第2回 田んぼの学校活動事業 席 田 小学校 平成27年6月5日(金)本巣市立席田小学校4年生60名を対象に 『席田用水の歴史』について出前授業を行いました。 ①薮川の誕生 1,530年 ②慣行水利権 1,531年 ③水争い 1,600年頃 から 山や畑が開拓され、水田が増え始める。 日照りによる水不足、堰や川底の状態に よって十分な水が確保できないことから、 農業用水の取り分をめぐって度々争いが 起きる。 井頭(用水の番人)や大名を通して話し合 いを行っても満足する結論が出せず、た びたび幕府に訴えるという状況であった。 根尾川の大洪水によって薮川ができる。本 流であった糸貫川が根尾川の支流となり、 水流が減少。取水口も破壊され、農業用水 だけでなく生活用水も不足する。 ④番水 1,641年 石高(米の量)により分水割合を6対4とす る規定が成立する。水不足の際はこの分 水割合により時間交代で水を分け合う「番 水」制度を導入し、111年にも渡る紛争はこ うして解決した。 ⑦疏水百選 2,006年 「一ノ井大堰」をつくり、根尾川から水を取り 入れる許可をもらう。 (慣行水利権) ⑥山口頭首工 1,921年 着手 手製の堰では限界があり、大水で流されて しまうため、コンクリート製の頑丈な「頭首 工」が建設される。(国営事業) ※関東大震災による財政難のため 1,936年着工 ⑤席田用水改良工事 1,934年 から 山口頭首工から乙井樋門までは糸貫川の 廃川敷地に用水路を建設。 乙井樋門から第7分水まではコンクリート 製の用水路を建設。(県営事業) ⑧米かし祭り 分水割合の決定により、長年の苦労と争い から解放された人々は、水への感謝と豊作 を願って「米かし祭り」を行うようになった。 ⑨火柱伝説 食糧生産だけでなく、国土や環境保全にお いても重要な役割を果たしている疏水。文 化や伝統を生み出し、人をつなぐ国民の共 有財産として、大切なものである。 燃え盛る火柱に小右衛門がいち早く抱きつ き、席田に六分の水利権をもたらしたとい われる火柱伝説。小右衛門は神様としてお 宮に祀られている。 岐阜県内で大変古い歴史を持ち、ホタルが 飛び交う自慢の席田用水。 みんなで大切に守っていきましょう! 次回は席田用水路で『生きもの調査』をしましょう!
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