九州新幹線長崎ルートの並行在来線経営分離 に関する佐賀県としての判断について 平成16年12月9日(木) 佐賀県知事 古川 康 長崎ルート・並行在来線区間 博多 長崎 ○経 緯 長崎ルートは、西九州の一体的発展に必要な 交通基盤 従来から基本的に推進 ◎時間短縮が小さい割には地域負担が大きい ◎並行在来線の経営分離の問題 ○経 緯 沿線市町との協議を本年3月に再開 誠意をもって丁寧に協議 沿線住民の皆さんの心配、不安等を認識 ○ 長崎ルートから離れているにもかかわらず、 なぜ並行在来線 としてJRの経営から切り離さなければならないか ○ 経営分離されれば、沿線地域が経済的に疲弊するのではないか ○ 沿線地域が鉄道により発展してきたという歴史的な経緯 ○ 沿線の皆さんのJRに対する強い思い入れと愛着 ○国の検討の状況 与党レベル検討の財源スキーム 借入による財源確保 国の財政当局も批判的で新規着工区間の 財源確保の可能性は低いと考えていた 財源調整の急激な進展 並行在来線問題について県としての判断が迫られる 〇国の検討の状況 【国の財源案】 平成29年度までの譲渡収入を担保とした借入 北陸新幹線 北海道新幹線 長崎ルート 条件が整わず 財源が確保 されない場合 平成30年度以降しか本格着工が見込めない ○関係機関の対応の変化 JR九州の提案 肥前鹿島までは上下分離方式によるJR運行 肥前鹿島までの運行の赤字は主としてJR負担 長崎県の提案 佐賀県負担分について応分の負担 ○関係機関の対応の変化 JR九州、長崎県からの提案による大きな状況の変化 沿線市町に県の状況を説明し理解を求める 沿線市町の真意を確認 沿線市町の御意見、御意向 「県の立場は立場として一定理解する」 との答えが多数 ○県としての判断 並行在来線の経営分離についての地元同意 沿線市町の同意が望ましいが少なくとも県の同意 政府・与党ワーキンググループで新たな着工区間として位置付け 長崎ルートの財源確保 ○県としての判断 沿線市町の同意 着工に向けた認可 「JR長崎本線存続期成会」は、経営分離に不同意 沿線自治体の同意を得るべく誠意をもって協議する ○県としての判断 今回の機を逸せば、本格着工は平成30年度以降 肥前鹿島までのJRによる経営存続 長崎県からの佐賀県の立場への理解と支援 「今がそのとき、“そのとき”がいま」 長崎ルートの整備に向けた財源確保のため、並行 在来線のJR九州からの経営分離については基本 的にはやむを得ない ○県としての判断 JR九州による経営存続を望む沿線自治体の声 JR九州・佐賀・長崎両県沿線自治体でさらに検討 鉄道経営が沿線地域住民の気持ちに添ったかたちに 沿線地域の振興策策定の場を設ける 沿線自治体の同意を得るべく引き続き誠意を もって協議 現行の整備新幹線関係財源スキーム 整備新幹線の負担スキーム:国2/3(国負担は「既設新幹線譲渡収入」と「公共事業関係費」を合わせたもの) 地方1/3、 既設新幹線譲渡収入:東海道、山陽、上越、東北(東京~盛岡間)をJR各社に譲渡した際の譲渡益をJR各社 が毎年分割で国に支払うもの (単位:億円) 3500 3000 2500 国 2000 2 1500 既設新幹線譲渡収入 公共事業関係費 1000 地 方 1 500 地方公共団体 0 H16 H17 H18 H19 H20 H21 既着工3線工事 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 新規着工3線工事 H29 H30~ 3線着工の場合の財源スキーム 整備新幹線の負担スキーム:国2/3(国負担は「既設新幹線譲渡収入」と「公共事業関係費」を合わせたもの) 地方1/3、 既設新幹線譲渡収入:東海道、山陽、上越、東北(東京~盛岡間)をJR各社に譲渡した際の譲渡益をJR各社 が毎年分割で国に支払うもの (単位:億円) 3500 未着工区間 H30以降 3000 借入 2500 2000 既設新幹線譲渡収入 1500 公共事業関連費 1000 500 地方公共団体 0 H16 H17 H18 H19 H20 H21 既着工3線工事 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 新規着工3線工事 H30~ 2線着工の場合の財源スキーム 整備新幹線の負担スキーム:国2/3(国負担は「既設新幹線譲渡収入」と「公共事業関係費」を合わせたもの) 地方1/3、 既設新幹線譲渡収入:東海道、山陽、上越、東北(東京~盛岡間)をJR各社に譲渡した際の譲渡益をJR各社 が毎年分割で国に支払うもの (単位:億円) 3500 公共事業費 が先細り? 3000 借入 2500 2000 未着工区間 H29以降 既設新幹線譲渡収入 1500 公共事業関係費 1000 500 地方公共団体 0 H16 H17 H18 H19 H20 H21 既着工3線工事 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 新規着工2線工事 H30~ 戻る
© Copyright 2024 ExpyDoc