海峡をつなぐ“未来の伝統” 海峡をつなぐ“未来の伝統” 文化交流促進協議会 設立準備会 活動の趣旨 伝統とは 本来、先達の知恵・技術・価値観を、今の時代に則して 自分なりに再解釈した上で、自らの価値観を組み込み、未来(次世代)にリ レーしていくものであり、“新しい創造”が不可欠なもの。 映画『海峡をつなぐ光』は、日韓両国の職人によって1,000年を超えて復 元・創出された伝統工芸品に関心を持った少女が、職人の心に触れ、自分 と伝統のルーツを見出し、これから自らが担う日韓の創造的な関係に思い 馳せる内容である。 本プロジェクトは、この映画公開をきっかけに日韓の伝統工芸職人と 映画ファン・工芸品ユーザーが一体となり、両国間のより一層強固な文化交 流を促進・発展させ、アジア圏域の文化的創造活動を実践し、世界に発信 する日韓イニシアチブの担い手を育成することを趣旨とする。 1 地域文化 自然 祭り 生活スタイル 食 芸能 伝統工芸 映像・ツアー 他各種メディア・コミュニケーションツール 一般消費者・潜在旅行者 参考図 伝統工芸を地域文化を伝えるメディアとして活用するイメージ 活動の構成 各種調査 日韓両国間の文化交流の促進に資する資源素材の発掘・ 収集 啓発活動 参画主体の発掘/活動方針の検討・共有 一般人/マスコミに向けた活動のPR・ニーズ発掘 シンポ・フォーラム・ワークショップの開催 企画開発 素材の資源化・ストーリー構築 事業計画の検討・策定 広報・営業 行政関係機関等へのPR活動、民間企業への事業の 共同実施/協賛等の営業 実践支援 企画事業の実施に係る事務局運営・連絡調整 3 実践活動のイメージ① 日韓文化交流の 広域観光ルート 造成・販売 韓日メディアと連携 玉虫・漆・彫金等の 工芸品開発・販売 地元企業の活性化 職人・産業観光 4 実践活動のイメージ② 《啓発活動例》 工芸品展示会の開催とシンポジウムの開催 1)「現代に蘇る名工の技」展示会の開催 目的:映画『海峡をつなぐ光』に登場する工芸品と、その復元に尽力した 職人の技と想いを広く世間にPR 内容:映画に関連する「玉虫厨子」と「玉虫馬具」の実物及び職人のそ の他作品の展示(協力:輪島市、韓国蔚山市、地元の漆器組合) 場所:高山市 期間:1~2週間程度 時期:H23.6月 2)シンポジウム「(仮)日韓の伝統工芸と文化交流、未来の伝統」 目的:日韓文化交流の促進に向け、両国の職人の想い・ユーザーの願 いを新しい工芸品として具体化する実践のあり方の検討 内容:普段づかいの比較的安価な工芸品を開発・普及させる検討する フォーラムを開催。ユーザーからの商品化アイディアコンテストも 併催。日韓ものづくり大賞(伝統技術を生かした)の実施提案 場所:高山市 時期:H23.6月 フォーラム後に商品開発・テスト販売等を実践 5 実践活動のイメージ③ 《実践活動例》 「工芸体験の旅」モデルツアーの企画開発 1)関連する観光資源(事物・ガイド)の発掘・育成 目的:工芸品の購買、及び職人との交流が可能な文化体験ツアーの造 成に必要な観光アイテムの開発とガイド育成を行う 内容:ガイド内容の検討やガイド技術の習得に向けたワークショップ・研 修会を開催する。 場所:高山市 期間:2~3回程度(各半日) 時期:H23.5~9月 2)旅行商品の造成とモニターツアーの実施 目的:モデル的なツアーコースの商品力等を検証し、また関係者の実地 研修を行う。 内容:映画鑑賞者等を対象としたモニターツアーを企画し、旅行会社等 の協力を得て試行実験を行う。 時期:H23.10~11月 《想定コース》 ルート1:韓国⇒富山空港⇒輪島市⇒高山市⇒藤枝市⇒静岡空港⇒韓国 ルート2:韓国⇒富山空港⇒輪島市⇒高山市⇒岡山市⇒鳥取空港⇒韓国 6 想定されるハードル • • • • • • 活動の意義・内容に関する周知・PR 活動資金の確保 人材育成事業における教育機関等との連携 重要文化財の調査等に係る許可・承認 文化的に関係の深い地域(例:朝鮮通信使)との連携 韓国旅行会社との連携 7
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