建築構造 第2章木構造 第11節 内部仕上げ 内部仕上げのあらまし 夏休み中の課題として、実際の建物 から、自分が興味を持った材料(仕 上げ材)を選びその材を観察すると 共に、使われた理由や施工方法など、 自分の関心の深さや興味の方向でレ ポートをまとめてもらうようにしま した。 みんなが調べてくれた内容はこんな状況です。 仕上げについて調べたこと 外部仕上げ 井上博晴 壁 内部仕上げ サイディング フローリング 壁 天然木突き板合板 石橋光生 今井隆介 谷口 司 壁 土川勝弘 サイディング 床 大野里美 外構 タイル(リサイクル製品) 壁 タイル(磁器質・45二丁) 片桐康太 加藤泰治 神谷孝仁 外部仕上げ 辰見俊彦 床 壁 塗装材 屋根 アルミ合金 久世祥太 壁 タイル(せっき質) 豊嶋哲也 壁 ビニールクロス 床 Pタイル(300角) 床 フローリング 壁 ピーリング 壁 パーケットモザイク 床 フローリング 床 タイル(150角磁器質) 床 長尺塩ビシート 壁 タイル(ハイドロテクト150角) 床 タイル(磁器質100角) 中島陽介 壁 タイル(磁器質100×200) 塗装材 壁 塗装剤 壁 塗装材 壁 塗装剤 壁 トタン 壁 サイディング 屋根 カラーベスト 階段 すべり止めタイル 壁 塗装材 壁 塗装材 玄関 タイル(磁器質300角) 壁 トタン 壁 トタン 屋根 瓦 壁 塗装材 西田和英 内部仕上げ 壁 ビニールクロス 壁 タイル(磁器質) 西松克頼 野腰大介 トタン 壁 林 弘貴 工藤晃史 壁 塗装剤 壁 塗装材 壁 塗装剤 廣瀬謙二 天井 床 五島孝康 柴田博之 壁 塗装材 壁 塗装剤 瀬下聡美 高橋寛和 天井 パーチクルボード 壁 ビニールクロス 床 フローリング 瓦(陶器) ガラス 型板ガラス 壁 塗装材 壁 塗装材 壁 石(御影石 300×600) 壁 塗装材(ジョリパット) 吹き付け材(ジョリパット) 瓦 階段 タイル(磁器質190×95) 宮代慎也 天井 杉化粧合板 天井 タイル(モザイク) 壁 石(大理石1000×600) 床 石(大理石600角150角) 石(大理石 ?) 壁 トタン 壁 サイディング 屋根 カラーベスト 宮田和範 ベランダ 吹き付け材(ジョリパット) 壁 高見尚庸至 壁 屋根 三嶋 綾 壁 屋根 星屋和久 パーチクルボード 石(御影石 400角) 塗装材 宮田修寛 壁 吹き付け材(リシン) 壁 石(大理石400角) 床 タイル(リサイクル製品) 構造対象はまちまちです 仕上げ材について調べた項目は次の通です 外部仕上げ 外壁:サイディング タイル貼り(磁器質タイル) 吹き付け仕上げ 塗り仕上げ 石(御影石) トタン 外部仕上げ 屋根 瓦 カラーベスト アルミ合金 床 タイル(磁器質タイル・セラミックタイ ル) 階段 すべり止めタイル 内部仕上げ 床 フローリング Pタイル 長尺塩ビシート タイル(磁器質150角・300 角) 石貼り(御影石・大理石) 内部仕上げ 壁 ビニールクロス 天然木突き板合板 ピーリング合板 吹き付け(ジョリパット・リシ ン) 天井 突き板合板 タイル 今回はこの中から、3つ程材料を選び発 表してもらい、情報交換と共に仕上げ材 の使われ方や施工方法について考えてみ たいと思います。 まずはじめに、フローリングについて考え たいと思います。フローリングについては、 多くの人が調べてくれましたが、代表して 「○○くん」に発表してもらいます。 ここでは、壁および床の施工方法につい て良く調べてくれています。施工方法も いろいろ説明がありました。 ●ここで、○○くんに質問します。 フローリングのテクスチャー(表面のつや・素 材)で、使用され方で何か気が付いた点は ありませんでしたか? その他の人で床材を調べた○○さん、○○ くん、○○くん、○○くんの中から発表 次に和室の壁について発表してもらいます。 ○○さんお願いします。 ●観察でざらざらとした物や磨いた物など テクスチャーの違いで感じたことは? ●壁の表面はどんな風に施工してあったか? 施工法を説明 次にクロスについては実施施工を観察し てくれた○○くんに発表してもらいます。 ●下地はどうだったか? ・パテを塗っていたそうですがどうして? ・プラスターボード下地、合板下地サンプル クロスの裏打ちなど説明。 ・接着剤の話題(ホルムアルデヒド)について説明 この他、Pタイルや塩ビシートなどの床 材についても調べてくれています。 (OHP) ・ここまで見てきて仕上げ材は使用され る場所によりテクスチャーが異なり、又 施工方法も異なることもあることを良く 認識してもらいたい。 また、鉄筋コンクリートは、木造と違っ てコンクリートだけでは成り立ちません。 まとめ いままでの発表中で、モルタルなどを使う 方法と合板やボードを使う方法がありまし たが、これらは湿式方法と乾式工法と呼ば れその施工法が区分けされます。 下地材の施工例説明 木工地 壁下地 天井下地 鋼製壁下地(軽鉄下地) 壁下地 天井下地 • OHPで説明 湿式工法 • モルタルやコンクリートのように、砂な どの混和材を加え、水で混練りして施 工し、乾燥・硬化させる工法で下地とし ては、次のものがある。 • モルタル • プラスター • 和壁 • コンクリート 左官工事 乾式工法 • 工場生産による合板やボード類のような 板状製品を、間柱・胴縁・野縁などの下地 材(木下地・軽鉄下地)を介在させ、あるい は直に張り付け(取り付け)る工法である。 仕上げ材選択の留意点 • • • • • 外部仕上げ 耐火性・耐水性・耐久性と熱の伝達に 注意 屋上:耐水(防水)、熱伝導 外壁:汚れにくい、耐候性、熱伝導 腰壁:汚れにくい、耐衝撃(傷) 床:滑りにくい • • • • • • 内部仕上げ 材料は、部屋用途によりかなり相違が ある 結露防止に配慮 天井:吸音性が良い、燃えにくい 壁:吸音効果、汚れにくい 幅木:じょうぶ、汚れにくい 床:じょうぶ、滑りにくい、清掃しや すい
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