エンカレッジスクールとは? • エンカレッジ(encourage)とは「励ます」「応援 する」という意味です。 • 中学校での学習で十分に力を発揮できな かった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、 自信を与え、潜在能力を伸ばすことを目的と しています。 ⇒「学び直し」の学校 • そのため、基礎・基本を徹底し、体験を重視し た学習指導を行い、服装・頭髪指導などの生 活指導を厳しく丁寧に行い、将来の目標を持 たせる進路指導を行います。 ○秋留台、足立東、練馬工業、蒲田、東村山 エンカレッジスクールの特色 ○学力検査によらない入学選抜 面接、小論文、実技検査等(選抜時期により異なります) ○2人担任制 1クラスに担任2人つき、HRや行事を運営 ○少人数クラス編成 1学級36人編成 ○特色ある授業展開 30分授業、ベーシック(基礎学力養成:英語・数学・国語) 少人制授業(体育、家庭科)、習熟度別授業(英語、数学) ○地域に根ざした体験活動 「奉仕体験活動」(1年)、「インターンシップ」(2年)を実施 秋留台高等学校の卒業後の進路先 ⇒ 就職約50%、進学約50% 平成23年度(33期生)進路概況 (平成24年4月6日現在) 男子 女子 計 106 116 222 専門・技術 2 14 16 事務 0 1 1 販売 1 5 6 サービス 6 10 16 29 8 37 2 2 4 6 1 7 就職者計 46 41 87 四年制大学 20 9 29 短期大学 0 6 6 専門学校 28 31 59 その他☆ 5 0 5 進学者計 53 46 99 99 87 186 7 19 36 卒業生 学校推薦 就 職 技能・製造 その他* 縁故 進 学 進路決定者合計 進路未決定者 進路決定率 83.7% 秋留台高等学校の具体的な取組 ~進化する「学び直し」の学校~ 1.あきる野市を中心とした体験活動 ・奉仕体験活動(1学年全員) ・インターンシップ(2学年全員) 2.「学び直し」の新たな取組 ・「学び直し」に特化した新教育課程 ・「学び直し」を補完する新30分授業 3.時空を超えた就労支援のネットワーク ・課題を抱える生徒の学習・就労支援 ⇒外部機関との連携(卒業後もフォロー) 1.あきる野市を中心とした体験活動 奉仕体験活動(1年)、インターンシップ(2年) 社会性の醸成、地域の教育力の活用 2.「学び直し」の新たな取組 ・「学び直し」に特化した新教育課程 ・「学び直し」を補完する新30分授業 秋留台高等学校 平成25年度教育課程 1学年 2学年 国語総合 3 国語総合 3 3学年 1 2 3 4 5 地理A 2 世界史A 3 日本史A 3 6 7 数学Ⅰ 3 8 9 10 数学Ⅰ 2 現代社会 2 科学と人間 2 生物基礎 2 数学A 2 11 12 体育 3 体育 3 保健 1 保健 1 芸術 2 芸術 2 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 現代文A 4 コミ英基礎 2 ベーシック β1 化学基礎 2 体育 3 コミ英語Ⅰ 3 コミ英語Ⅰ 3 家庭総合 2 家庭総合 2 社会と情報 2 ベーシック 2 総合(奉仕・トライ)2 HR 必修選択 4 総合(キャリア) HR 月 火 水 木 金 必修選択 6 HR 新30分授業枠検討中 新30分授業枠検討中 新30分授業枠検討中 26単位+2 26単位+2 26単位+α 30 SHR 1 1 6 11 16 22 2 2 7 12 17 23 3 3 8 13 18 24 4 4 9 14 19 25 5 5 10 15 20 26 6 計 82単位+α 30分 HR 21 SHR 30分 3.時空を超えた就労支援のネットワーク ・課題を抱える生徒の学習・就労支援 ex. 家庭の課題(親との関係、経済状況等) 本人の課題(発達障害、学習障害等) 外部機関との連携(卒業後もフォロー) ・学習支援(あきる野学園、あきる野市教育相談センター) ・家庭支援(こども家庭支援センター) ・就労支援(たちかわ若者サポートセンター) cf.