インターネットの進化と可能性 第11回 「映画を超える」 2001年度 春学期 村井純とイケてる仲間たち♪ OHP 編集: egichan, ks91, chika 今週の授業ログ担当 各キャンパスで 1名ずつ やりたい人は手を挙げて バックアップは万全、遠慮せずに議論にも参加しよ う! 本日出題する課題は免除となります もちろん、提出してもOKです ログには、「主要なイベントの時刻」と「各自の所 感」を入れてください 課題11. 映画を超える SONY のハンディカムのキャッチコピーに、「あ なたの撮った映像が、世の中みんなのエンター テインメントになる」というものがあります。本当 にそうなるためには、どのようなメカニズムが必 要でしょうか。 世界がその映像の存在を知るには? 世界がその映像の価値を認めるには? ビジネスモデルは? などのことを考えてみてください (800字以内)。 提出状況と気づいたこと 132人中 30人が提出 7/02 現在 映像をどう検索、発見、評価していくかが課題。 ポータルサイト構築 映像検索のメカニズム、見た人からのフィードバックをどう するか マッチングとランキング 今週の表彰台 西村 祐貴さん 「web 日記を参考にすべ き」 大前 寛子さん 「若手監督紹介業」 原 亨 さん 「映画の評価と評価者のカ テゴライズ」 尾関 光司さん 「さんまのスーパーからくり TV」 倉部 史記さん 「GeoCities」 櫻田 剛史さん 「口コミから映画を超える価 値へ」 映画を超える 発表はこの 3人 大前 寛子さん (KBS) 櫻田 剛史さん (SFC) 高久 宗史さん(SFC) 割り込みは IRC で。 IRCでも質問を受け付けています。 チャンネルは #soi 大前寛子さん 若手監督紹介業 理工学研究科 開放環境専攻 修士1年 大前 寛子 自分の映像を世の中に知ってもらうには 現状では… 自分のHPにアップする 検索エンジンに登録しまくる 他の人のHPで宣伝する 映画監督やカメラマンの卵は自分を売り込 みたい 映画制作会社は有能な人材が欲しい 有能な人材をプロモートするビジネス 映像を売り込みたい人に登録してもらう ↓ 映像をHPにアップ ↓ 映画制作会社は映像を見て、有能な人材を引き抜く 一般の人から投票できるようにすれば、話題とな るのでは? ビジネスを実現させる上での問題点 権利の問題 映像の著作権 映像配信の権利など このコンテンツの知名度を上げることがそ もそも大変? 登録希望者が殺到したら? 初めは口コミから、最後には映画を超えた価 値へ 政策・メディア研究科 修士1年 櫻田剛史(さくらだ たけし) 偶然が作り出す映像から、価値有るものを発 掘する 「世の中みんなの」という価値を持った映像、映 画を超える価値を持った映像を個人が意図して 作ることは難しい しかし、アマチュア個人が撮ったものでも高い価 値を持った映像が現れる確率はあるだろう 今回はそのような、偶然あるいは、意図せずに 撮影された映像(一般的に短いもの)がメジャー になるためのシステムを考えてみた 登録→宣伝→引用→ランキング →キャッシュバック Webサイト 掲示板など 宣伝 映個 像人 コが ン テ作 ンっ ツた 登録 参照・評価 一般ユーザ 映像情報ポータルサイト 映像コンテンツ 登録システム お金 CFデータベース アーカイブ 参照 Web server 紹介・評価 ランキング システム Webページ 検索システム 自動 収集 他のWebサイト 掲示板など (2ちゃんねる?) 広告会社 映像情報ポータルサイト 「これはおもしろい」「価値がある」と自分で 感じた映像をファイルにして、映像情報 ポータルサイトにアップロードする。 このサイトには無料コースと有料コースを 設ける。 無料コースはデータレートが制限されるも ので、有料コースはデータレートを大きくと れるかわりに一定の定額料金を取る。 映像提供者へのインセンティブとしての キャッシュバック このサイトは掲載者に対して、ダウンロード数に 比例したお金をインセンティブとしてキャッシュ バックする。 財源としては、一般ユーザがサイトを利用する事 によって発生する広告収入を充てる しかし、単純にバナー広告だけを利用してサイト 運営者にキャッシュバックするモデルはHoopsが すでに失敗しているので、別の方法(映像コンテ ンツそのものにCFを入れる)を考えた 映像への広告(CF)挿入 映像コンテンツの先頭に数秒間のCFを(自 動的に)入れる。 もちろん、CFはその映像コンテンツのジャ ンルに沿ったものが入るようにする さらに映像が終わった後、静止画として先 頭で紹介した商品やサービスのWebへの リンクが表示されるようにする 登録とCFの自動挿入 映像登録システム 映像ファイル ・データ形式は自由 ・著作権設定もなし ・映像フォーマットの統一 ・著作権(+暗号化)の設定 ・適切なCFの自動挿入 ・ユニークな識別用IDの付与 ID 数秒間のCF 本来の映像 DV 商品へのリンク で 撮 影 暗号化を用いた 著作権設定 コンテンツ オーサー アーカイブ 登録 ユーザは自分の画像ファイルをプロファイ ルをつけてアップロードするだけ。 映像フォーマット統一、CFの自動挿入、著 作権設定はサイトが自動化 映像にはユニークなIDを自動的に与える (その映像への直リンクもこのIDを使って URIで表現可能) 映像の宣伝 登録の過程で与えられるIDを使って、制作 者は、ネット上のいろいろな場所でその映 像を宣伝する。