アジア太平洋地域 グッドイヤーネットワーク 2005年8月8日ー9日、マニラ 1 1. グッドイヤーの歴史 • 1898 Frank & Charles Seiberlingが米国オハヨー州アクロンに設置 加硫工程の発明者 Charles Goodyearの名前を社名にした。 • 1916 世界最大のタイヤ会社となる。 • 20thies オーストラリアとインドネシア〔オランダ東インド〕に進出。スマトラに自社のゴム プランテーションを設置 • 1935 タイヤ会社 KELLY-SPRINGFIELDを買収 • 1937 合成ゴムを使ったタイヤの生産を開始 • 1962 初めてポリエステルタイヤコードを使用 • 1967 バイヤスタイヤを生産 • 1986 英国投機家による敵対買収の試みの結果、タイヤ以外の事業部門を売却 多額の銀行融資を受ける。 2 History of Goodyear • 1990 大恐慌以降初めて損益を出した年。レイオフと工場閉鎖を実施 • 1996 ポーランドのタイヤ会社T C DEBICA と南アのタイヤ会社Contred の 経営権 60% を買収 • 1997 日本の住友ゴムと戦略的提携(ジョイントベンチャー) • 1999 住友ゴムの北米と欧州のダンロップを買収 • 2000 財務困難の解決策として従業員10%の解雇及びその他の経費削減策 を実施 2003 住友ゴムの経営権 10% を住友ゴムに再び売った結果、現在では住友 ゴムの経営権1%を所有するのみ。 • 3 2. 現状 • ブリヂストン及びミッシェランに続き世界第3位のタイヤメーカー • 製品: タイヤ、自動車用ホース、ベルト、工業用化学品 • 世界各国に90工場; その内47工場はタイヤ工場。42工場は未組織。 • インドネシアにゴムプランテーションを所有。 • 2004年度は史上最高の売上高 売上高: 売上げの伸び: 実質収入: 従業員数: 上記の伸び: 18,370 mil.$ (米国以外が54%、アジア太平洋は7%) 21.5 % 114.8 mil. $ 84,000 2.3 % 4 3. 7つの戦略方針 1. 卓越したリーダーシップ 2. 低いコスト構造体制 3. キャッシュの最大の強さ 4. 十分に活用される供給網 5. ブランド名のより一層の強化 6. トップレベルの製品 7. 進んだ供給チェーン 5 4. グッドイヤーの企業力の分析 • 強さ Goodyearと Dunlopの商標は世界中で認められている。 5700 の世界特許 世界各国の市場に参入。特に世界の主要市場に参入 • 短所 2000-2003年は損益を出した。 西欧OEタイヤ市場の占有率低下 近年、キャッシュフロー状況が悪化 • 事業チャンス 米国OE市場で VOLVO やMACK Truckなどとタイアップ 新製品 ( ASSURANCE タイヤなど) 東欧タイヤ市場の急成長 • 不安事項 脆弱な北米タイヤ市場 26件の訴訟( Entran IIなど) 嵩む原料費: 天然ゴム36%アップ 重油25%アップ based on the figures of 2003! 6 5. 天然ゴム不足 Source: Rubber & Plastic News, July 11, 2005 7 天然ゴム不足 1. 近年、天然ゴム価格低下– 2. 3. 国際三者構成ゴム組織 (ITRO)2002年8月に結成 ITRO加盟国: タイ、マレーシア、インドネシア (世界の天然ゴム70%を生産) 4. タイヤ産業が天然ゴム生産量の70%以上を使用 5. 2003年ー2004年間に天然ゴム価格が 16%から 20%上昇 6. 生産供給量より需要の伸びが大きい 7. 2010年には需要は 960万トンとなる。– 生産量を30万トンを超える。この問 題は2020年以前には解決できない。 (forecast IRSG). 8 天然ゴム不足 ゴム企業の解決策は? ブリヂストン/ファイヤーストーンはリビアに世界最大のゴムプランテーションを持って いるが、個々での生産量は同社の需要の本の一部にしか過ぎない。 