Linux インストール のための基礎知識 物理実験 I 情報実験第9回 Modified 2005/12/2 徳永 義哉 Original 2003/12/12 中神 雄一 目次 マルチブートする パーティション ファイルシステム OSの起動 Debian GNU/Linux マルチブート 複数のOSを起動できるようにすること 今回はWindowsとLinux 2つのOSの場合はデュアルブートとも言う マルチブートするには何が必要なのか? ハードディスク Windows用領域 Linux用領域 パーティション ハードディスクを論理的に分割した領域 <利点> 一台のハードディスクに異なるファイルシステム (後述)を導入できる ⇒ 複数の OS をインストールできる ディスクの障害をパーティション内に留められる ⇒ 復旧もパーティション単位でできる パーティションの種類 • 基本パーティションは最大 4 個まで H D M B R 基本 基本 基本 基本 • 5 個以上にするには 拡張パーティション+論理パーティションで H D M B 基本 R 拡張パーティション 基本 基本 論 理 論 理 論 理 論 理 論 理 パーティションの種類 基本(プライマリ)パーティション 拡張パーティション MBRのパーティションテーブルに記載されるパーティショ ン 4つまで作成できる(拡張パーティションを含む) MBRについては後述 論理パーティションの入れ物 論理パーティション 拡張パーティション内に無制限に作成可能 Windowsでは「ドライブ」と認識される 用途別パーティションの呼び名 スワップ・パーティション ルート・パーティション ハードディスクをメモリとして使う(仮想メモリ)ために使 用されるパーティション UNIXで、ルート・ディレクトリを納めたパーティション アクティブパーティション OSを起動できる状態になっているパーティション パーティションを操作する パーティションを作成することを「パーティショ ンを切る」という 専用のツールが必要 例 cfdisk, Partition Magic, GNU Parted 一般にパーティションを変更すると過去の データは読めなくなる データの損失に注意! OSインストールへの道は続く パーティションを切るだけではOSはインス トールできない この後にOSを認識させるためにフォーマット (初期化)をする必要がある そこでファイルシステムというものを設定する ファイルシステムとは? ハードディスク上のデータをどのように記録・ 管理するかを定めたもの パーティション毎に設定できる フォーマット(初期化)によって作成 ディスク内に管理のための領域を確保 ファイルシステムの種類 Windows: FAT16, FAT32, NTFS Macintosh: HFS, HFS+ Linux: Ext3,Ext2, Reiser-FS CD-ROM: CDFS ISO9660 DVD: UDF2.5 ファイルシステムによる違い パーティションやファイルの最大容量 ファイル名の最大文字数 OSを起動する OSをインストールしたら起動したい 電源を入れてからOSが起動する までには様々な働きがある 電源を入れてまず起動するのはBIOS 次は… MBR(マスターブートレコード) 起動時にBIOSによって最初に読み込まれる ハードディスクの先頭に置かれている領域 ここ M B R パーティション1 Windows NTFS パーティション2 Linux Ext3 MBR(マスターブートレコード) MBRの中身 ブートローダ パーティションテーブル それぞれの役割 ブートローダ 起動するOSが入っているパーティションの先頭にあ るカーネルローダを読み込み、メモリへ転送する 今回はGRUBというブートローダをインストールする パーティションテーブル パーティションの情報を記録したもの OS 起動までの流れ BIOS 1. ブートローダ MBR カーネルローダ 2. パーティション 3. カーネルローダ 起動するOSが入っている パーティション 4. BIOSがMBR 読み込 み ブートローダがカーネ ルローダを展開 カーネルローダがOS を呼び出す OS 起動 ※ その他の起動法もあります Debian GNU/Linux とは Linux ディストリビューションのひとつ ディストリビューションとは Linuxカーネルとその上で動作するソフトウェ アのパッケージ 例 Red Hat Linux, Vine Linux 等 今回はVer. ルする 3.1 「Sarge」をインストー Debian GNU/Linux の特徴 すべてがフリー オープンソース ソースコードが公開されている ボランティアベースでつくっている 多言語に対応 日本語関係はDebian JP Projectによる 豊富なパッケージ(約16000) パッケージ管理システムが強力 参考 武藤健志 著 「Debian GNU/Linux 徹底入門」 第3版 翔泳社 2005年 参考にすべきサイト Debian ユニバーサルオペレーティングシステム http://www.debian.org/ Debian JP Project http://www.debian.or.jp/
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