「中央公論」7月号(日本一ひきこもりを就職させた男) 平成2 4 年8 月1 7 日 都立秋留台高等学校 都立高等学校における特別な支援を必要とする生徒の就労支援のあり方について ~時空を超えた就労支援のセーフティーネット~ (NPO法人「育て上げネット」・たちかわ若者サポートステーションとの連携の成果より) 【概念図】 中学校 3年間 高等学校 3年間 大学 専門学校 就職 就職 ニート ひきこもり 就職 ○高校3年間で進路を決定するという「時間的制約」 ○学校内での進路指導という「空間的制約」がある 納税者としての 社会的自立 継続的な就労支援 たちかわ若者サポートステーション 都立秋留台高等学校(全日制普通科) ○エンカレッジスクール(小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、 頑張りを励まし、応援する学校) ○特色は、学力検査によらない入学選抜、2人担任制、試験よりも努力を評価 ○発達障害と思われる生徒も在籍している 連携することで「時間」と「空間」を超えた就労支援 のセーフティーネットが可能となる NPO法人「育て上げネット」(たちかわ若者サポートステーション) 連携 ○若者の「働く」と「自立」へのサポート、就労への継続的な支援をおこなう(厚生労働省管轄) ○ステーションは、東京都内に6箇所(立川、三鷹、新宿、世田谷、板橋、足立) ○活動は、就労相談、就労トレーニング、心理カウンセリング、専門機関の紹介等 【課題】 ○特別な支援を必要とする生徒の就労支援の方法が分からない ○卒業後の継続的な就労支援が不可能である(高校3年間という制約) 【時間の課題】 ○学校内での進路相談に限られる 【空間の課題】 ⇒専門的な就労相談は不可能(専門家は不在) 【課題】 ○来訪者が、ニートの期間が長く、30歳代が多い ⇒ 自立に至るまで困難を伴うことが多い。 ○若い時期から就労へのサポートを行いたいが、対象が来ない ⇒高校と連携すれば、12年間のリスク軽減が可能となる(ニートの若者の減少につながる) ○来訪者を待っているだけでは、根本的な解決にはならない(対象は家庭に引きこもっている) 【強み】 ○生徒に関わる時間が多く、特徴を把握しやすい。 ○学校内であれば、生徒も相談しやすい(時間、距離、精 神的ストレスが緩和される) 【弱み】 ○先生と生徒という縦の緊密な関係から、生徒が本音を話 してくれない場合がある ○特別な支援を必要とする生徒を就労支援につなげるた めの専門的手立てがない 【取り組み】学校での訪問相談(進路相談)の実施 ◎専門家による相談の成果(平成2 3 年度 4 0 名実施:7回来校) (1)進路以前の課題(家庭問題、発達障害)の発見・対応ができた ⇒担任に報告、医療機関への紹介(保護者) (2)職業理解の深化に役立った(キャリアカウンセリング) (3)卒業後に対する不安の解消ができた(継続的支援の担保) (4)中退者・不登校者に対するアドバイスも可能となった ※相談の結果を教員へフィードバックすることで学校での指導を的 確に行うことが可能となった 【学校の成果】 ◎特別な支援を必要とする生徒の進路に向けた「相談体制の整備」・「就労支援」の確立 ◎退学後、卒業後の「継続的な就労支援」の担保 ⇒進路指導の新たな視点・選択肢 ◎外部専門機関の支援による「担任の負担軽減」(不安の解消、具体策の提供) 今後の 展開 WIN・WIN の連携・成果 【強み】 ○卒業後でも継続的な就労支援が可能である ○専門家による相談が受けれる(臨床心理士、社会福祉士) ○外部機関(医療機関、受け入れ企業)との連携がある ○第三者の立場で、話をしやすい(親にも担任にも話せない事項) 【弱み】 ○個人単位でサポートセンターへは、相談にいきづらい(PRしても 足を運んでくれない) ○高校生の考えていることが分からない。知りたい。 ○高校の先生がどのように接しているかが分からない。知りたい。 【サポートステーションの成果】 ◎将来ひきこもりになる可能性のある若者の「早期発見」と継続的な支援体制の確立 ⇒効果のあるニート・引きこもり対策 ◎利用者の増加(サポステのPR)と「就労実績の向上」 【全都立高等学校への展開に向けての課題】 ○サポートステーション利用の経費の問題 (ステーションに出向き相談するのは基本的に無料。しかし、学校での面談や研修、情報交換を行う場合は経費がかかる) ○3年間の進路指導の中での利用の仕方・位置づけをどうするか(別紙参照) ○就労に向けた時間と空間の意識改革が必要 (学校だけで抱え込まない、外につなぎ、外の力を借り、卒業後も継続的に支援する) ○学校の成果としての進路決定区分の変更が必要 (①進学②就職(正規職員)③進路未決定だけでなく、④サポートステーションと繋がり正規職員を目指すことも立派な進路決定であるとの認識が必要) ○進路決定者の中で将来に不安を感じている者を予防的にサポートステーションにつなげることも必要である (←高卒の就職者のうち、5割は3年以内に退職している実態) (参考) チャレンジスクールとは? ・これまで能力や適正を十分に生かしきれな かった生徒が、自分の目標を見つけ、それに 向かってチャレンジする学校 ・自分のライフスタイルや学習のペースに合わ せて学ぶ時間帯(部)を選んで入学する、 三部制の単位制総合学科 ・4年間かけて学ぶ事を基本(他部履修により、 3年間での卒業も可能) ○桐ヶ谷、世田谷泉、大江戸、六本木、稔ケ丘
© Copyright 2025 ExpyDoc