Mastery for Service

キャリア・デザイン論
第12回講義(2009.07.02)
 キャリア・デザインの目的
*社会的使命感と個人の欲望
*ノブレス・オブリッジとノーブル・スタボネス
 キャリア・デザインの背景
*企業の経営理念と設立趣意
*雇用システムと人事政策の変遷
*勤労観と行動理念
 キャリア・デザインの実際
*自己分析と自己表現
 演習(宿題)
大学中、大学卒業~30歳、 30歳~40歳、40歳~50歳、
50歳以降に分けて、キャリアをデザインしなさい。
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関西学院大学
Career Design & Dreams
Drive your dreams
TOYOTA
The Power of Dreams
HONDA
Mastery for Service
Digital Dream Kids
do
you
dream
in
Sony?
KWANSEI GAKUIN
Mastery for Digital Service
Mastery for Service
Kwansei Gakuin
Mastery for Service
関西学院大学
何のためのキャリア・デザインか!
 より良いキャリア形成
*夢の実現
*自己の実現(自己像)
*自由の獲得
夢?
自己?
自由?
 チャンスにおけるキャリアのステップ・アップ(成長)
*キャリア競争力の獲得
*ライフ・ワークの遂行と実現
 社会に寄与する力の獲得
*使命感と持続力の獲得
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関西学院大学
Career Design & Core Competence
キャリア開発
自律したキャリア
競争力の構築
自律したキャリア・デザイン
自己の価値観
自律した思想・思考
企業の方針
友人の
アドバイス
メディアの情報
社会的慣習
従属したキャリア・形成
親族のアドバイス
Mastery for Service
Core Competence
自己の倫理観
自己の価値観
関西学院大学
キャリア・デザインの目的
-輝く個人と尊敬される社会-
社会的使命感と個人の欲望の達成
「輝く個人」の集まりが「尊敬される社会」を創る
世界に輝く、世界が活躍の場 ⇔ 世界は競争社会
ノブレス・オブリッジとノーブル・スタボネス
noblesse oblige & NOBLE STUBBORNNESS
高い志と具体的な目標
信頼される個人と尊敬される企業と社会
自律する個人と尊厳ある企業の行動
多様化する学生のニーズと企業・社会への対応
自由でオープンな社会で競争力の獲得
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関西学院大学
キャリア・デザインと生活環境
-環境に生かされる-
自分の属する組織を好きになること
プロテスト意識を持つこと
個人-Give & Take -環境
あなたと学校
私学(関西学院)の持つ思想を学ぶ
私学(関西学院)と共に成長する
世界に通用する思想
企業と参画意識
設立趣意に賛同できる企業を選ぶ
その企業の設立趣意を理解し、行動する
社会への寄与
社会のニーズを取り込んだ「仕事」を通して、社会に寄与
Mastery for Service
関西学院大学
「キャリア・デザイン」の背景(1)
-日本選手権からワールド・カップへ-
21世紀の世界と日本
キー・ワードは「グローバリゼイション」と「フロンティア」
世界の「社会」「システム」「科学」「技術」の
「先端」を開拓すること
「先端」= 「フロンティア」 =「辺境」
「辺境」 =「全く新奇・新規なもの」
「変化」する社会と産業
≠「中央」
理想的な社会像を追い求めよう
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関西学院大学
「キャリア・デザイン」の背景(2)
-日本選手権からワールド・カップへ-
社会のニーズとその変遷
関西・国内大会から世界大会へ(大競争時代)
「参加」ではなく、「優勝」することしか意義のない時代
全ての競争はITによる世界大会
「多数の小さな成功」から「少数の特大の成功」へ
「協調」・「秩序」指向から「オリジナリティ」指向へ
理想的な社会像を追い求めよう
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関西学院大学
企業の経営理念(1)
-東京通信工業(株)設立趣意書(1946年)-
SONY
会社設立ノ目的
「技術する喜びを感じ、社会的使命を自覚し、
思い切り働ける安定した職場の創造」
社会的使命の自覚
「自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」
変える事・変わる事の自由
<朝令暮改>を<善>とする社風
文化向上に対する技術面、生産面の活発な活動
産業界初の文化勲章の受章
国民科学知識の実際的啓蒙活動
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関西学院大学
企業の経営理念(2)
-東京通信工業(株)設立趣意書(1946年)-
経営方針
「不当なる儲け主義を廃し、規模の大を追わず」
「他社の追従を絶対に許さざる境地に独自なる製品化を行う」
技術のプロテスタント、新市場の創造
「一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置く」
学歴無用、実力主義
SONY
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関西学院大学
雇用システムと人事政策の変化(1)
情報化社会における雇用システム
終身雇用制度の崩壊
大競争下における組織崩壊の時代
少強多弱時代の雇用制度
人事政策の変化
「自己責任」の徹底=「職業選択の自由」の逆徹底
外国人労働者の問題
組織を離れても活躍できる能力の評価
=マーケット・ヴァリューの評価
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関西学院大学
雇用システムと人事政策の変化(2)
学歴無用論
⇔
学力有用論へ
総合的人間力の時代
総合的人間力を基礎にした専門能力主義の時代へ
体育会系人間力
⇒
専門能力+体育会系人間力
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関西学院大学
労働観と職業倫理(1)
-ルールとモラル-
勤労感とモラル
自分は
社会や会社が自分に期待していることをしているか?
