工学教育プログラム基準強化活動 (第5報) ー事例報告:東工大達成度判定調査ー 中山実、伊能教夫、小林彬、 水本哲弥、竹内徹、扇澤敏明 (東京工業大学) 背 景 • 工学教育プログラム基準検討委員会 – 競争力ある人材育成の教育プログラム – 求められる能力に対する達成度の調査 – 「人間力」と「専門力」で調査 • 東工大での卒研生調査 – 工学部4年の卒業研究生全員を対象に実施 – 2000年度より毎年2〜3月に実施 – 学部教育全体の評価、達成度評価として実施 調査の目的 • 求められる能力の達成度を調べ、 問題点を明らかにする – 求められる能力 • 専門力:各専門分野における知識 • 人間力:問題の発見と解決に関する能力 – 評価時点:工学系学部4年生(卒業時点) – 東工大における結果を検討する 「人間力」について • 4分野の質問項目で調査 – 学習目標について 入学時の目標達成など – 学習達成度・理解度・満足度について 基礎学力の達成度などの自己評価 – 学生自身の意識について 講義の難易度や全体的な理解度など – 質問項目全般に関する自由記述 • 65項目の設問で選択肢を選択回答、1項目の 自由記述 調査方法(8大学とも共通) 質問項目:66項目 調査対象:8大学工学系学部の全学科4年生 調査期間:2004年2月5日〜3月末日 調査方法:Webによる任意回答入力 回答制限:8大学のドメインからの回答に制限 有効回答数:2084(8大学合計) 東工大での回答状況 • 有効回答数:327 • 回答率:34.1% – これまでの卒研生調査の回答率:50%以上 – 任意回答のため回答率が低下 大学での学習目標の達成 工学部・各学科の教育目標 「数学基礎」の重要度と理解度 「人間力」の重要度について 「大変重要である」、「重要である」の合計 「人間力」の自己評価 「そう思う」「いくらかそう思う」の合計 重要度-自己評価の結果 「人間力」を磨く学習活動 「問題解決能力」での結果 学部学習での満足度 大学へのプライドと自己評価 ま と め • • • • • 「人間力」調査の東工大での結果を検討 各項目の重要度は、学生は高く認識 達成度の自己評価は6割程度 英語、異文化適応力の達成度が低い 「人間力」:卒業研究、実験、 クラブ活動、アルバイトで育成 • 学生の満足度は70%程度 • 大学のプライドに見合う実力を持つ学生: 43.5%
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