旧classAアドレス割り当ての動向 JANOG0 プレゼンテーション 前村 昌紀 NEC/C&Cインターネットサービスmesh [email protected] 目次 • なぜ今旧classAアドレスが脚光を浴びるのか? • Net39実験 • Ripe-155 • APNIC/JPNICの対応状況 • 考察 JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 2 なぜ今旧classAアドレスが脚光 を浴びるのか? • クラスレス割当がクラスフルな実装に及ぼす影響 が小さいと考えたため旧classC領域を利用した。 – Natural masked networkの他人領域が一番小さい。 • 旧classCアドレスの枯渇 • 割り当て済み192/8--211/8 60%割り当て済み • 残り…212/8--223/8 /8 11個分 • 旧classAアドレス領域は広い! • 64/8以降のIANA予約領域…/8 64個分 • →全IPv4アドレススペースの28%!! JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 3 Net39実験 • 1995年、ISPレベルでclassAアドレスを分散利用す る実験を行った。 – RFC1797: Class A Subnet Experiment – RFC1879: Class A Subnet Experiment Results and Recommendations – RFC2036: Observations on the use of Components of the Class A Address Space within the Internet JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 4 Net39実験(2/5) RFC1797 --- • RFC1797--net39実験要領を定義-- by IANA – 1995年5月1日から同12月1日まで – Case1: 第2オクテットの先頭==0 39.0/9 • IPアドレスの第2,第3オクテットでAS番号を表現 • ex.: 2518==0x09d6 → 39.9.214/24 – Case2: 第2オクテットの先頭==1 39.128/9 • IANAが割り当てる(AS番号未割当でも参加できる) – 39.in-addr.arpaはIANAに委譲,ISIにて管理 JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 5 Net39実験(3/5) RFC1879 --- • RFC1879--net39実験の総括-- by B.Manning • 結局case1だけ • Finger, HTTP, Telnet, FTP server/client, Gopher, kerberos, lpr, X(!), DNS • more than 200M DNS queries in the last 38 days » Paul A. Vixie – classA分散割当の条件 • 単一ISPに対する単一接続 or classless IGP JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 6 Net39実験(4/5) RFC1879(cont.) --- • 問題点と解決 – RIPE181で、任意長のprefixの登録ができない場合が あった • ま、やるとなったら 改造せにゃならんね。 – Ciscoではno ip source-route を書いたらtracerouteがで きなくなる • ま、書かんけりゃいいっちゃろ。 – Ciscoではip classless必須,古いIOSならBGPでちょっとテ クニックを駆使する必要がある。 • 結論 – 成功!classA分割割当どんと来い!! JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 7 Net39実験(5/5) RFC2036 --- • RFC2036---by G. Huston, Telestra Internet – classAサブネット利用の条件を考察,提示 • ISPはclassless IGP(CIDP)を利用しなさい!! • Classful IGPを使っていても、Single-homedでsubnet default routeを使えば大丈夫 • どこにもつなげなけりゃ大丈夫!!(あほか) JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 8 Ripe-155 Temporary Special Guidelines for Allocation and Assignment of former class A addresses • RIPE NCCが提案する(実際には実施中)旧classA アドレス割当/割付臨時規則 • ripe-140による正規手順に追加してパイロットプロ ジェクト的に適用 • 1997年4月から1997年12月末までの時限規則 – 12月末までには正規手順に組み込まれる見通し JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 9 Ripe-155(2/4) • Special Allocation Rules – LIR(Local IR)は現在の割当済みのCIDRブロック(an allocation)に加えて旧classA領域から同じ大きさの CIDRブロックの割当を受けることができる – 一旦旧classAから割当を受けたら次は旧classAから – 続行不可能と判断したら旧classA領域の全返却が可 能 JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 10 Ripe-155(3/4) • Special Assignment Guidelines – ripe-140に基づいた割付を受けた組織は、利用計画 文書(ripe-141フォーム)がなくても旧classA領域から のアドレス割付を別途受けることができる。 – 実験割付は既割付の総計及び/19を越えない範囲 – 6ヶ月間及び1997年末を越えない時限割付 – 正規割付ルールへの移行,利用計画文書提出,利用 率適合を条件に正規割付化が可能 – 実験割付もデータベースには登録。 – LIRにはコンサル奨励 JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 11 Ripe-155(4/4) • 現況 – 62/8をIANAから割り当てられている – 既に実際に利用されている。 – BGPテーブルでは30エントリくらい観測 JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 12 APNICの対応状況 • 61/8をIANAから割当済み • 1997年6月のAPNICミーティングで実験実施を採択 • 具体的な状況…見えない。早くて年末か? JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 13 JPNICの対応状況 • 動向調査,検討を開始 – ripe-155翻訳完了 – JPNIC通信(INTERNET Magazine)に動向記事を掲載 – 率先してAPNICに提案活動をやる? • 具体的実行方法の模索 JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 14 考察 • 本当に大丈夫?? – ほとんど問題ないだろうけど、やっぱり古いネットワー クは怖い(問題が起こったときが面倒くさい)。 学術系 は特に手を出さない?? • 本格的に旧classA割当が始まったら。。 →classAが大丈夫ならclassBだって大丈夫じゃん →classA,classBアドレスの再利用が可能になる →さぁ、そろそろ返してもらおうか →classB×9を中で使っている某電機メーカ震撼! JANOG0--旧classAアドレス割り当ての動向 [email protected] 97/07/25 15 ご静聴ありがとうございました。 JANOG0 プレゼンテーション:旧classAアドレス割り当ての動向 前村 昌紀 [email protected] NEC/C&Cインターネットサービスmesh
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