自分の行動は
関係する人すべてにとってフェアーであるか?
自分自身の行動は、
自分自身の倫理的行動基準に合致しているか?
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関西学院大学
労働観と職業倫理(2)
-ルールとモラル-
アメリカによ
る
社会システム
-WASP-
資本主義経済とプロテスタンティズム
プロテスタンティズムの経済合理性
・富の獲得の是認
⇔
貧富の差は神が定めた
人は神のために働き、富の形成に励むべき
・自助努力の奨励
⇔
神の無謬性
神に与えられた才能の発揮が義務
・労働倫理の強調
⇔
労働は神が人間に与えた罪
社会的身分に相応する労働義務を果たすべき
参考文献:五十嵐俊子他著、「尊厳なき企業の崩壊」(PHP研究所、1993)
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関西学院大学
キャリア・デザインの実際(Ⅰ)
-課題-
課題
各人のキャリアをデザインしなさい
「ご自分の一生を大学在籍中、大学卒業~30歳、
30歳~40歳、40歳~60歳、60歳以降の5段階に分けて
キャリアをデザインし、A4用紙(1枚)にまとめなさい。」
継続と工夫
キャリア・デザインは継続し、毎年・元旦に見直すこと
キャリア・デザイン・シートに工夫をすること
慣れた段階で、キャリア・デザインに独自性をもたせる
「5段階」の分け方は各自で決めてもよい
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関西学院大学
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関西学院大学
キャリア・デザインの実際(Ⅱ)
-自己分析(Ⅰ)-
自己の分析=自分をみつめる
過去の自己と現在の自己 ⇔ 自己の成長過程の検証
何を考え、何をしてきたか!
今、何ができるか!今、何をしたいか!
あなたのセールス・ポイントは何か!
人と違うところがあるか! No.1&Only1の存在
<得意な>、<好きな>学問と技術
論理、数学、科学
⇔
特許、弁理士
No.1、Only1になれる可能性のある分野
自己の性格分析
性急型 vs ジックリ型 変化創造型 vs 変化対応型
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関西学院大学
キャリア・デザインの実際(Ⅲ)
-自己分析(Ⅱ)-
あなたの競争力の源泉は何ですか?
コア・コンピタンス(Core Competence)
キャリア・デザイン:
これまでのコア・コンピタンスを生かし、
これからのコア・コンピタンスを創る過程
キャリア・コンピテンシー:
キャリア・デザインを持続し得る能力
*自己のキャリア設計に対する価値観の力
*キャリア形成し続ける動機付けの力
*自己のキャリアを主体的に選択できる主体的な力
*組織を離れても活躍できる幅な広い力
*チャンスを生かす実践力・判断力・構想力
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関西学院大学
キャリア・デザインの実際(Ⅳ)
-環境分析-
世界・社会・産業・経済の動向の認識
自分がNo.1を目指す分野の現状分析
学内No.1、会社No.1、関西No.1、日本No.1、世界No.1の状況
世界No.1の現状
インターネット、情報技術の活用
世界No.1の中に身を置くことが重要
今は、世界のリーダであるアメリカ社会の動向を経験する事
「情報分野」では、MIT・スタンフォード
「守破離」の実践
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関西学院大学
キャリア・デザインの実際(Ⅴ)
-自己将来像の形成-
「自己の将来像」と達成方法
*「将来の自己像」の形成とイメージ
・将来の自分はどのような姿でありたいか!
・何をしていたいか!
・将来のセールス・ポイントは何か!
* 「将来の自己像」の変化と成長
・「いつ」に「どのよう」でありたいか!
理想像を追い求めよう!!
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関西学院大学
キャリア・デザインの実際(Ⅵ)
-自己将来像の形成-
窓際に強い人間であれ!
*ポジティブ・スパイラル時の将来像
・良いことは長くは続かない
=「窓際族」は一夜にしてやってくる
*ネガイティブ・スパイラルからの脱却
・「窓際族」でその人の真価が決まる=「窓際」の活用
・「窓際族」になることを前提したキャリア・デザイン
・ 悪いことは長くは続かない
=成功は一夜にして成ることはない
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関西学院大学
キャリア・デザインの実際(Ⅶ)
ー具体的目標と投資項目ー
「5段階」における具体的な目標の設定
50年後の自己像と各段階における自己像を求める
マイル・ストーンを置き、フラッグを上げること
投資項目の設定
目標達成のために「何」に投資(時間x資金)をするか?
<同僚・阿部譲二氏(George Abe)>のこと
「私は今日まで、自分に投資してきました」
特定能力の徹底的な切磋琢磨
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関西学院大学
キャリア・デザインの実際(Ⅷ)
ー具体的目標と投資項目ー
プロへの道 : A Road to the Professional
No.1、Only1になれる可能性のある分野への徹底投資
「特別な能力、特定目標に、継続して1万時間を投資」する事
毎日3時間 10年間
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関西学院大学