 ウ 「っ」がつくもの 一拍音.二拍音+促音の形: さっと、すっと、ふっと、 かっと、ぱっと、ぞっと、 ぴかっと、くすっと、どさっと、 からっと、きらっと、かちっと、 6 ころっと転がる。 (転がりかけること) ころんと転がった。 (弾んで転がること) ころりと転がった。 (転がってとまること) ころころと転がった。 (連続して転がること) ころんころんと転がった。 (弾みをもって勢いよく転がること) 7 ころりころりと転がった。 (転がってはとまり、転がってはとまること) ころりんこ転がった。 (一度転がりはしたが、最後に安定してとまって二度と転がり そうもないこと) 8 清音と濁音による意味上の違い 北風がひゅうひゅう吹いている。 ぴゅうぴゅう吹いている。 びゅうびゅう吹いている。 ドアをとんとんとたたく。 どんどんとたたく。 風車がくるくると回っている。 池の周りをぐるぐると回る。 ぐるりとひとまわり見回した。 9 水滴がぽたぽたと滴る。 水がぼたぼたと滴る。 水がぽたりぽたりと滴る。 水がぽたりっと滴る。 3、擬声語と擬態語はほとんど日本産 ①外来語 時計がチクタク時を刻んでいる。 山道はジグザグになって頂上まで延びている。 10 ②漢語 昏々(こんこん)と眠る。 滾々(こんこん)と水が湧き出る。 太陽の光が燦燦(さんさん)と降り注ぐ。 11 がメーメーと鳴く。 が池でガーガー鳴いている。 がコケコッコと鳴いて朝を告げる。 12 ピヨピヨと鳴きながら、 待っている。 が餌をやるのを がカーカーと鳴いて飛んでいる。 13 が と鳴きながら、豆を食べている。 が牧場で の仲間が が天井で と鳴いている。 鳴いて呼んでいる。 と一晩中うるさかった。 14 餌を持っていくと、 がぶうぶう 鳴きながら寄ってきた。 遠くの田んぼから のけろけろ 鳴く声が聞こえる。 15 連日30度を越す残暑の中で、 に 鳴いている。 が花のまわりを が耳もとで だけが元気 飛んでいる。 いう。 16 が と嘶く。 17 二、腕 【意味】 人間の肩から手首までの部分。ひじから上を二の腕 と言う。かいな。 腕前。技量。 腕力。力。 椅子や建物などの力をささえるために横に突き出た 部分。腕木。 18 「腕」に関する慣用表現 腕一本 腕一本で億万長者にのし上がった 腕がある 腕がいい 腕が利く 腕を買う 19 腕がさえる。 腕が立つ。 腕が鳴る。 腕が鈍る。 腕に覚えがある。 腕によりをかける。 腕を上げる。 腕が上がる。 腕を貸す。 腕を競う。 20 腕を組む。 腕を比べる。 腕をこまねく(袖手旁观)。 腕をさする。 腕を試す。 腕が鳴る 腕を鳴らす。 腕を揮う。 腕を磨く。 腕を見せる。 21 これこそめったにないチャンスだから、大いに 腕を揮わなくちゃと思いました。 北京と上海は日本の相撲力士たちの腕の見せ所 になっている。 夕暮れのせまった公園を、若い男女が腕を組ん で歩いていた。 腕に覚えがある者数十人ぐらいが全国各地から 集まってきて碁の試合を行った。 22 三、様子 【意味】 ①物事の状態、有様。 ②なりふり、姿かたち、容姿。 ③わけ、事情、仔細、理由。 ④気配。そぶり。 今朝から病人の様子がおかしい。 23 会社勤めらしい様子の女性が立っていた。 いかにも様子ありげにうなずく。 彼はそれを聞くと、驚いた様子をした。 待っていたが、彼が帰ってきそうな様子もなかっ た。 隣のおじいさんは三日間も顔を見せていないから、 何かあったのかちょっと様子を見てきなさい。 24 四、動詞連用形+たまえ 【意味】男性が同輩または同輩以下の人に対して親 しみの気持をこめる形の命令。 時々遊びに来たまえ。 公園へ行って散歩したまえ。 もう用意してあるなら、読みたまえ。 はやく行きたまえ。 25 クイズ 「くたばってしまえ」という言葉で名前をつける人 はいます。それは誰でしょうか。 「落ちる人が死んでから乗ってください」は仙台方 言ですが、標準語ではどういう意味ですか。 26 二葉亭四迷 降りる人が住んでから乗ってください 27 五、接尾語「~同士」 【意味】お互いにある共通の関係にある人。 気楽な友達同士なら「すわれよ」だけでもいい。 男同士のことではから、お前は黙りなさい。 28 先月李さんが引っ越してきて、私と隣り同士に なりました。 親同士 子ども同士 恋人同士 弱い者同士 敵同士 29 六、「気」 【意味】 「気」は空気、大気、いき、香り、風味、気分、度量、 気質、心、精神、精神状態、関心などいろいろな意味 がある。 そんなつまらないことには一向気が乗らない。 気を変えてやり直す。 ちょっとしたミスで会社に大きな損失をもたらし たので、彼は気が重く、夜も眠れませんでした。 何でも自分でしなければ気がすまない。 30 試験が済んで気が軽くなる。 気が詰まるような部屋。 彼女はとても親切で、細かいことまでいろいろと 気を使ってくれた。 一度ぐらい失敗したからといって気を落とすこ とはない。 だんだん気が乗ってきた。 こんな暑さでは誰も仕事をする気になれない。 31 ここは居心地がいいので帰る気が起こらない。 大いにやってみる気がある。 子供が早く帰ってこないかと気をもんでいる。 気のいい娘。 気が合う(会わない)。 気が強い(弱い)。 気が短い(長い)。 32 七、ひょっとしたら~かもしれない 【意味】推量を表す。「その可能性がある」と いう意味。「に違いない」や「だろう」と比べて可 能性の度合いが低く、そうではない可能性もあ るという気持を表す。 ひょっとしたら、相手にその気がないかもしれ ない。 ひょっとしたら、彼の箱にも土産がぎっしりと 詰まっているかもしれないよ。 33 交渉相手が依然として強気の姿勢をくずさないと 言うことは、もしかすると、何か強力な材料を 持っているのかもしれない。 もしかしたら、青木さんは彼の住所を知っている かもしれない。 34 八、接頭語「ばか」 【意味】程度のはなはだしいこと。 あの子はばか正直なところがあるから、そのことを 全部言い聞かせるわけには行きません。 こんなばか丁寧な言い方はしたことがない。 彼はばか力がある。 彼は酔うと馬鹿騒ぎをする。 35 馬鹿馬鹿しい 馬鹿くさい 馬鹿らしい 馬鹿面 馬鹿値 馬鹿呼ばわり 36
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