コメント - Researchmap

14/2/15 東日本大震災女性支援ネットワーク
「災害とジェンダー」研究会@田町/自己紹介
板倉有紀
東北大学博士後期課程
http://researchmap.jp/yukiyuki15
先週の川内
自己紹介(参考)
•
•
•
•
仙台在住・福井県三国町出身
修士課程まで岩手県盛岡市
2014年4月~東北大学専門研究員など
災害の社会理論・文献研究(~2011)
理論的/経験的関心
• 非常勤でジェンダー(2011~)
• お手伝いなどで在宅ケア研究会(2008~)
研究関心・社会学
個人・集団レベルの
対処能力や回復力
ヴァルネラビリティ概念
• 被害の受けやすさ
地域社会と被災者ケア
• 保健師
• 女性
• 災害弱者
災害研究
地域防災
女性
災害弱者
展開・応用
保健
博士論文・問題関心
「ニーズ把握の困難」と被災者ケアの問題
• 誰にどのような被害・ニーズが生じるかの事前
予測:「災害時要援護者」のようにある程度可
能
• 広域・複合型災害:被害・ニーズは思いもよら
ない仕方で顕在化=被災状況の個別性
被災者のヴァルネラビリティへのケア
ヴァルネラビリティとケアの社会学
――自然災害における女性・地域・保健
博士論文・隠れテーマ(参考)
個人の被害・ニーズをどのように「社会学」と
して説明するか
• 例)「災害時要援護者」としての高齢者
• 例)障がいをもつ人、エスニシティや性別
• その人の社会的属性と被害・ニーズの関連づ
け
自然災害の社会学的考察の視点・方法
博士論文・構成
災害の被害・ニーズ把握の困難・個別性
• 第1章 災害研究の動向
理論的 • 第2章 リスク論、ヴァルネラビリティ論
考察
• 第3章 自然災害と「女性の被害」
• 第4章 地域防災と「女性の視点」、
災害時要援護者問題と女性
経験的
考察 • 第5章 ニーズ把握の実践としての
保健師「女性の災害対応」
博論で「女性」を取りあげた理由(1)
• 自然災害の被害・ニーズの社会学的考察
被害・ニーズの説明から性別は見落とされがち
例:年齢や階層や国籍、例:災害時要援護者
• 「ヴァルネラビリティの複合性」の社会理論的含
意
蓄積的排除の自然災害時の強化
※「女性であること」が被害・ニーズを強く規定
※特に自然災害の被害・ニーズの「身体」面
博論で「女性」を取りあげた理由(2)
• 地域防災のオルタナティブな方向の提示
「災害時要援護者」のケア=事実として女性
※「女性の視点」の複数の意味
• 「保健師」の活動の特殊性
=「女性の災害対応」であると同時に
「ニーズ把握の困難」への対処の特殊性
※地域社会に根ざしてきたかつての女性専門職
博論で「女性」を取りあげた理由(3)
• 隣接領域との接点が多い
環境問題、貧困問題、グローバルな格差
→自然災害の被害に影響を与える
→環境社会学や格差不平等研究 と 災害研究
※グローバル社会で「女性」を取り巻く状況を反
映災害の社会学的研究の発展に対して
も
「災害と女性」研究からの含意は有意
味
今年の調査予定(参考)
• 津波被災地の保健師女性の活動調査
→被災地における保健師の適正配置の問題
→「ニーズ把握」の活動への参与観察
大槌町や南三陸といった地域を予定中
→女性支援と保健師活動との接点
女性センターとの連携
母子保健活動