グッドイヤーはパーフォーマンスの減退なしにタイヤ中の天然ゴム分を約8%減らした。 コロラド州立大学とオハヨー州立大学はより良質で多くのラテックスを生産するゴムの 木の遺伝因子操作について共同研究している。 天然ゴムに替わる合成ゴムの研究 ナノテクノロジーを使って、少ない天然ゴムで同じパーフォーマンスで今までの製品よ り軽いタイヤを製造 9 6. ランフラットタイヤ • • タイヤ産業の将来を担う製品 グッドイヤーのランフラットタイヤEMT (= 拡大移動性タイヤ)と命名 • 通常の高速道路のスピードである時速80-200kmで空気が入ってないタ イヤで走行できる。 • タイヤの黒い、怪しげで有害部分を換える必要なし。 • スペアウィールの必要なし。;車体が軽量化し、燃料も少なくて済む。 10 7. アジア太平洋地域のグッドイヤー • • • • • • • • • • • 国名 オーストラリア 所在地 Bayswater Melbourne Sommerton 中国 Dalian Qindao インド Aurangabad Ballabgarh インドネシア Aek Tarum Estate Bogor Dolok Merangir Estate 日本 竜野 マレーシア Kuala Lumpur ニュージーランド Upper Hut フィリピン Las Pinas シンガポール Singapore 台湾 Taipei タイ Bangkok 製品 コンベアベルト アエロれトレッド タイヤ (50:50 jv) タイヤ ホース タイヤ タイヤ ゴムプランテーション タイヤ ゴムプランテーション タイヤ タイヤ タイヤ (50:50 jv) タイヤ 天然ゴム購買, R&D タイヤ タイヤ 11 アジア太平洋地域のグッドイヤー AP地域に見られる重要な動き • 1997年以降、米国向けタイヤ輸出は2倍に増え、雇用数は21%以上減少した。中国か らの〔米国向け〕タイヤ輸出が増えたのがその主な理由となっている。 • アジアの人口の大幅増と、中国、インド、あるいはパキスタンなどの地域内主要国の 生活水準の上昇に伴い、消費者サイドからのタイヤ需要の伸びが予想される。 • グッドイヤーの予想: 今年中国国内の乗用車販売高は12%の伸びとなる見込み。 • グッドイヤーは中国のダリアン工場に1800万ドルを投入し、ランフラットタイヤを生産。 • グッドイヤーは中国で同社が必要とする1%を購買しているが、これが2010年までに 10%までに増える見込み。〔?何を購買するのか良くわからない?ー翻訳者〕 • グッドイヤーがダイアン工場で生産する30%のタイヤは輸出用である。米国鉄鋼労連 との協約では相当レベルで米国の諸工場がフル操業の状態にある限りにおいてはこ の状況を認める、との労使合意が明記されている。 • 近い将来、ダリアン工場は国内市場用のタイヤのみを生産することになろう。 12 8. タイで労組の破壊工作を進めるグッドイヤー ICEM はタイPCFT労組支部委員長の解雇取り消しを要求 ICEM はグッドイヤーのタイ子会社が実施した労働行為を厳しく批判し ている。600人の労働者が働く同社のバンコク工場の経営中枢は、ICE Mに加盟するタイ石油化学労連(PCFT)の組合員及び役員の基本的 労働組合権を意図的に否定した。 今年3月、現地経営中枢は、工場のゴム備蓄部門で働く労働者のため に社会給付金を獲得しようとの、労働組合としての法的責任を果たそ うと試みたPCFTのグッドイヤータイ工場支部のアナム・ポルウング議 長を解雇した。 グッドイヤータイの経営中枢に対する書簡の中でICEM書記長のフレッ ド・ヒッグスは 、「職場で組合員の組合加入勧誘及び組織化活動を妨 害することは労働組合権及び人権の国際基準の悪質な侵害である。 私たちはこの不正行為を問題化し、グッドイヤーが世界各国の深刻な 労働組合権及び人権侵害に関与している事実を指摘する。」と述べた。 13
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