(例えば2ちゃんねるなど) もし、その映像が価値あるものであれば、 ネット上の口コミであちこちのWebサイトで そのIDを含む文章が現れることになる。 宣伝と口コミによる評価 そんなもん、 おもしろく ねーよ こういう映像 があるんだ けど…ど う? コンテンツ オーサー ID 投稿 評価 インターネット 掲示板など ID (2ちゃんねる?) ユーザA すごい! これおもし ろいよ。 ユーザB 紹介 ID 他のWebサイト、 掲示板など ネットで引用の数をランキング Webデータ収集ロボットと全文検索エンジンを使 用して映像のIDがいったいくつ出てくるかをラン キング つまり、その映像がどれだけ価値有るものか、と いうことをIDの出現による映像の引用回数と関 連づけている 上位に挙がったものを映像情報ポータルサイト のトップページで紹介して、一気にメジャーレベ ルに引き上げる ランキングシステム ID インターネット 情報サイト の編集部 サイトのTOP page 新着映像一覧 (ランキング順) 1位:○ ○ ○ 2位:○ ○ ○ 3位:○ ○ ○ ※編集部のレビュー有り 自動的に生成さ れた上位ランク の映像評価 citationランキング 1位:ID=….. 2位:ID=….. 3位:ID=….. 4位:ID=….. 5位:ID=….. 掲示板など (2ちゃんねる?) より視聴率の 高いWebペー ジで多くIDが 出ていれば、 その映像は注 目されてい る? Webページ 収集ロボット 全文検索 データベース つまり、価値のあるコンテンツを、より価値の高いも のへと昇華 そのコンテンツに対するアクセスが大きくなれば、アクセ ス数も統計を取って統合した「総合ランキング」をトップ ページに掲載することができる。 ここで挙げた、初めの段階での引用回数ランキングを使 うことによって、数多ある映像の中から、価値のある(注 目されている)コンテンツを効率良く選び出して、もっとマ スな対象に対して紹介し、提供することができる マスな対象にウケるコンテンツを提供してはじめて映画を 超えることができるはず。(ただし、このケースでは映画と は若干視点が違うものになるが) マルチメディアの自動編集中継機 構の提案 慶應義塾大学大学院 理工学研究科 開放環境科学専攻 情報通信メディア専修 髙久宗史 背景 その1 現在世界中に膨大な数の個人映像が存 在する。 個々をとってみると、他人にはあまり価値のな いものばかり 個々では微々たる情報だが、それを集結させる 事によって価値のある情報になるのではない か? 背景 その2 現在TVの中継には多数の人間の労力、高いス キルが必要。 画像認識技術がかなり発展してきている。 TVの自動中継もできてしまうのでは?? 利点 今までは誰かが撮影しなければならなかっ た映像を、個人が自分のために撮影して いるものを利用することによるコスト削減。 個人的好みの情報を選択することにより、 個人に合わせた中継に切り替え可能。 構成その1 カメラ カメラ カメラ Director カメラからの映像を編集、 そして配信 知識DB 構成その2 カメラ カメラ カメラエージェント カメラエージェント カメラ カメラエージェント Director カメラエージェントからの 映像を同時編集、配信 知識DB 今後… 競争相手は人間による中継映像。 知識記述言語を駆使できる人が撮影の プロになる? 個人の嗜好に完全に合わせた番組の出 現? 構成その1 カメラ カメラ カメラ Director カメラからの映像を編集、 そして配信 知識DB 構成その2 カメラ カメラ カメラエージェント カメラエージェント カメラ カメラエージェント Director カメラエージェントからの 映像を同時編集、配信 知識DB 今後… 競争相手は人間による中継映像。 知識記述言語を駆使できる人が撮影の プロになる? 個人の嗜好に完全に合わせた番組の出 現? 課題の出題 第11回課題 インターネットの進化と可能性 この授業の関連授業である「インターネット概論」の 最後の課題では、「村井純への5つの質問」と題し、 インターネットの歴史と未来についての疑問を学生 から募集しました。 これらの質問は元々村井純に向けられたものでは ありますが、これからインターネットの未来を創って いく、みなさんが解答を考えてください。 提出された質問の中から1つ選び、その質問とあな たの答えを書いてください (800字以内)。 第11回課題 インターネットの進化と可能性 インターネット概論授業ページ 「村井純への5つの質問」に提出されたレ ポートを読む http://www.soi.wide.ad.jp/class/cgi/class_top. cgi?20010003 http://www.soi.wide.ad.jp/report2000/list_op en.cgi?20010003+8 締め切りは、6日(金)23:59まで 懇親会のお知らせ 7/16 (最終回) は村井先生不在のため授業は 休講とします。 同日19:00より、桜木町ランドマークタワー内「タ ワーラウンジ」にて、村井先生を交え、履修生参 加による懇親会を開催する予定です。 予算は一人 5,000円程度を考えています。 まだ出欠を出していない人は、レポートを SOI で提出する際、コメント欄に、この懇 親会に出席されるかどうかを書いてくださ い。
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