ワシントン大学イヴァンイーストン教授のプレゼンテーション資料

アメリカにおけるグリーン・
ビルディング・システムの動向
U.S. – Japan Industry Meeting
Tokyo, Japan
10 November 2003
グリーン・ビルディング
LEED: Leadership in Energy & Environmental Design
 U.S. グリーンビルディングカウンシルにより創設
• 環境性能を評価するために作られた自発的評価システム
• 項目ごとに製品やシステムが対応していれば評価点数を獲
得
• 6つの分野で総合得点69点:
持続可能な敷地計画・ 水消費の効率
エネルギーと大気・ 材料と資源
室内環境の質・革新性及び設計・建設デザインのプロセス
グリーン・ビルディング
現状

自発的システムではあるが実際には多くの州や, 地域のグリーン・ビル
ディング・プログラムで基準として採用さている。 中には必須となってい
る州やプログラムもある
• ライフサイクルアセスメント(LCA)及びライフサイクルコスティング(LCC)
はしばしば州や 地域ごとのプログラムで紹介されているが必ずしも必須
条件ではない
• LEEDは商業施設のためのガイドラインについては承認しているが、州
や地域のプログラムでは住居施設への承認についても適用しようとして
いる
グリーン・ビルディング
LEED の評価方法に関する問題点
• LEED はすべての利害関係者を対象にした
プロセスをふまえて開発されていない
• 木材製品の利用に関して差別的
• 森林認証としてFSCのみを承認
グリーン・ビルディング
NIST:U.S. Department of Commerce’s National
Institute of Science & Technology
(米国商務省科学技術研究所)
• LEEDとライフサイクル評価方法を比較
• 2002年9月の報告でLEEDの評価方法については
問題あり
グリーン・ビルディング
NIST による結論:
“ライフサイクルという視点から、LEEDは環境性能目標を達成するため
の建築物を設計するにあたって首尾一貫し、組織化されたシステムを備
えているとは言いがたい
LEEDはマーケティングや政策ツールとしてエコ・ラベリング・プログラム
の目的を達しているように見えるが、環境に与える影響を評価する総合
的な評価方法としては成功していない
これは消費者からの視点からすれば問題となるところである。 ライフサ
イクルに基づく評価方法と基準を兼ね備えたLEEDの改善が重要である
“