銀河系天体を観測する際の有 限距離効果について 関戸 衛(NICT) 福島登志夫(天文台) 通常(無限遠点)と有限距離電波源の VLBI観測方程式の比較 Consensus Model のk 球面波の効果=> 方向ベクトルの違い Consensus Model: – SSBからの単位ベクトル 太陽 有限距離のモデル: – 基線の中点から電波源へ の擬似単位ベクトル 有限距離VLBI Model のk M 地球 有限距離の電波源に対するVLBI 遅延モデル 通常のVLBI B X-Y BS c S BK c RX0 R 0X R 0Y K R0 X R0Y B X 有限距離電波源 に対するVLBI Y RX0 K X (Fukuhisma 1993 A&A) B Y 有限距離電波現に対する VLBI遅延モデル コンセンサス モデル (M.Eubanks 1991) 2 Ve 2Ve w 2 Ve b S Ve Sb t g 1 ( 1 γ ) U 1 2 c 2c 2c 2 c τ 2 τ1 S (Ve w 2 ) 1 c 有限距離 VLBIモデル (Sekido & Fukushima 2004) 2 Ve 2Ve w 2 Ve b V2 K Ve 2w 2 K b ˆ 1 R 02 t g 1 (1 γ)U 2 2 c c 2c 2c c τ 2 τ1 2 V2 K B( 2 022 ) ˆ 1 R 02 1 2 c 2 R ( 1 ) 02 02 有限距離モデルーConsensus 距離 ≧10pc 2 V k 2 V2 b bk p bk p k 2 c c c 2c R02 k X R R k 太陽 p 視差ベクトル X p k k M 地球 有限距離モデルーConsensus 距離 < 10pc c 1 k V / c h h b k 2 b k 1 V k V k E 2 c2 2 距離>10pc の項 距離が10pcより近い場合には、 精度1psを要求するとε(月なら 1/60)が大きくなり、遅延の差は数 値的に評価する他ない。 電波源距離:年周視差に相当する項 電波源距離:年周視差 水沢ー入来→銀河中心 水沢ー石垣→Cent-A 地平視差:太陽系内 水沢ー石垣→金星 水沢ー石垣→火星 地平視差:太陽系内 鹿島ーARO→金星 鹿島-ARO→火星 まとめ 有限距離のVLBIモデルを導出した 距離≧10pcのときは、Consensusモデルとの 遅延の差は視差ベクトルの関数に書けて、観 測量から直接推定できる 年周視差遅延は銀河中心で数ps、Cen-Aで数 ナノ秒 太陽系内の電波源では地平視差の遅延 ~マイクロ秒
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